「ジェネリック医薬品」って何が違うの? いまさら聞けないメリット・デメリット【薬剤師解説】

コクハク編集部
更新日:2025-06-27 11:50
投稿日:2025-06-27 11:50

2.「ジェネリック医薬品」って?

「ジェネリック医薬品は、いわゆる『新薬』と呼ばれる先発品と同じ有効成分や効き目、安全性が認められている医薬品よ」

「それが不安なんです。だって、薬って高いですよね? それなのに、どうしてジェネリック医薬品だけ安いんですか? そこがどうにも不思議で…」

 不安そうな顔をするカナデさんに、えりのボスは優しく笑いかけます。

「それは先発品の特許が切れているからよ。一般的に1つの先発品を作るために数百億円以上の費用がかかるといわれているわ」

「えっ、そんなに!?」

「そうなの。でも、ジェネリック医薬品は特許が切れた先発品と同じ有効成分だから、そこまでの開発費をかけずにすむの。これがジェネリック医薬品を安く使える理由よ。先発品との価格差は薬によって異なるけど、一般的には3~6割安くなるといわれているわ」

「めちゃくちゃお得じゃないですか…。節約になるなら、もっと詳しいことが知りたいです」

「あら、素敵な好奇心ね。それじゃあ、今度はジェネリック医薬品のメリットとデメリットについて簡単に解説するわ」

3.ジェネリック医薬品のメリット・デメリット

 ジェネリック医薬品のメリットとデメリットをそれぞれ解説します。

3-1.メリット

 ジェネリック医薬品のメリットは、先発品よりも安いことです。個人の消費を抑制できるのはもちろんのこと、社会的な医療費の削減にも貢献できます。先発品と同等の有効成分が配合されているため、効き目や安全性が劣ることもありません。

 薬にもよりますが、先発品よりも飲みやすく改良されているものもあります。たとえば、「先発品はカプセルが大きくて飲むのに苦労した」というものも、ジェネリック医薬品では小さく改良していることがあります。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


プレ更年期って何?デリケートゾーンが痒い!【薬剤師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
痛くない&疲れないサンダルの選び方 試着時のポイント4つ
 夏になると履きたくなるのがサンダル! デザインも可愛いものが多いですし、なにより通気性が良いので涼しく夏を過ごせますよ...
話題のオールインワンサプリ「TRIPLE ONE(トリプル・ワン)」を試してみた♡ 魅力&最新レビュー
「もっとキレイになりたい」「いつまでも若々しくいたい」と、美を追求する世の女性たち。美肌、美髪を目指すのはもちろん、スタ...
地雷メイクで警官から職質された!? 盛りすぎ失敗エピソード
「私の顔に何か付いてる?」と、気になってトイレに駆け込むと、とんでもないメイクの状態になっていたー! なんて経験は誰しも...
本当に「白髪を抜く」のはNG?黒髪に戻る可能性ってあるの?
アラサー&アラフォー世代になると、目立ちはじめる白髪。世間では「白髪を抜くと増える」「白髪を抜いたら禿げる」なんて噂もあ...
“小さめプチ子”でも谷間が出現! 自然な胸の盛り方&裏技7選
 夏は海や温泉などに行く機会も多く、肌の露出が増える時期です。しかし、この季節、小さな胸にコンプレックスを抱える女性を悩...
憧れの二重まぶたに!身近なアイテムで大きくする“裏技”6選
 大きくてぱっちりとした印象的な目に憧れる女性は多いでしょう。特に、一重がコンプレックスになっている人にとっては、二重が...
40代からの「目力アップメイク」髪型ひとつで変わる裏テクも
 40代になると、まぶたのたるみが気になったり、まつげが細くなったりと、今まで通りのアイメイクでは、なかなか目力アップが...
40代からのほぼゼロ円「バストアップ体操」垂れ胸よ、さらば
 40代を過ぎると、ふとした瞬間に「なんか最近、胸にハリがないな……」「なんだか位置が下がってきてる?」と、垂れ胸に気づ...
「バーム」ならリップ、ハンド、ボディなど全身使えて便利!
 マルチに使用できる「保湿バーム」。ひとつ持っていると大活躍してくれます。今回は、自然派のナチュラルブランドから3点をピ...
美容家の私物公開♡ NOエステでも美を格上げできる3つの方法
 季節の変わり目は、肌や髪の不調を感じる人も多いですよね。気温や湿度の変化に加え、環境の変化が訪れる人も多いシーズンだけ...
諦めるな!「赤メイク」不器用でも自然な血色に仕上げるテク
 地雷メイクやメンヘラメイクなど、名前を変えながらも2022年にもまたトレンド入りしている「赤メイク」。赤色のパワーは女...
黒髪だから似合うメイク♡赤リップで決めたら目元はどうする
 明るい色の髪の毛はおしゃれで若々しく、外国人風にもなれるため人気ですよね。でも、ある程度年齢を重ねた大人女子になると、...
“大人の薄眉”簡単カバーメイク!まろ眉、海苔眉は卒業しよう
 薄眉がコンプレックスになっている人は意外と多いようです。でも、大丈夫! 薄眉はメイク次第で簡単にカバーできるんですよ。...
出産前に髪を切るのはなぜ?お手入れ楽ちんの意外な落とし穴
 出産を間近に控えた女性で、突然髪の毛を短く切る人は多いですよね。でも、「なんで髪を切るんだろう?」「短いほうが良い理由...
「ズボラ向けストレッチ」で無理なくコツコツ“痩せ”体質に!
 ダイエットに失敗する大きな理由は、ズバリ「続かないから」でしょう。でも、毎日続けることさえできれば、どんな人でも痩せら...