元不倫相手からの連絡に揺らぐ女…いい人風“下心オジサン”から七夕の夜に届いた言葉【なぜ禁断の恋をするのか?】

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-06-20 10:25
投稿日:2025-06-20 06:00

不倫は女性ばかりが負う罪なのか

 郁美さんは語る。

「デートの後、昭雄さんは必ずFBのメッセンジャーで連絡をくれるんです。

 ――郁美、今日もきれいだったよ。愛してる。

 ――郁美がいてくれて僕は幸せだ。大好きだよ。

 そんなメッセージが届くと、完全に沼ってしまって…結局、関係は2年も続きました」

 だが、ある日突然、その関係は終わりを迎える。

 昭雄さんから届いた一通のメッセージには、こう綴られてあった。

 ――ごめん、郁美に送るつもりのメッセージを、妻に誤送信してしまった。もう逢えない。君に迷惑はかけないから安心して。

 郁美さんは呆然とし、心身ともに打ちのめされた。逢えないこともつらいが、万が一、不倫が公になり、奥さんに訴えられたら――そう思うと生きた心地がしなかった。

「芸能人の不倫が報じられるたび、いつも思っていたんです。なんで女性ばかりがあんなに叩かれるんだろうって」

 職場を一週間休み、親しい友人にも本当の理由は言えなかったという。

「私、不倫で壊れたの」など、誰にも言えない――それが、この社会で女性が背負わされている罰のようにも思えた。

同僚とスピード婚、そして届いたメッセージ

 しかし、1年後、郁美さんは新たな人生を歩み始める。

 同じスポーツジムに勤める同僚とのスピード婚。結婚式の写真をSNSに投稿すると、たくさんの祝福メッセージが届いた。結婚後はチーフにも昇格し、夫との生活にも安定を感じていたという。

 ところが、結婚から半年後。突如、昭雄さんからFBのメッセンジャーに連絡が届く。

 ――郁美、あのときはごめん。君が幸せそうで、本当に良かった。

 そして誕生日。

 ――お誕生日おめでとう。いつまでも郁美の幸せを願っています。

 ふいの連絡に、郁美さんは戸惑った。返信はできずにいた。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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