夏の紫外線+秋の乾燥でボロボロ…化粧水だけじゃない「うるおい対策」で肌を守ろう【専門家監修】

コクハク編集部
更新日:2025-10-09 11:45
投稿日:2025-10-09 11:45

3. 今日からできる肌の守り方

 秋から冬にかけてガサガサする乾燥肌にならないために、今すぐ始められる3つのケアを紹介します。

3-1.朝晩のスキンケアは油分でしっかりフタを

 乾燥を防ぐためには「水分補給」だけでは不十分です。化粧水や美容液で水分補給をした後は、乳液やクリームといった油分でフタをし、水分の蒸発を防ぎましょう。普段はさっぱり系を愛用している人でも、秋や冬はしっとりしたタイプを使うのがおすすめです。

3-2.室内の湿度は40~60%を維持

 肌にとって、理想的な湿度は40~60%です。乾燥が進むと部屋の湿度が30%以下になることもあるので、湿度計で計測しましょう。

 湿度が低い場合は加湿器を使うのがおすすめです。加湿器がない場合は洗濯物を干したり、濡れタオルをかけるだけでも効果的。とくに、寝室やリビングのように、長時間過ごす場所の湿度を意識してくださいね。

3-3.体質や内側からのケアも重要

 肌の乾燥を防ぐためには、外側からのケアだけでは不十分です。

 体質的に肌が乾燥しやすい人は、より内側からのケアも意識しましょう。

 先ほど紹介したオメガ3脂肪酸などを摂るのにあわせて、漢方薬の服用もおすすめです。冷えや血行不良、ホルモンバランスの乱れを整えることで、肌の内側からうるおいやすくなります。

 自分の肌状態や体質に合わせて、最適な漢方薬を薬剤師や登録販売者に相談してくださいね。

 スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。

 スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方薬をチェックしてみましょう。

4. 今すぐ始めるうるおい準備で冬を快適に!

「今まで、紫外線が強い夏や明らかに乾燥する冬だけスキンケアに気合を入れていましたが、それだけじゃ足りないんですね…。これからは春も秋もしっかりスキンケアすることにします」

「それがおすすめよ。エアコンやストレス、花粉やPM2.5など、肌にダメージを与える要因はたくさんあるわ。外側と内側の両方からケアをして、肌を労わってあげてね」

「ありがとうございます。今からしっかりケアをして、冬のイベントを心置きなく楽しめるようにします! 今日教えていただいたスキンケア以外にも試したくなったら、また相談にのってくださいね」

「もちろんよ。いつでも歓迎するわ」

 にこやかにサロンを去っていくユカリさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


痩せられないのは中毒だから? 砂糖依存症を断ち切る方法
 ダイエット大敵……それは砂糖。砂糖は「マイルドドラッグ」ともよばれ、その中毒性は麻薬やアルコール並みとも言われています...
七海 2019-12-10 06:00 ビューティー
いちご鼻が嫌!毛穴悩みを解消する毛穴パックの種類や選び方
 顔の毛穴に悩む女性は多いでしょう。特に、角栓が目立ちやすい「いちご鼻」はメイクでも隠しにくく、至近距離で誰かと話す時な...
今こそポニーテールを! 垢抜け“モテスタイル”に見せるコツ
 冬はストールを巻いたり、タートルニットを着たりと、首元がつまった服を着る機会が増えます。そんなシーンでのヘアがダウンス...
つけまつげ=古いは嘘! 時短で「今っぽ盛り」が叶うテク
 10年ほど前に大流行して以来、幅広い世代に使用され、バリエーション豊かに販売されるようになった「つけまつげ」。昔はして...
ついつい雑になりがち? 意外と知らない“正しい洗顔”の方法
 洗顔は当たり前に毎日すると思います。歯を磨いたり髪をとかしたりするのと同じで、何げない日常の一部になっていますよね。で...
ビューティークレンジングバームで大人の毛穴ケア!60秒でメイクオフの効果は?
 女性誌で話題の「ビューティークレンジングバーム」ってご存知ですか?メイク落ちの良さはもちろん、毛穴悩みまで改善させてく...
かわいい系からキレイ系にシフトする手っ取り早い4つの方法
「童顔って言われることが多かったのに、気がついたら年相応に見られることが多くなった」 「ガーリーなものが大好きだったけ...
七海 2019-12-04 06:00 ビューティー
乾燥対策は12月から! ボーナスで買って損しない美容家電3選
 例年、冬の乾燥警報は12月から増えていきます。たかが乾燥、されど乾燥。加齢とともに敏感になる女性の肌には、乾燥は大敵で...
ダイソー「URGLAM」4点を紹介! 秋冬メイクを100円均一で
 100円均一で買えるなんて信じられないくらい、アイテムがオシャレなダイソーコスメ「URGLAM」。ちょうど購入予定だっ...
腫れぼったさゼロ!「涙袋×ピンク」でモテる瞳のつくり方
 ツンとしたおすまし顔をしていても、まるでニコッと微笑んでいるように見せてくれるのが涙袋メイク。  けれど、白いアイシ...
ほっそり長い脚に見せたい!コンプレックス別ブーツの選び方
 寒くなり、朝夕は息が白くなる季節になりました。防寒対策としても、お洒落としても、ブーツを導入し始めている人は多いのでは...
七海 2019-11-30 06:00 ビューティー
毛の悩みとサヨナラ! 医療脱毛のアレコレを専門医に聞いた
 脇だけ脱毛を済ませたのですが、お手入れが劇的に楽になったので、他の部位も医療脱毛をしようか迷い中。でも医療脱毛ってどん...
エイジングケア専門医が語る「セックスと美容」の良い関係
 モデルやレースクイーンの経験を持ち、40歳で“奇跡のグラドル”として活動したり2019年はラスベガスで開催された「Mr...
2021-12-21 16:23 ビューティー
いくつ実践? セルフで“美バスト”を育む効率的なポイント3つ
 彼が女性らしさを感じる大切なパーツに、“胸”は欠かせません。「胸に自信を持ちたい!」「美バストになって、彼に喜んでもら...
化粧水はコットンと手のどっちがいい? 肌の水分量UPの方法
 洗顔後に化粧水を付ける時、コットンでつけるか、手でつけるか迷ったことがある方は多いでしょう。実際のところ、どちらが正解...
湿度が低い日も怖くない!デート前の「くせ毛」を時短で救う
 くせ毛の女子にとって、広がりやパサつきが気になる日のデートは、頭を抱えがちなシチュエーション。 「今日に限って、髪が...