知ってた?「レチノール」に紫外線は大敵です。夏にヘビロテする前にちょっと待って!【医療従事者監修】

コクハク編集部
更新日:2025-05-30 06:00
投稿日:2025-05-30 06:00

2. 夏にレチノールを使うときの注意点と理由

「さっきも言った通り、レチノールに紫外線は大敵なの。レチノールを使っていると肌の紫外線に対する感受性が高まり、シミや日焼けのリスクが高まるなどの肌トラブルを引き起こす可能性があるわ。

 だから、レチノールを使うときは日焼け止めはもちろん、日傘や帽子で紫外線対策をしっかりすることが重要よ。とくに、夏は紫外線が強いから気をつけた方がいいわ」

「シミを改善するレチノールが、逆にシミの原因になるなんて…。その他に、夏だからこそ気をつけた方がいい! ということはありますか?」

「そうねぇ…。夏は汗をかいて日焼け止めが落ちてしまうことがあるでしょ? 外でこまめに塗り直すことが難しい場合もあるから、朝にレチノールを使わずに夜だけの使用に留めた方がいいかもしれないわね。

 夏だけじゃなく、他の季節も十分に紫外線対策ができない場合は、寝る前のスキンケアでだけ使うのがおすすめよ」

「…確かに、夏と違って冬は油断して日焼け止めをサボることもありますし、塗り直しなんてほとんどしません…。シミができるのは怖いので、朝使うのは避けようかな…」

「それと、これは1年を通しての注意点だけど、レチノールはターンオーバーを促進するから、肌の状態によっては乾燥や赤み、かゆみが出ることがあるわ。症状が気になる場合は使用を中止してね。それでも症状が続くようなら、皮膚科を受診するのがおすすめよ」

「レチノイド反応ってやつですよね。幸い私は大丈夫でしたけど、友達にはレチノイド反応が強く出た子もいました…。

 私も、今は大丈夫でもレチノールが合わなくなる日が来るかも…。そうなっても美肌を維持したいときって、どうすればいいんでしょうか…」

 「またニキビ痕に悩む日が来るのは嫌です」と言いながら、俯くサオリさん。えりのボスは、優しく笑って答えました。

「大丈夫よ。レチノール以外に美肌を維持する方法を教えてあげるから、今からそれらを実践してみましょう」

3. 肌悩みが気になる場合の対策

 レチノールが合わない人、レチノール以外にも美肌を維持する方法を知りたい人のために、肌悩みが気になる場合の3つの対策を紹介します。

3-1.スキンケア方法の見直し

 毎日しっかりスキンケアをしているのに乾燥や肌のごわつきが気になる場合、スキンケア方法が間違っていたり、化粧品が自分の肌に合っていなかったりする可能性があります。

 たとえば、化粧品を変えた直後に肌が荒れた場合は、一時的にその化粧品の使用を中止してみましょう。化粧品カウンターで肌診断をしてもらい、自分の肌に合う商品を買うのもおすすめです。

 肌のくすみやごわつきは、紫外線が原因の場合もあります。UV対策がしっかりできているか、一度見直してください。晴れている日だけではなく曇りの日も日焼け止めを塗ってくださいね。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


使って実感!40代女の不調に手放せない5品 2022.12.6(火)
 ワタシの身体をいたわってくれるのは、ワタシだけ。ワタシの体調管理に気を配ってくれるのは、ワタシだけ。だからこそ自分自身...
 40代もに試せる「偽装ほくろ」メイク 胸元にもあると素敵!
 目の下や口元にセクシーなほくろがある人って、女性としても魅力を感じますよね。でも、「私はほくろがないから仕方ない」と諦...
二枚爪コンプレックスに“補強&やすり”投入!2022.12.3(土)
 これから本格的に乾燥が気になる季節がやってきます。冬が誕生日の筆者は手がカサカサになりやすいタイプで、それを見かねた友...
超怖~い「40代の運動不足」老後のために今日からできること
 30代までは元気に過ごしていたけれど、40代になってから運動不足が顕著で、体力が激しく低下したと感じる人は多いですよね...
「NMN」配合化粧品で“若返り肌”も夢じゃない?【医師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
篠原涼子完全プロデュース「ペルルセボン」は匂いがキツっ!
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
白髪が多く老け見え!これ以上増やしたくない【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
まずは真似っこから! 綺麗な人が実践する8つの“ゼロ円”習慣
 年齢問わず、「綺麗だな」と思う女性に出会うと、「私も、あんなふうになりたいなぁ」と思うもの。けれど、実際に何をすればそ...
20代の本音!アラフォー女性の“残念アイライン”を画像で解説
 毎日のアイライン、どんな感じでメイクしていますか?  年齢を重ねていくと目元にしわが増えたり、たるんできたりもあ...
「食べても太れない」やせ型な人だけが分かる“あるある”7つ
 世の中には、太りやすい体質の人がいる中でいくら食べても太らない「やせ型」の人もいます。でも、さまざまなダイエット方法は...
腹巻きも愛用して♡「40代の温活」取り入れたい食事&グッズ
「冷えは万病のもと」といいますが、実際に体が冷えるといろいろと悪影響が現れます。免疫力も下がるので、風邪をひきやすくなっ...
「よもぎ温座パット」で心も体も温めよ♡ 2022.11.19(土)
 いつの間にやら、11月も半ばを過ぎ秋が深まってきました。冬に近づくにつれ、つらくなってくるのが、手足の冷え。「血、通っ...
古い下着は運気が下がる?「着用期限3年、処分時に感謝」を
 皆さんは、同じ下着を何年くらい使いますか? 半年で替える人もいれば、3年以上使っている人もいますよね。実は、風水では古...
数年後の自分のために…“美容モチベーション”を上げる5カ条
 美容に関して、モチベーションが高い女性は同性から見ても素敵に映りますよね。「私も、あんな女性になりたい」なんて気持ちは...
化粧ノリの悪さは便秘!?お通じ改善に「進化系オートミール」
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代の本音!残念なアラフォーリップメイクを画像で解説
 メイクは、リップの色や種類によってかなり顔の印象を変えてしまうもの。マットやティント、ツヤなど多くの種類があり、それぞ...