秘密を共有する男との不倫に沼った34歳主婦「映画のヒロイン」気分の天国から地獄に突き落とされ… #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-03-03 19:13
投稿日:2024-12-13 06:00

お姫様のように扱ってくれる喜び

「彼との逢瀬は外資系ホテルが多かったですね。愛車のSAABで近所まで迎えに来てくれる時もありましたが、人目もあるので、部屋番号を教えてもらい、時間差で行きたいとお願いしました。

 食事は豪華なルームサービスです。毎回、お姫様のように扱ってくれることが嬉しかったですね。ある時『逢えない時はこれを着けて、僕を思い出して』と、ハイブランドのパールのピアスとネックレスをくれたんです。

 高級品ですが、主婦の私がつけても決して派手にならない控えめなデザイン。そして、クリスマスの前には『ちょっと早いクリスマスプレゼント』と、スイートルームをリザーブし、クローゼットに案内されました」

 弘道さんに促され、春美さんがクローゼットのドアを開けると、目を見張った。春美さんの好きな色…ロイヤルブルーのワンピースやブラウス、プリーツスカート、ニット、ワイドパンツなど、同一ブランドで着回しできるアイテムがずらりとハンガーにかかっている。

「君に似合いそうだから、海外で買ってきた」と笑う彼に、春美さんは「まるで映画のヒロイン…」と、喜びのため息をついたという。

SNSには二か国語で有能なエグゼクティブの日常が

 春美さんは続ける。

「ただ、困ったこともありました。母が私の変化を見抜いたんです。デートのたび、幼稚園に通う息子のお迎えを近所に住む両親に頼んだのですが、母に『最近、外出が多いけど、どうしたの?』と訝しがられて…。

『OL時代の友人からの相談事』とか『ママ友が子育てで悩んでいるようで…』などと言い訳したのですが、女の勘には気をつけなくちゃと思いました」

 弘道さんはシリコンバレーにあるサニーベールという都市に行くことが多かったという。

「出張中、彼はたくさんの写真を送ってくれました。『こっちのステーキはビッグサイズだよ。でも固い(笑)』とか『会食ディナーのデザートは、なんとフルートグラスに入れた綿あめ! 日本人の僕らを気遣ってくれたのかな? 微妙』などとユーモアたっぷりに。そしてFBにアップされた彼の投稿が素晴らしいんです」

 弘道さんのSNSの投稿は常に日本語と英語の二か国語。海外からのコメントも多い。画像は海外スタッフとのビジネスや会食風景、パーティ、ゴルフなど、まさに有能なエグゼクティブの日常。スナック時代には知りえなかった一面を知ることとなる。

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


マリッジブルーになったらどうする? 5つの原因と乗り越え方
 “マリッジブルー”に、あなたはどんなイメージを持っていますか? 結婚が決まっていない人や相手がいない人にとっては、「な...
恋バナ調査隊 2020-02-08 06:04 ラブ
東出昌大さんをモデルに…すべての人が不幸になる不倫とは?
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。浮気調査専門の探偵社代表として日々浮気問題に向き合ってきた筆者は、誰よりも浮...
山崎世美子 2020-02-08 06:05 ラブ
レスを長期化させないために…まず何から手をつけたらいい?
 恋人や妻を「親友や妹のような存在」と感じるようになると、男性の性欲スイッチは極めて入りにくい状態になっていきます。目の...
神田つばき 2020-02-08 06:34 ラブ
不倫男性が本気になったら行動が変わる? 6つの見極めサイン
 既婚男性と不倫をしている女性が抱える心配、それが「彼は浮気なのか、それとも本気なのか」。一般的に「遊びの恋」だと思われ...
リタ・トーコ 2020-02-07 06:00 ラブ
夫には理解不能…鬼嫁たちの“自分勝手すぎるランチ事情”3選
 ウィークデーのランチは、夫婦別々の家庭も多いのが現実。そして、夫が見ていないのをいいことに(?)、日々の昼食のタイミン...
並木まき 2020-02-07 06:00 ラブ
料理は切り札にならない? 婚活で男性が反応する趣味に異変
 ひと昔前まで、婚活の場で「趣味」として挙げるのなら料理がいい、という話が一般的でした。料理上手な女性と結婚したい男性が...
内藤みか 2020-02-06 06:00 ラブ
久しぶりに付き合う女性必見!チェックしておくポイントは?
 久しぶりに彼氏ができた時って、やっぱりワクワクしますよね。しかし、そんな時こそ注意が必要! 浮かれすぎてしまうと長続き...
恋バナ調査隊 2020-02-06 14:12 ラブ
昭和とはこんなに違う…令和の“鬼嫁”にありがちな3つの特徴
 令和の「鬼嫁」と呼ばれる女性たちにほどありがちな、恐ろしい特徴も存在するようです。昭和には考えられなかったような数々の...
並木まき 2020-02-05 06:00 ラブ
夫婦だっていつまでもドキドキしたい!夫にときめくコツは
「夫婦になってもいつまでも夫にドキドキしたい!」「いつまでも女性扱いされていたい!」外では夫の文句を言っていても、女性の...
恋バナ調査隊 2020-02-05 15:43 ラブ
夫が拒否する理由…セックスレスに悩む女性が“急増中”の背景
 皆さんこんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。今回は、なかなか大きな声では相談しにくい、セックスレス...
山本早織 2020-02-04 06:00 ラブ
恋のライバルがいる…気を付けるべきポイント&ベスト対応
「好きな人ができたけど、どうやらライバルがいるみたい……」と、悩んでしまう方は多いでしょう。ライバルが自分よりも綺麗だっ...
孔井嘉乃 2020-02-21 18:43 ラブ
女性が手放さない 長続きカップルの彼氏に備わる3つのスキル
 せっかくお付き合いするなら、コロコロと彼女を変える短期恋愛男子よりも、交際に至った彼女とはじっくり長続きする男子を選び...
並木まき 2020-02-03 06:00 ラブ
私さえ良ければいい…鬼嫁が放った自己中すぎるフレーズ3選
 鬼嫁の中には「自分さえ良ければいい」を露骨に出す女性も……。夫に対し、あからさまに愛を感じられないフレーズを繰り出す人...
並木まき 2020-02-02 06:00 ラブ
クラブママ直伝!生々しい“男の不倫のホンネ”をお伝えします
 某有名俳優と女優の不倫が世間を騒がせている昨今、過去10年にわたって六本木のクラブママを務めた筆者は、「浮気や不倫」に...
蒼井凜花 2020-02-02 06:00 ラブ
そのバツあり男性は大丈夫? 見極める3つのチェックポイント
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。3組に1組が離婚するといいます。根拠は、1年間の離婚数を婚姻数で割ったもので...
山崎世美子 2020-02-26 15:55 ラブ
やることがない休日…ちょっと変わったお家デートプラン8選
 寒い冬に外出するのは、たとえ彼とのデートでもしんどい。そんなインドア女子のために、「彼と家でできるデート」をちょっとひ...
ミクニシオリ 2020-02-03 05:14 ラブ