抗がん剤治療ないのに…髪の毛が大量に抜けてウィッグを着用

コクリコ 編集者
更新日:2019-12-21 06:29
投稿日:2019-11-26 06:00

アピアランスケアの重要性

おしゃれ心は大事したい(写真:iStock)
おしゃれ心は大事したい (写真:iStock)

 がんになって初めて「アピアランスケア」という言葉を聞きました。Appearance=外見、Care=気にかける、手入れする。アピアランスケアとは、抗がん剤などの薬物治療によって起こる外見(脱毛、肌の変化、爪の変化)や、外科的治療による傷(乳がんによる乳房摘出、リンパ浮腫など)による見た目の変化を抱える患者さんのストレスを軽減するためのケアです。私の入院していた病院は、院内で相談会を実施したり、カウンセラーの方がいたりしました。

 がんになるだけでもつらいのに、見た目の変化は女性にとってショックの大きいもの。「がんが治るんだからあとは我慢しろ」というのはあまりにも乱暴です。

費用を助成する自治体も

 最近では自治体によってはウィッグ購入の費用が助成されることもあるようで、アピアランスケアの必要性が理解されつつあるのかなと感じています。

 リンパ浮腫用の弾性ストッキングも、昔は段ボールみたいな肌色の分厚いものだけだったのですが、今は黒いものやレギンスタイプが販売されていて、女性のおしゃれをしたい気持ちが尊重されています。

 私もリンパ浮腫予防のために真夏でも分厚くて真っ黒な弾性ストッキングを履き続けています。ただ、おしゃれでもないし、ひざの裏は蒸れるし……。夏向けの弾性ストッキングの商品開発がもしあれば、ぜひ携わりたい! と思ったりします。

 次回に続きます。

コクリコ
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実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

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