雑草対策にもなるよ! ほっぽらかし園芸の超絶おすすめ草花は?【春植え付け編】

斑目茂美 開運花師
更新日:2025-04-10 17:56
投稿日:2025-04-09 06:00
 猫店長「さぶ」率いる我がお花屋の仕事には、歩道や公園の脇に造成された花壇への草花納入もあります。その中には近隣も含まれ、納品後の“成れの果て”も悲しいかな、毎日のように目にします。

ほっぽらかし園芸の“勝ち組”草花は?

 花壇に植えられた季節の草花は、一部の心優しき民により大事に育てられているものもありますが、多くは自宅の庭と比べ、圧倒的に「ほっぽらかし園芸」

 ボランティアさんが植えた時に多少の肥料と水は与えられるものの、次の植え替え時期が来るまで雨や虫、微生物に頼った超自然主義を貫き通すものばかりです。

 そして、春は秋に植えられた草花たちの「答え合わせ」の時期でもあり、“優勝”の判断ができる楽しさもございます。

 今回のテーマは、「春に答えがわかる『ほっぽらかし園芸』の“勝ち組”草花とは?」の解説です。

「宿根バーベナ」が優勝!

 寒い冬の間はジッと土の中で出番を待っていた雑草たちも、春のポカポカ陽気を待って次々と芽が出て元気に育ってまいります。

「雑草なんて名前の植物なんか無ぇ!」と叱られそうですが、せっかく草花を植えた花壇から、植えた覚えのない植物が出てくれば雑草と呼びたくもなってしまいますな。

 それでも気に入った可愛い花が咲けば、ワタクシの場合は「君は3軍に採用」としますが、大体がおやおやなことに…。

 究極のほっぽらかし園芸である道端花壇は、大きく育った雑草の軍勢が、植えた覚えのある草花を凌駕し、もはやどちらが雑草だかわからない状態まで占領していきます。

 そんな「春花壇戦国時代」を勝ち抜き、拡大しながら他勢を寄せ付けない聖域を死守する秋植え草花も存在。しかも次々と花を咲かせるので大したものです。

 で、どれが優勝か? “野生の勘”で勝手に判断させていただきました。「宿根バーベナ」です。

 バーベナは1年草と宿根草の2タイプありますが、どちらも暑さ寒さに強いのが大きな特徴です。生育も旺盛でグランドカバーとしても用いられ、もちろん、ガーデニング商材としても人気でハンギング素材としても重宝します。

【読まれています】「旦那死ぬよ!」住職から叱られて以来、大事な“トイレのあれ”。運気アゲアゲ狙うなら「水回り」が狙い目

「宿根バーベナ」の楽しみ方

 基本的に春が植え付け時期ですが、地域によるものの、本格的に寒くなる前なら秋でも大丈夫。

 関東地方は問題なし。真冬と真夏の開花はお休みですが、春と秋に咲くので楽しめる期間もロング。色は、ピンク濃淡や紫、白もあり、取り交ぜて植えても良いかも。

 サントリーフラワーズからは「タピアン」という種類も出回っております。

 ほふく性のある茎が這うように広がっていくため、先を剪定するほどどんどん分岐し、株も大きくなっていきます。

 土壌を選ばず、水はけと日当たりが良ければ、地面を這いつくし、雑草が受けるはずの日差しをさえ切り繁殖のチャンスを奪っていきます。

 次々と花を咲かせる習性があるため、肥料をあげれば素直にいっぱい咲かせます。ほっぽらかし園芸でも、こぼれた種子はアスファルトの割れ目からでも芽が出て花を咲かせるド根性な一面も。

 ワタクシがウオッチ&水と肥料をあげる自宅外の花壇でも、気が付けば、土が固くパサパサに乾いているのに、宿根バーベナは雑草の侵入も許さずに元気に頑張ってくれておりますよ。

 雑草にお困りまりのアナタにもぜひオススメ。お試しあれ。

 雑草を抜く時間が取れない忙しいアナタを、風に揺れる宿根バーベナが優しく癒してくれるよう遠いお空の向こうから応援しておりますよ~。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


来年の幸せを呼ぶ 聖域と現世の境界線「しめ飾り」の作り方
 さぶ店長率いる我がお花屋さんのこの時期は、お歳暮とクリスマスとお正月が乱れ打ちで、足の踏み場を探すほど。  もう...
サボりがちなジム通い…やる気を継続させるための4つの工夫
 美容と健康のためにジムに入会している人は多いですが、ジム通いが習慣づいている人は意外と少ないですよね。 「行かな...
新宿で一目惚れ♡洲本発絶品厚焼き玉子サンドはいかがです?
 デパコスの聖地・伊勢丹で新色リップを試した後にZARAで掘り出し物を物色♡といった具合に、コスメもファッションも大好き...
黒くてまん丸…黒猫“にゃんたま”はまるで「あんこ玉」のよう
 白黒猫のにゃんたまωは哲学的なマーブル模様、キジトラは美しいグラデーション。  茶トラは美味しそうな鈴カステラの...
ママ友が面倒くさい! 快適な保護者生活を送るための秘策4つ
 良くも悪くも「ママ友」には、すごくお世話になりますよね。ママ友問題と無縁の夫たちは「そんなの一時の話だろう」と、まとも...
運動量の減少も…介護士が暴露する介護施設のデメリット3つ
 介護士をしていた筆者は、基本的に介護施設に入ることを肯定的に捉えています。介護施設には介護士はもちろん、理学療法士や作...
女性のひとり暮らしの部屋で男性が見ている7つのポイント!
 初めてのお家デート。好きな男性が自分のひとり暮らしの部屋に来るとなったら、いつもよりも念入りに掃除をする女性は多いでし...
男が手放したくなくなる女性は…か弱い量産型より“自立女子”
 華奢見えテクや上目遣いなど、女の子がか弱く見えるテクニックがこの世には溢れています……が、はっきり言いましょう。「姑息...
塩対応に負けるな! “にゃんたま”君の思いが届きますように
 にゃんたマニアのみなさま、こんにちは。  きょうは、かわいいあの子ににゃんたまωをアピールするも、そっぽを向かれ...
キャッシュレス払いは賢く!クレジットカードとの付き合い方
 オリンピックが近づいていることや経済産業省の推進もあり、キャッシュレス決済が広く認知されることになりました。これまで現...
乳がん検診を思い出して「プリンセチア」は女性の味方です
「自分のオッパイが足りなくて、酷い目にあったわ」  ある日、ワタクシの知り合いが仕事の打ち合わせで会って早々、興奮...
シングルマザーが胸を痛める 子供の“パパへの憧れ”の解決策
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。離婚は人生での大きな決断です。お互い好きになってくっつくのは簡単ですが、別れ...
コンビニにGO! 二日酔いの朝に摂るべき食べ物&飲み物6選
 ひどい二日酔いの朝、グロッキーな中で「もう二度と飲まない!」と決意した経験がある方は多いはず。でも、そんな人に限って、...
ほっこり幸せ…クリスマスプレゼントに“にゃんたま”はいかが
 もうすぐ楽しいクリスマス。  大好きなあの人に、気の利いたクリスマスプレゼントを考え中なら!  リンリンリ...
栄養士が教える! 冬に取り入れたい「温活食習慣」のススメ
 冷え込む日が増えて「冬がきた」と実感する日も多くなりましたね。芯から冷えた身体は、女性の大敵。日頃からしっかり温活をケ...
生活が楽しくなる! 介護士が案内する介護施設のメリット3つ
 介護施設について、「介護のプロが集まっているから大丈夫」と考えてもらえることは、私たち介護士にとってすごく嬉しいことで...