がんでごめんね…「人生最後の生理」はある日突然やってきた

コクリコ 編集者
更新日:2019-10-15 07:03
投稿日:2019-08-06 06:00
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひとりで受けました。誰にも頼れず、心の内側にずっと不安を抱えながらがんと闘うのはとてもつらいこと。なぜ私が……と思う気持ちと向き合って、そして不確かな情報に惑わされないように、私の体験がお役に立てれば幸いです。

別れは突然に…

【Note.14】

 手術を控えた1カ月間はとてもめまぐるしく、がんという病を抱えた不安、子宮を失うという喪失感、そして支えてくれたり応援してくれたりする人への感謝が入り混じっていました。仕事の引き継ぎも心配で、ちっともゆっくりする時間がなかったです。

 そんなある土曜日、またまた大量出血をしました。前回、大量の不正出血で救急車に乗ったときとは違い、出血の理由が分かっているので「あぁ、またコルポスコピー検査の傷が開いちゃったかなぁ」と心にも余裕があり、ナイト用ナプキンをさっとあて、ひとりで自宅近くの病院へ向かいました。その病院は、私の通っているがん専門病院と提携していて、なにかあったらそこへ行くようにと言われていたのです。

産婦人科の“悲劇”

 がんを見つけてくれたかかりつけ病院も、転院先のがん専門病院も、「婦人科」で診てもらっています。ところが、この近所の病院は「産婦人科」。「産科」と「婦人科」が一緒なんですね。

 私が病院につくと、3人の妊婦さんが座ってました。これまで妊婦さんと同じ待合室になったことがなかったなぁ、と思いながら、その幸せそうな妊婦さんの姿を眺めていました。

 子宮を失う私と、これから出産をして命を育む妊婦さんたち。土曜日ということもあり、旦那さんと一緒に来ている方も。もうすぐお兄ちゃんになる元気いっぱいの男の子も連れてきていたり。

 いいなぁ、幸せそうだなぁ、なんで私はこうなっちゃったのかなぁ、とまたまた悲しみが押し寄せてきて、待合室で過ごす1時間をとても長く感じていました。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


中に入れるかにゃ?カメラバッグをチェックする“にゃんたま”
 きょうは、猫に大人気のカメラバッグに忍び寄るにゃんたまω君。  カメラバッグの蓋を開けたら、猫が入って眠っている...
日常生活、無理…! しんどいことがあったときの持ち直し方
 失恋、離婚、対人関係、仕事の失敗……悲しいかな、大人になっても打ちのめされてしまうようなショックな出来事は時折やってき...
熟年夫婦のLINEが面白すぎる♡ 誰もが憧れるやりとり5選
 世の中には数多くの夫婦がいますが、ラブラブ夫婦が長い年月を一緒に過ごして熟年夫婦になると、2人だけにしかわからない世界...
町田薬師池公園で大賀ハスのロマンに酔う 2021.7.24(土)
 東京・町田市の薬師池公園の大賀ハスが見ごろということで、早起きして行ってきました! 「大賀ハス」は植物学者・大賀...
これもダメ?年下に“おばさんLINE”と思われる特徴5つ
 普段、何気なく送っているLINE、もしかしたら年下の友人や彼氏に「おばさんLINE」だと思われているかもしれません。流...
コロナ禍で転業を考え始めたイケメンカフェ店員の胸の内
 緊急事態宣言が発令され、街の人出が減るなか、密やかに営業を続けて穴場となっているスポットはいくつもあります。実は、イケ...
初恋の気持ちを思い出す…ミステリアスな“にゃんたま”青年
 いつかどこかで出逢ったにゃんたまω青年は、美しい佇まいにセンチメンタルな眼差しでした。ちょっとミステリアスな雰囲気で、...
大きな葉っぱが幸運を招き入れる「モンステラ」のスゴイ威力
「あんたが寝てる部屋の下には、水脈が走っている」  実年齢の割に元気に働くことが自慢だったワタクシでございますが、...
猫がとろける季節になりました 2021.7.19(月)
 7月も半ばを過ぎ、暑い日も増えてきました。気温の上昇とともに、だらしなくなっていく我が家の猫たちをご紹介します。
真似できる気がしない…お手入れ中の猫ヨガな“にゃんたま”
 きょうは、お腹いっぱいごはん後の、お手入れにゃんたまωにロックオン。  これぞ、“本家”猫ヨガ?……真似できる気...
幸せホルモン放出!猫と一緒にいるだけで多幸感に包まれる♡
 樹木希林さんの遺作映画「日日是好日」の原作者として知られる森下典子さんのエッセイに「猫といっしょにいるだけで」という作...
思わず吹き出しちゃう♡ センスに溢れるLINE返信5選
 文章でやりとりするLINEは、声も聞こえず、表情も見えないけれど、相手の性格が出るもの。特に、頭の回転が早い人は、「お...
何も続かない…熱しやすく冷めやすい女性の特徴6つ&対処法
「恋愛が長く続かない……」「これ!という趣味が見つからない」と感じている女性には、熱しやすく冷めやすい性格の人が多いです...
お母さんが帰ってくる!早く甘えたくて駆け寄る“にゃんたま”
 夕刻の船着き場で出会ったにゃんたま君。  汽笛が聞こえ、もうすぐみんなの大好きなお母さんが帰ってくる!  ...
鎌倉のCafé&Meal MUJIでちょっと優雅にお仕事 2021.7.14(水)
 先日、鎌倉での取材の後、偶然こんな看板を見つけました。  え? こんな所にワークスペース? しかも無印良品? ...
“なんじゃこりゃ?”なお花が大人気!「エキナセア」の魅力
「やっぱりキテルわ~! すぐに仕入れて!」  猫店長「さぶ」率いる我が花屋。生け花の取り合わせ担当の通称「みっちゃ...