不倫相手は「承認欲求高めのハイスぺ男性」限定。パラサイト不倫を画策する40代婚活セミナー女性講師 #1

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-03-03 19:09
投稿日:2025-02-14 06:00

上質な人脈を必死でアピール

 SNSでの「キラキラ&ハッピー投稿」も継続し、投稿だけではなく、コメントをくれた人には一人ひとりに丁寧な返信をし、食事会やバースデーなどのお付き合いも可能な限り参加。ただ、食事会もバースデーなどの集まりも全てSNSの『リア充投稿』ネタだ。いかに自分が幸せで、上質な人脈に恵まれているかを必死でアピールした。

「大変でしたが、成功への階段を着実に上がっていく実感はありました。また、稔さんは海外でも仕事をするため、海外出張の際には、恋人兼秘書としても同行したんですよ。当然、費用は稔さん持ちです。そして、『どんな女を連れているかで、男の価値が決まる』と伝え、私のエステ代やパーソナルトレーニング代などの美容費、ハイブランドの服やバッグもおねだりしましたね。

 私は滋賀出身ですが、大阪や京都に住んでいたこともあるので、稔さんには『京都出身』の設定にして、おねだりする際は『ほんま、かんにんえ』って可愛く首をかしげるんです。すると、喜んでブラックカードを切ってくれましたね(笑)。

 飛行機はビジネスクラス以上、宿泊ホテルも一流のところです。現地でのSNS投稿はもちろんですが、空港の出発ロビーやキャビンからも自撮りをし、『これからモナコへGO!』とか『エアフラでパリへ。ドンペリ最高!』などと、優雅な生活をアピール。ただ、リア充投稿が続くと反感を買うので、あえて時々『スッピン写真』もアップして、敵を作らない努力もしました」

つらい思春期の思い出

 実は悦子さんは、一時期、つらい日々を送ったという。

「今でこそ『美魔女』と言われることが多いのですが、思春期には顔中ニキビだらけで、コンプレックスの塊だったんです。男子からもずいぶんイジられました。自分に自信が持てず、常に下を向いていたので、キレイと言われるようになった今、青春を取り戻すべく、ハッピーな投稿をしてしまうのかもしれません。同時に、私をイジメた男子を思い出し、『男を踏み台にする』という気持ちも少なからずあるのかな…?

 お話ししたように、稔さんにとっても『この女は付き合う価値がある』と思わせるよう、ルックス磨きや対人スキル、トーク術、ビジネス書やセミナー受講での勉強も続けましたし、稔さんの顧客になりそうな方も紹介もしました。ただ、稔さんが切れた時の「ストック要員」として、私は新たなパートナー探しも始めたんです」

 続きは次回

蒼井凜花
記事一覧
官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
オフィシャルサイトYouTube

関連キーワード

ラブ 新着一覧


時代錯誤…婚約中に飛び出した彼ママの“時空を超えた迷言”
 大好きな彼と婚約し、幸せな気分でいたのもつかの間、姑となる彼ママから強烈なるイヤミを浴びせられる女性もいるようです。高...
並木まき 2019-05-02 06:00 ラブ
結婚するなら「適当系料理男子」 見分け方のポイントは?
 結婚相手を選ぶ時、相手が料理男子か否かというのは重要な要素ではないでしょうか。日々の家事の中でも「料理」を分担できると...
孔井嘉乃 2019-05-01 06:00 ラブ
30歳を過ぎた女性に多い…婚活を卒業できない「3つの理由」
 結婚につながる恋のコンサルタント、山本早織です。「結婚につながる恋コラム」第4回は、30歳を過ぎた女性にありがちな“婚...
山本早織 2019-05-01 16:39 ラブ
女性のネイルアートを褒める男性に要注意! そのワケとは?
 女性からネイルを褒められることはあっても、男性から褒められた経験がある方は少ないのではないでしょうか。でも、もしも、「...
孔井嘉乃 2019-04-30 06:05 ラブ
パートナーにすべきは「優しい男」か「話し合える男」か?
 優しい人――。これ、パートナーに求める極めて大事な条件ですよね? 優しい人がいい、という点では誰も異論はないと思います...
しめサバ子 2019-10-24 20:54 ラブ
一本ずつ断ち切られた“人間関係の枝” 美沙さんのケース#3
 職場の人間関係を断ち、自分だけに服従するように仕向けたモラハラ男・健斗。眠る時間を削られて、美沙さんは仕事に対するやる...
神田つばき 2020-01-11 07:07 ラブ
夜は拒否、スマホ三昧…猫をかぶっていた“豹変型”悪妻の怪
 結婚するまでは猫をかぶっていて、入籍を済ませた途端に本性をあらわす鬼嫁もいるようです。そんなえげつない鬼嫁の実態を、魑...
並木まき 2019-04-27 06:00 ラブ
2019年、令和はどこで出会えばいい?最新出会いスポット3選
 平成のうちに結婚しちゃおう!なんてことで「平成ジャンプ」なんて言葉がにわかに流行していますが……。年号に合わせてさくっ...
ミクニシオリ 2019-04-27 06:00 ラブ
財源は彼女? 実はヒモ…“自称IT起業家”の知られざる生態
 華やかなイメージと、西麻布、六本木、恵比寿、銀座といった繁華街でシャンパンを嗜み、遂には有名女優との交際というニュース...
しめサバ子 2019-05-09 13:54 ラブ
離婚成立で「おめでとう!」と祝福を受けた悪妻との別離3選
 離婚を経験した男性たちから話を聞くと、それはそれは壮絶なエピソードも珍しくない実態に驚き。  魑魅魍魎(ちみもうりょ...
並木まき 2019-04-25 06:00 ラブ
4年以上の長い春…別れる前に知っておきたい理由別対処法
 4年以上の長い春に別れを告げたいものの、「後悔するかもしれない」と、結局ずるずると関係を続けてしまっている方は多いでし...
孔井嘉乃 2019-04-24 10:33 ラブ
恋愛マスターは何を語る? くじら式恋活パーティーに潜入!
 4月某日、コクハクで「#ザン恋」を連載中の田中絵音さんから連絡があり、「うちの日本合コン協会主催でちょっと面白いイベン...
恋愛テクニックを磨く前に…自分プレゼンテーションの極意
 巷にはさまざまな恋愛テクニックがあふれています。「ギャップを演出しよう」「ボディタッチしてみよう」。はいはい、そんな小...
しめサバ子 2019-04-23 06:00 ラブ
大人マザコンとは? 母親思いの男性が結婚相手に最適な理由
 よく母親の話をする彼の様子を見て、「もしかしてマザコン!?」と、眉をひそめる女性は多いよう。でも実は、本当はマザコンで...
孔井嘉乃 2019-04-23 06:00 ラブ
女性必見! 恋愛リアリティー番組「オトシアイ」が刺さる
 最近のAbemaTVは恋愛リアリティードラマの宝庫です。高校生がLINEのやりとりで恋をする「アオハル♡LINE」や年...
内藤みか 2019-04-22 06:00 ラブ
離婚後も嫌がらせを…男が頭を抱える「元鬼嫁の悪あがき」
 鬼嫁と晴れて離婚に至ったとしても、別れたあとに、想定外の「悪あがき」に遭うこともあるようです。  魑魅魍魎(ちみもう...
並木まき 2019-04-22 06:00 ラブ