がん日記から読み解く更年期障害「ホットフラッシュ」の脅威

コクリコ 編集者
更新日:2019-11-10 05:13
投稿日:2019-09-24 06:00
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひとりで受けました。誰にも頼れず、心の内側にずっと不安を抱えながらがんと闘うのはとてもつらいこと。なぜ私が……と思う気持ちと向き合って、そして不確かな情報に惑わされないように、私の体験がお役に立てれば幸いです。

寝たきりから驚異の回復

【Note.21】

術後の日記です。

3日目

おはよう!!
1日寝続けていたらすっかり気分がよくなってる!
友達からきていた様子伺いのLINEに返信。お仕事のメールをチェック。
お昼から流動食開始。
青森出身の看護士さんに支えてもらって院内を2週歩く。
パルスオキシメーターが外れる。

  *  *  *

 そうなんです。ほんまに先生の言ったとおり、3日目からめちゃめちゃ元気になってるんです! 急にですよ。寝たきりだった昨日とは打って変わってご飯も食べられるし、歩き始めているんです。

 やったー! すごいですよね、人間の回復力。臓器もいくつか取ってるのに。指先についていたパルスオキシメーターも外れ、この日からひとつずつ管が外れはじめます。

 やっとスマホが見られる~。まだまだ腕に点滴、両脇にはリンパ液排出のカテーテル(脇にダイレクトにゴムのチューブが刺さっている)、尿道カテーテルがついているので、管はたくさんついてますが。

4日目

5:30起床。看護師さんと院内を2周歩き、1人歩行のOKが出る。
1Fのコンビニにおでかけ!
院内を2周お散歩。点滴が外れ、左のリンパ液排出のカテーテルが外れる。
ホットフラッシュが始まり、眠れない…

  *  *  *

 シャバでは考えられない時間に起きて行動している! そしてこの日の夜からホットフラッシュが始まっています。

暑い? 熱い!

 ホットフラッシュは更年期の症状のひとつ。ほてり、のぼせ、発汗などです。卵巣から分泌される女性ホルモン「エストロゲン」が急に減少するとホルモンの調整をつかさどる視床下部が混乱し、体内のホルモンバランスが乱れます。これにより自律神経が乱れ、さまざまな不調をきたし、その状態を更年期障害と呼ぶそうなのですが、ほんまに先生によると、卵巣を取った私にも急性の更年期症状が出たのではないか、ということでした。

「ホットフラッシュってただ暑いだけでしょ」と思われがちなのですが(そう思っていたのはほかならぬ私なのですが……)、たしかにそうなんですけど、暑くなる前にすごく寒くなるんですね。そのあとに身体の中心からカーッと熱くなるんです。【暑い】というよりまさに【熱い】。15分おきくらいに上着を着たり脱いだり、布団をかけたりはいだりがとても忙しくて、汗だくになり、寝ていられません。

 このホットフラッシュが始まってからは長く続けて寝ることができず、術後から見事に不眠になりました。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


秋葉原の高架下巡りでお腹と好奇心を満たす 2022.6.18(土)
 ぽっかりと予定があいた週末、以前から気になっていたスポットに行ってみることにしました。目指すは秋葉原。そう、あの電気街...
「最高の計画」は立てないで!自信のない人がやめるべき習慣
 みなさん、計画を立てるのは好きですか? 私はめちゃくちゃズボラなんですが、実は計画を立てることは大好きです。だけどその...
「誕生日なのにバナナ?」性格悪い義母全開(!)のウザLINE
 みなさんは「義母とのLINEが苦痛……」と感じたりしませんか? 世の中には、ほどよい距離で接してくれる義母もいれば、嫁...
リヴァイのポップコーンは並ばないとダメ? 2022.6.16(木)
 今年3月、USJで「進撃の巨人 XRライド」がスタートしてから、大人気と話題の「リヴァイ兵長のポップコーン」。  い...
新種の“たまたま”を発見?丸顔折れ耳&短足がかわいすぎる!
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
実は卵並みの安定価格!ユリで金運と恋愛運UP、今が最盛期!!
 神奈川でささやかなお花屋さんを営んでいるワタクシですが、年がら年中たくさんのお花に囲まれた生活のせいか、“四季”みたい...
今度は300万円! 好きでもないアイツにコツコツ貢いできた私
 書店員として本を売りながら、踊り子として舞台に立つ。エッセイも書く。“三足の草鞋をガチで履く”新井見枝香さんのこじらせ...
コロナ後初の海外! 私が異国の地でワーケーションする理由
 こんにちは。複業家の林知佳です(占い師もやってます!)。全4回にわたり、コロナ後初の海外について書かせていただきます。...
“たまたま”のプロレスごっこ!「にゃんたまアタック」に悶絶
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
私、ナメられてる? いっつも遅刻してくる人の心理&対処法
 人と待ち合わせをしたら時間を守るのがマナーです。でも、中には約束時間を守れず、毎回遅刻してくる人も……。そんな人が周り...
ウォーキングの楽しみ方8選 “アメとムチ”で3日坊主から脱却
 健康のために運動をはじめたくても、「どうせ長続きしない」と、最初から諦めてしまう人は多いでしょう。でも、そんな人におす...
「私は一応慶応卒だけど」ママ友からの性悪マウントLINE3選
 子育て中の女性が避けて通れないのが「ママ友との付き合い」ですよね。最近では、保育園や小学校でも保護者同士でLINEの交...
悩み相談で友達を失う地雷ポイント!優しさは“機能”じゃない
 みなさんはメンタルがヘラっちゃった時はどうしてますか? 人によって解決法はいろいろあると思いますが、中には友人や恋人に...
成長過程の少年“たまたま”にきゅん♡ 澄んだ瞳も美しすぎる
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
“フィリピンパブと愚兄”の話…恋愛運UPの夏の花グラジオラス
 まだ携帯電話が世間一般に普及していない頃のお話しでございます。本コラムにも何度が登場しておりますが、ワタクシには若干一...
夫の実家に帰省したくないのです…“ダラダラ滞在”回避法アリ
 お正月やお盆など、大型連休になると訪れるイベント”義実家への帰省”。せっかくのお休みなのに「義実家のことを考えただけで...