ワーママも専業主婦も、みんな違ってみんないい。それでも女は“自分の収入”を持った方がいいと思う

豆木メイ フリーライター
更新日:2025-04-29 06:00
投稿日:2025-04-29 06:00

それでもやっぱり「女性も働いた方がいい」と思う理由

 とはいえ、私個人の考えとして――

「女性も、自分で収入を得る力は持っておいたほうがいい」と思っています。

 なぜなら、経済的な自立こそが、自分を守る最大の武器になるからです。

 今の日本は、円安と物価高のダブルパンチ。スーパーでいつもの買い物をしただけでも、去年より明らかに支出が増えていることを実感します。これから子どもにかかる教育費のことを考えると、正直、戦々恐々とする毎日です。

 それに、パートナーシップも夫婦関係も、「何十年も続くのが当たり前」という時代ではありません。専業主婦であっても、パート主婦であっても、自分名義のお金を持っているかどうかで、その後の人生の選択肢は大きく変わるのです。

 「一生この人と一緒にいる」と信じて結婚しても、人生のフェーズが変われば、価値観だって変わるもの。

 だからこそ、たとえ今はパートナーに守られていたとしても「自分で自分を守る力」は、持っていて損はないと心から思います。

仕事を通して見えた“社会と繋がる価値”

 私自身、40歳を過ぎてフルタイムの営業職に転職しました。同時に、副業でライター業やSNS発信も続けています。

 そんな働き方を通じて実感しているのは、「社会と関わることで、考え方も許容範囲も、どんどんアップデートされていく」ということ。

 会社では、年齢も性格もバラバラな人たちとチームを組み、時には癖の強いクライアントとも向き合わなければなりません。もちろん、自分の思い通りにならないことなんて日常茶飯事です。

 そのような経験を通じて学んだのは「他人はコントロールできない」ということ。家庭でも、夫婦でも、仕事でも無理に相手を変えようとするのではなく、自分のスタンスを柔軟に変えていくほうが、ずっとラク。

 そう気づけたのは、社会の中でもまれた経験があったからこそだと思っています。

みんな、自分の選択が不安なのかも

 ワーママ vs 専業主婦の論争に限らず、SNSで起きる炎上を見ていると、 あれってきっと、みんな心のどこかで「自分はこれでいいのかな」と不安を抱えているからなんだろうなと思うんです。

 本当はただ、「あなたは間違ってないよ」って誰かに肯定してもらいたいだけなのかもしれません。でも、誰と比べても正解なんてないし、誰かの“正しさ”に振り回される必要もないですよね。

 だからこそ、私は自分で稼ぐ力と自分で選ぶ力を持っていたいと思っています。どんな未来でも、自分の人生に責任を持てるように。

豆木メイ
記事一覧
フリーライター
アラフォー2児の母。2人目の子供を出産後からセックスレスになる。各SNSでセックスレスのつらさについて発信したところ多くの方から反響をいただく。5年後離婚するために経済的自立を目指して奮闘中。趣味は飲酒。
XInstagramnoteYoutube

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


黄金色の葉と朱赤の柿の景色 心まで秋色に染まるような日
 秋は色鮮やかな季節。まるで黄金色のイチョウの葉、鮮やかな朱赤の柿。  心まで秋色に染まるような日だった。 ...
同僚のボールペン“カチカチ”に敏感反応!繊細すぎる人へのLINEどう返す
 世の中には、人一倍豊かな観察力や感受性を持つ人も存在します。そうした人は「優しい」「気遣いができる」などの長所をたくさ...
ムーミン好き必見!ESSEの時短レシピ&開運グッズ付録など使いこなす術
 今回ご紹介する雑誌付録は、「ムーミントラベルポーチ3点セット」と「別冊付録:保存版!ESSEのBest時短ベストおかず...
おひとり様全盛時代でも? 老後こそ“コミュ力”がものを言う
 ぶっちゃけ、私はあまり人づきあいが得意なほうではありません。一人のほうが気を遣わなくていいし、楽だから。  これから...
年末大掃除、夫が戦力にならない…今年こそやる気を出してもらう方法4つ
 年末の大仕事といえば、家の大掃除ですよね。やはり、一年の汚れを綺麗にしてから、新しい一年を迎えたいものです。でも、何か...
「何で後ろから撮るにゃ?」“たまたま”の質問攻めにきゅん♡
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
「見慣れる」ってこわい 散らかった部屋を眺めて考えたこと
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
日用品は見た目も大事よね♡ 好みの香りで良質な睡眠時間を
 コクハクリーダーズ1期生の「あんず」と申します。今回、ワクワクしながら新商品を使う機会に恵まれました。  日常生活で...
2023-12-16 17:32 ライフスタイル
コスパ最強!シクラメン超長生き育成術、この冬は美しい姿をキープさせる
 暖冬にも程がある2023年師走ですね。  カントリー風情たっぷりの立地にある猫店長「さぶ」率いる我が愛すべきお花...
温泉旅行を計画中! でも浴衣の下は何が正解? オトナ女性の3つの選択肢
 彼氏や女友達と楽しむ温泉旅行。最近では旅館に添えつけの浴衣が用意されているところも多いですよね。  でも浴衣姿で...
ふわっと何かが降り立った? 神々の宿る土地の光は優しい
 夜道を歩いていたら、ふわっと何かが降り立った気がした。  振り返ると黄色い稲穂が揺れていた。でも全然怖くはなかっ...
尾道の町並みより絶景也! 恥ずかしがり屋のクロ“たまたま”
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
悪臭漂う子どもの地獄汚部屋にもう限界!私がブチ切れた“ゴミ袋事件”の夜
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
ぼっちの年越し最高!大人の女性だからこそ許される“心の洗濯”プラン5選
 お正月といえば、恋人と過ごしたり、実家に帰省したり、賑やかに過ごす人が多いですよね。でも実は今、ぼっちでも一人のお正月...
『姑息(こそく)』本来の意味は“ずるい”ではなく、一時しのぎ
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり読み切り漫画/第63回「フクフクモフモフ規格外ナノダ」
【連載第63回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...