「土下座してでもやり直したい」妻との昇進レースに負けた夫、33歳で無職に。女性部下との“関係”に逃げた顛末

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-09-26 11:45
投稿日:2025-09-26 11:45

妻が大プロジェクトメンバーに抜擢

「家事は分担制で、いずれは子どもも…と考えていた矢先、聡子に大きなプロジェクトの選抜チーム入りの話がきたんです。半年間の長丁場でしたが、彼女は『このプロジェクトに懸けてみたい。家事などの負担は英二さんにかけるかもしれないけれど、どうか理解してほしい』と頼みこんできて。

 内気だった彼女が目を輝かせている。これは夫として応援せねば、と快く送りだしました。もちろん、『妻に先を越された複雑な思い』はありましたが」

 その日から聡子さんは仕事にまい進するようになり、夫婦のすれ違いは徐々に深刻化していく。

「聡子は休日出勤もして、平日は夜遅く帰宅してベッドに直行。夫婦の会話は格段に減りました。僕は料理が下手なので、夕食はコンビニ弁当か外食です。

 聡子はプロジェクトチームでの会食も増えて、慌ただしいなりにも生き生きとしていましたね。僕も表向きは妻を応援しているため、あまり不満が言えなかった。でも、同じ会社で活躍している妻に、ときおり嫉妬心が湧くこともありました」

 英二さんの心に芽生えた苛立ちと不満は、さらに膨らんでいく。

29歳の派遣社員の女性との出会い

 そんなとき、ある女性との出会いがあった。

「派遣で来た里香(当時29歳・独身)という女性です。聡子とは正反対の華やかな容姿とあけっぴろげな性格で、とにかく話しやすい。仕事もそこそこできるし、何よりも女性としての魅力にあふれていました。

「気軽に話せる間柄になって、僕がたまたま『妻のプロジェクトが終わるまで、夕食はコンビニ弁当か定食屋なんだ』とこぼすと、里香は『健康第一ですよ。今度、私がお弁当を作ってきます。料理は得意なんで』と、手作り弁当を差し入れてくれたんです。

 これが驚くほど美味しくて、肉や野菜がバランスよく詰め込まれ、もう一つのタッパーにはフルーツまで。感激しました。明るく大らかな性格なので、他の社員からの評判もいい。

 もちろん、手作り弁当の件は秘密です。帰宅して弁当を食べ、洗ったタッパーを翌日返す。深夜に帰宅する聡子にはバレませんでした」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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