大好きなテレビ鑑賞中、ふと襲われた「不安感」はなんだ? 更年期、不調の新フェーズに突入か

小林久乃 コラムニスト・編集者
更新日:2025-08-27 11:45
投稿日:2025-08-27 11:45
 女性なら誰でも通る茨の道、更年期。今、まさに更年期障害進行形の小林久乃さんが、自らの身に起きた症状や、40代から始まった老化現象についてありのままに綴ります。第43話は「更年期、モヤモヤする」。

急な圧迫感と不安感

 更年期は“障害”の文字が末尾につきまとう。“病気”では片付けられないほど、バラエティ豊富な不調が日々、湧いてくる。代表的なところで体が突然熱くなるホットフラッシュや、頭痛、不眠などが挙げられるけれど、すべては加齢と共に消えていく女性ホルモンのせい。なんだ、あいつ。強敵だな。その膨大な更年期ラインナップ内には精神的な不調もある。

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 先日、ラジオの仕事とお盆休みで1週間ほど地元に帰省していた。友人宅と実家を泊まり歩く日々。文字面だけ追えば「なんだリラックスできてるじゃない」と言われるかもしれないが、20年近くひとり暮らしを続けきた自分にとって、誰かに合わせる生活サイクルは苦行の側面もある。食事や風呂の入り方、些細な生活習慣がもう家族とは全く違う。けして地元が嫌いなわけではなく、愛すべき存在だけど、どこか違う。そんな日々を過ごして帰京、しばらくぶりの我が部屋で寝転がると、一気に疲れが押し寄せてきた。

 45歳から「あれ? なんか更年期かも?」と気づき始めてから、体力=HP(ゲームのヒットポイント)は日々、消耗。疲労が抜けないなんて、日常生活の一部。そう思っていたけれど、今回の疲労はどうも様子がおかしい。体の節々が痛いとか、生やさしいレベルではなく、なぜか脳がモヤモヤしている。思考に霧がかかった雰囲気…といえば、なんだか格好いいけれど、気分は全然晴れない。ベッドからも起き上がるのが億劫になり、近所の八百屋とスーパーへ買い出しに出かけただけで、ヘタレ人間になっていた。

 そしていよいよ精神的な不調を感じたのが、テレビを見ていたわずかな時間だ。ただ見ていただけなのに、妙な圧迫感と不安感が襲ってくる。テレビが大好きで一番の友人のはずなのに、なんだろう、この感情は?

小林久乃
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コラムニスト・編集者
出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にてデビュー。最新刊はドラマオタクの知識を活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」(青春出版社刊)。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディアの構成と編集、プロモーション業が主な仕事。正々堂々の独身。最新情報は公式HP

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