大人に“ときめき”はいらない?『続・続・最後から二番目の恋』を見て感じた、私が中年恋愛に望むもの

mirae.(みれ) ライター
更新日:2025-05-27 10:25
投稿日:2025-05-27 06:00
 アラフィフ独女ライターとして日々を過ごす中で、「50代からの恋愛」って、いったいどういうものなんだろうと考えることがあります。そんなときに出会ったのが、ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』。

 13年前に出会い、お互いが50代と60代になった現在の千明と和平の間には、今期において“ときめき”という要素がほとんど登場しない不思議な関係性です。この関係性に憧れる女性も多いと聞き、疑問に感じた私。自分自身のこれまでの人生を振り返りながら、中年の恋愛について考えてみました。

『続・続・最後から二番目の恋』とは? 大人の“ゆるい関係”のかたち


『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)は、2012年に放送された人気ドラマの続々編です。主人公は、中井貴一さん演じる長倉和平(63歳)と、小泉今日子さん演じる吉野千明(59歳)。神奈川県鎌倉市を舞台に、50代と60代になったふたりの“恋人のようでそうじゃない”不思議な男女関係が、軽妙なやり取りと共に描かれています。

 このふたり、とにかく何でも言い合えるし、気を遣わずにケンカもできる。どんな関係なのかと問われると……ちょっと曖昧。そんな「空気のような関係」に、私は戸惑ってしまいました。

 ときめきも、嫉妬も、明確なラブシーンもなし。ただ日常の中で支え合っている。他の異性にときめいたりはするけれど、結局は一番落ち着く場所……。もちろん、それはそれで素敵だと思います。

 この関係性を支持する視聴者も多いと聞きます。激しい恋愛はいらない、穏やかな関係の男性が傍にいればいい――そんな声もあるそうです。でも、私は違和感を覚えてしまいました。

【こちらもどうぞ】「子どもがいない人生」は不幸なのか? SNSの“子持ちvs子なし”論争にアラフィフ独女の心がザワつく理由

不思議な関係に、私は違和感を覚えてしまった

 正直に言うと、私は48歳まで処女で、彼氏がいたこともありません。いわゆる「普通の恋愛」をしてこなかった人生でした。

 だからこそ、私にとって恋愛とは、「胸が高鳴るもの」であってほしいんです。相手に会いたくて眠れなくなったり、ちょっとしたLINEの返信で一喜一憂したり……。そういう感情にこそ、恋の醍醐味があると思っています。

 しかし、40代後半になってからは、誰かに本気で恋をすることもなくなってしまいました。たまにアイドルに夢中になったりすることはあっても、それは恋愛とはちょっと違う。ドキドキはするけれど、リアルに心の奥を震わせるような感情ではなかったように思います。

 だからこそ、「安心感だけの男女関係」が成立しているように見えるドラマが支持されているということに、私はどうしてもついていけなかったのかもしれません。

mirae.(みれ)
記事一覧
ライター
アラフィフのフリーライター。ライター歴は15年以上。いろいろこじれて48歳で処女卒業。現在は性に奔放で貪欲に、独身生活を謳歌中。
X

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


悟り世代“だら先輩”に学ぶ…今日も1日仕事中にダラけたい!
 この話は、働く女性の誰もが思い描く「仕事中はダラダラして、定時にさっさと帰りたい!」という願望を確実に実行し続けている...
妄想がバレた? スッと姿を消したクールな“にゃんたま”君
「にゃんたま」に、ひたすらロックオン!猫フェチカメラマンの芳澤です。  きょうは、キリっとした眼差しの美形にゃんた...
ピアノが弾ける子どもにしたいなら?知っておきたい親の心得
 子どもの習い事というと「ピアノ」というイメージがありませんか? 今も昔も、子どもにピアノを習わせたいと思う親は後を絶ち...
金運に効く最強の花とは? いつの世もそれがキニナルの巻
 いつの世も…女性は「占い」や「おまじない」、「厄除け」なんてちょっぴり「スピリチュアル」みたいなものに大変なご興味のあ...
都内にいながら温泉気分を満喫できるオススメの「スパ3選」
 なんだか最近疲れたなぁ……。なんていう時は、一人でぼーっとする時間も必要です。お休みを使ってゆっくり癒されてみませんか...
イケ“にゃんたま”に囲まれて…モテモテ女子も大変なんです
 きょうは大変です!  イケにゃんたまωωに迫られるモテモテ女子が困っちゃっています。  若くてちょっと強引...
5歳過ぎてもオムツがとれない…意外な“おねしょの原因”とは
「もう5歳なのにまだオムツが外せなくて」「小学校にあがってもおねしょしてしまうんです…」 思わず、えっ!! と驚かれるよ...
親の介護は家族総動員 あるある問題とその後にすべき行動3つ
 親の介護と聞けば、多くの人が不安を抱くはずです。「自分を育ててくれた親だけど……」と思う反面、親の介護をすることで自分...
我慢強いA型長女は返上! がんがくれた「キャンサーギフト」
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...
父譲りの哲学“にゃんたま”を持つ「オペラ座」のクールな視線
 きょうはレアなツートンにゃんたまω。かっこいい見返り美男でドキッ!  タオマークの様にも見え、哲学さえ感じさせる...
ハート型で可愛い…アンスリウムは恋愛を具現化したような花
 だいぶ以前になりますが……ウチのお花屋さんに居た若い女性スタッフM子のお話でございます。  これがまた大変にブッ...
都会にいて幸せになれるの? 「田舎の女」が幸せな理由4選
 格差社会といわれる日本ですが、年収や学歴のみならず、都会と田舎の格差も広がっています。都会を生きる女と田舎を生きる女は...
「そっちに行っちゃダメ!」をなくす廊下のない保育園の魅力
 保育園の現場では、「廊下に出ちゃダメよ!」とスタッフが子どもに声をかけているところをよく見ます。しかし、すんなり戻って...
急ぎ足の隙間から…チラリズム“にゃんたま”は魅力たっぷり
 「にゃんたま」に、ひたすらロックオン! 猫フェチカメラマンの芳澤です。  正々堂々、見せつけてくれるにゃんたまω...
おひとりさま老後には備えが大切 今から意識すべき2つのこと
 近ごろのニュースを見ていると、年金の支給も思わしくないようです。超高齢化社会に向かっているというのに、日本の未来が不安...
あれもこれも試した! がん治療に役立つ「情報収集」虎の巻
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...