ぎっくり腰再発かも…? 運動不足解消のため、水泳を始めた中年おばさんの“まさか”

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-03-05 06:00
投稿日:2025-03-05 06:00

腰痛の原因、プールにあり

 私の医療審美眼は冴えていたらしく、医師の説明はとてもわかりやすかった。自分の腰の状態を聞いて、筋肉をつけることをせねばと決意。加えて本題である、水泳のことがある。

「先生、私、最近、水泳を始めたんですけど」

「水泳、何で泳いでいます?」

「平泳ぎです。運動不足を解消したかったし、昔、選手だったこともあって泳げるものですから」

「きっと今回の腰の違和感は、急激に運動をしたことが原因でしょうね。昔みたいに泳げると思ってスピードも出しちゃうと思うんですけど、体がびっくりしているんですよ。それに昔と比べると、どうしたって体型も変わっている。ではびっくりしないために、水泳を継続するために、何をするかといえば筋肉をつけるしかありません。水泳では筋肉はつかないので、別メニューの筋トレが必須です。選手だった頃は同時並行でやっていたはずなんですよ。あとね、平泳ぎとバタフライは腰に一番負担がかかる。できればクロールと背泳ぎにするといいですね」

 なんと。健康のために行っていたと思っていた水泳が体に負荷をかけていたなんて…。これぞ、おばさん。我はおばさん。医師のわかりやすかった説明を実行するしかない。腰部に塗る痛み止めの薬を大量にもらって、帰宅した。こんなことでくじけてなるものか、私は水泳を続けるのだ。

 読者のみなさま。春も近づいてきて、体を動かすことを考えることもあるかもしれませんが、まずはメディカルチェックが先決。そうでもしないと、無駄な方へ“運”が“動”いてしまうかもしれません…。

 次回(#21)へ続く。

小林久乃
記事一覧
コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


結婚に出産…働く女性は自分のライフプランを考えていますか
 突然ですが、皆さんは結婚・妊娠についての時期を決めていますか? 「いつ頃までには.....」と漠然と考えている女性は多...
さながら“不調のデパート”…ついに心臓にも影響が出始めた
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
どちらの開花も待ち遠しい…桜の下で蕾“にゃんたま”をパチリ
 街を見下ろす丘の上。遠くに電車の走る音が聞こえてきます。  もうすぐ花咲く桜の木の下で、のびのびゴロン♪ のにゃ...
他人からバカにされて一人悲しむ人へ…心を立て直す方法は?
 他人からバカにされる、いじられる人は、多少なりとも周りから愛されている方が多いです。私なんかは、よほどコンプレックスな...
親に従順な娘が陥ったモラハラの連鎖…優紀さんのケース#1
 一度洗脳にあった人は、洗脳が解けてもまた別の洗脳にかかりやすいと言われます。  同じことがモラハラの被害にあいやすい...
テレワークや学校休校で人妻たちが受けた意外な被害とは?
 毎日のように世間を騒がせているコロナウイルス。さまざまなイベントの延期や中止、ディズニーリゾートなどの大型施設の休園。...
マスクストレスを解消!快適に使える便利アイテム4選♪
 新型コロナやインフルエンザが広まる中、例年通り花粉が押し寄せる今年の春。マスクはもはや、生活する上で「なくてはならない...
もう子供たちを悲しませたくない!先生と親たちの愛情の花
 朝から「コロナニュース」で始まり「コロナニュース」で暮れる毎日でございます。  開店前の薬局の「買える保障なしマ...
独身女性がコロナ騒ぎで空いた土日にできる有意義な活動3選
 いまだ収束する様子のないコロナウイルスによる“自粛ムード”。さまざまな施設やイベントも延期・休止が相次いでおり、休日に...
探し物はにゃんですか?大捜索中の“にゃんたま”にロックオン
 どこにいった? ないないない……見つからにゃい!  きょうはみんな真剣、大捜索中のにゃんたまωにロックオン♪ ...
マッチングアプリにいた コロナ騒動でも自粛できない男たち
 長引くコロナウイルス騒動に疲れ気味の世界。日本でも、あまり外に出ず、自粛の日々を送る方は多いのではないでしょうか。時間...
感染拡大で露呈…自己中すぎる友達が許せない女のコクハク
 新型コロナウィルスへの対策として、徹底的に人混みを避け、外出を控えている人も増えています。徹底した対策を意識している人...
薬はちゃんと飲んでいるのに…突きつけられた残酷な検査結果
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
ウイルス騒動で休校 自宅にいる子どもを賢く育てる読書法3つ
 いきなり休校となり、子どもが自宅にいる。そんな状況になっている家庭が多いようです。学校の授業がない代わりになにかで勉強...
シッポでバランス!二足歩行も夢じゃない美姿勢“にゃんたま”
 二足歩行の猫といえば!ドラえもん♪  ドラえもんは猫型ロボットなので除外すると、スタジオジブリ「猫の恩返し」のバ...
モテないわけじゃないけど…危険なクズ男を引かない方法とは
 別にまったく声かけられないわけじゃないし、むしろデートのお誘いも来る。そんなにモテないわけじゃないけど、幸せになれない...