子宮全摘手術からパン食まで回復も「腸閉塞」疑惑がぼっ発

コクリコ 編集者
更新日:2019-11-16 05:00
投稿日:2019-10-08 06:00

50㎝のチューブを麻酔なしでゴクゴク飲めって…

 ベッドに寝かされ、「さぁさぁ」とばかりにストローほどの太さ、50㎝ほどの経鼻チューブを差し出され、鼻からギュッと挿入されます。麻酔なし。

 チューブが鼻から入ってのどを通るので、オエッとえずきますが看護士さんは気にも留めず「はい、ゴクゴクとチューブを飲んでいってくださいね~」と言われます。

 飲めるかー!!!

 何度もえずいて起き上がってしまうので、途中から別の看護士さんに押さえつけられます。


 私は胃カメラも麻酔なしでできないほどのどの神経が敏感なのです。無理なんです。涙を流し、オエオエえずきながらなんとかチューブを飲み込みます。経鼻チューブ挿管完了。

「いずれ慣れますよ」と言われましたが1時間しても慣れません。寝返りを打つたびにチューブがのどちんこに当たってえずくので寝ていられず、かといって起きてるのものどに違和感があって気持ちが悪い。しゃべるとチューブがのどちんこに当たるので会話もできない。

それでも続ける排尿トレーニング

 そんな中でも2時間ごとの排尿トレーニングの時間がくると無理やり起こされ、トイレに行かなければなりません。トイレに行ったってちょろっとしか出せないので、ぱんぱんに貯まっている膀胱の尿は看護士さんに尿道に簡易的なカテーテル(竹ひごくらいの太さ)を差し込んでもらって排尿させてもらうのです。

 パンツを抜いで、ベッドに上がりますので、申し訳ないという気持ちになりますよね……。そしてこれが地味に痛くて、尿道に針金をぐさっと刺しているイメージです。

「この状態で排尿トレーニングは無理かもしれないから、せっかく昨日尿道カテーテルを外したけど、もう一度カテーテルに戻しましょうか?」と看護士さんから提案されます。

 本格的な尿道カテーテルはストローくらいの太さで、それがずっと尿管に刺さっているので違和感が半端ないのです。いやだよぅ、せっかく取れたのに……。えずきながら、「(排尿トレーニング)頑張ります」と告げます。

5日間の絶飲食ライフ

 経鼻チューブを挿入されて3時間ほどした頃、激しい吐き気が襲ってきました。吐くたびにチューブがのどを刺激してさらにえずいてしまうので、看護士さんに「どうしてもチューブが無理なんです……」と訴えます。ですが、その方は厳しい看護士さんで「気持ち悪いの治らないわよ!? いいの!?」と叱られました。

 ところが、そこに別の看護士さんがやってきて「この3時間で結構(胃の内容物が)抜けたわね。とりあえず抜いて様子みましょうか? 大変だもんね」とチューブを抜いてくれたのです。

 すっきり! 気持ち悪いのもちょっと治っている! と思ったけど、早速おえー。嘔吐。

 とりあえず絶飲食を続け、毎日CTを撮って、腸の様子が回復するのを待ちましょうということになりました。ここから5日間、絶飲食が続きます。そして6日目の朝……。

 次回に続きます。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


開運の実「イイギリ」はお正月限定ではない!クリスマスも守ってくれる
 クリスマスやお正月などイベントづくしの12月。今回はお正月の生け込みには欠かせない開運素材「イイギリ」のお話です。名前...
電話の声似すぎ問題でお母さんも大混乱! 仲良し姉妹LINEあるある3選
 仲の良い姉妹に憧れる人は多いですよね。実際に、仲の良い姉妹は、成人して家を出ても頻繁にLINEのやりとりをする仲良し姉...
年齢差感じる“トンデモ新入社員”の珍行動 あちこちマイペースすぎん?
 仕事に対する姿勢は、年代によって大きく違います。そのため「仕事とはこうあるべき」と信念を持って進めてきたお局や大先輩た...
隣に誰かがいるのに「人恋しい」と思ってしまうこと、ない?
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
40女、無印良品でクリスマススワッグづくりに人生初挑戦!
 クリスマスシーズン到来。40半ば、人生初のクリスマススワッグづくりに挑戦してきました。おいおい自分、丁寧な暮らしをして...
独身友人が“メンタル落ち”に…結婚しないなら孤独を避けよ!
 セックスレスや婚外恋愛、セルフプレジャーをテーマにブログやコラムを執筆しているまめです。  現代は、結婚する・し...
つーかなんであの子が? 同僚への嫉妬心の抑え方と嫉妬された時の対処法
 同期入社の同僚でも、時が経つと仕事ができる人、できない人、差が出てきますよね。中には、同僚に嫉妬してしまう、もしくは嫉...
猫島の美しい光景…探検ごっこで美少年“たまたま”が見張り番
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
ストレスで声が出ない…急遽ソロ参戦した夫の「親子遠足」で学んだこと
 ステップファミリー6年目になる占い師ライターtumugiです。私は10代でデキ婚→子ども2人連れて離婚→シングルマザー...
いじめてる? 抱きしめてる? 君たちにはどう見えるか?
 どちらにみえるかは、そのときの自分の心の持ちようで見え方が変わりそう。  きっと、それって狛犬だけの話じゃなくて...
「嬲ると嫐る」“本家”はどっち?
 知っているようで意外と知らない「ことば」ってたくさんありますよね。「女ことば」では、女性にまつわる漢字や熟語、表現、地...
ほっこり読み切り漫画/第62回「おとこまえ ダンシ会」
【連載第62回】  ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 「しっぽ...
流鉄・幸谷駅で発見!「猫のコーヒー」自販機で出合った癒しの紙コップ
 千葉県の松戸市と流山市を結ぶ、6駅しかない小さなローカル線、流鉄流山線。常磐線と武蔵野線につながるJR新松戸駅への乗り...
彼の浮気タレコミにも“無”、冷たっ!合理的な人から届くLINE3つの特徴
「合理的」とは、明確な目標があり無駄がない様子をいいます。  特に仕事では、合理的な人がとても高く評価されますよね...
肩こり・腰痛 マッサージに行けない時のホームケアグッズ3選
 パソコンなどの座り仕事の方は肩こり、腰痛、眼精疲労などに悩まされている人が多いのではないでしょうか。  私もこの...
男性同士は褒め合わない?男女で全く違う「褒め文化」の話
 先日、友だちが彼氏とケンカして家出し、我が家にやってきました。とにかく怒ってたので話を聞くと、「私は彼氏を褒めるけれど...