がんで子宮を全摘したアラフォー独身女が最優先していること

コクリコ 編集者
更新日:2019-12-27 18:51
投稿日:2019-12-03 06:00

今年失われた10000分の1個が私の子宮

 また、リンパ浮腫を発症させる可能性がある激しいスポーツはできなくなったので、ゆっくりと体を動かせるヨガを始めました。これが今の私にぴったりで、ヨガに行くととても気持ちがいいのです。

 緊張が続いている体にテンションをかけ続けるのはNG、体をゆるめることが大事、そしてポーズそのものよりも呼吸が大事だといいます。以前習っていたピラティスは筋トレでしたので無理をしなくては筋肉がつきませんし、「甘えないで負荷をかけて!」という雰囲気だったのですが、ヨガは違います。「無理をしなくていい」というヨガの教えは、今の私の気持ちそのもの。

 仕事をしている中で緊張が続くと、つい呼吸を止めてしまいがちですが、そのためにもヨガの呼吸法がとても参考になっています。

 毎年、子宮頸がんで3000人が命を、10000人が子宮を失っています。2019年に失われた10000分の1個が私の子宮。がんを体験したからこそ分かることがあると思っています。

再発に怯える日々でいいの?

 会社の先輩2名の奥様が、私ががんになった後に亡くなりました。がんはやっぱり人の命を奪う病気なんです、怖いです。同じ病気で苦しむ人がいなくなって欲しいし、もしも誰かががんになってしまった時に私の経験がほんの少しでも病気と向き合うヒントになればと思って、この記事を書かせていただきました。

 この先もきっと後遺症は続くでしょうし、再発の恐怖に怯える日もあるでしょう。定期健診を3カ月ごとに受けている経過観察中の身です。再発する可能性だってもちろんあるでしょう。でも失ったものを数えても、まだ来ていない未来に怯えても、意味がないのかなと思います。

 がんになったことはひとつもよくないけど、それをきっかけに気づいたことは大事にして、前向きに今を生きていこうと思っています。家族、友人、元彼さん、仕事仲間、職場の先輩、後輩、そしてTwitterで知り合ったお友達、猫たちに感謝しながら!

 すっかり猫おばさんになってしまっているので、もう少し元気になったら、アラフォー婚活も頑張りたいです! =おわり

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


春の訪れと幸運をもたらす…強くてたくましく美しい「水仙」
 ワタクシの実家の裏にある小高い丘の上に、近所から「天神さん」と呼ばれ、親しまれている神社がございます。  今では...
仕事に遅刻! 信頼を失わない言い訳&連絡時のビジネスマナー
 社会人でも、寝坊をして遅刻をしてしまった経験がある人も多いでしょう。でも、会社に勤めていると、遅刻した際に大人として正...
“にゃんたま”は神様の化身?幸せを呼ぶまあるい鈴カステラ
 あけましておめでとうございます。今年も「にゃんたま詣」でスタート!  神社で動物に出逢うのは、神様の歓迎サインと...
ご祝儀は新札しかNG? 土日の入手方法やアイロンでの作り方
 友人の結婚式が近づいて、美容院の予約やドレス、靴の手配まで完璧なのに「ご祝儀の新札がない!!」と焦った経験はありません...
来年は猫年じゃない? 干支に入れず恨み節の“にゃんたま君”
 昔、神様は元旦に動物たちにあいさつに来るよう言いました。12番まで先着順に、年の動物になれるという大イベントでした。 ...
本当に自分のために? 素直に聞くべきアドバイスの見極め方
 昔から「素直さは大切」だと言われます。大人になっても素直さを忘れずに、周囲のアドバイスを聞き入れられる人のことは尊敬し...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #3
 投資していた友人の失脚により、K社長はブラックな債権者から追われる身となりました。  社長は行方をくらまします。...
縁を切るべき友達の5つの特徴&上手に縁を切る方法とは?
 どんなにコミュニケーション能力が高い人でも、「苦手だな」「付き合いにくいな」と感じる人は、誰にだっているもの。仕事の付...
後ろ足で器用にポリポリ…一緒に“にゃんたま”も揺れちゃうの
 きょうは、首元がカユ~イにゃんたま君です。  首を掻くのに、うしろ脚を使うなんて…ニャイす!  一本だけ爪...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #2
 自分の作品がヘアヌードブームに引っかかることも、世間はこんなにエロが好きで、女性のヌード=男性の下半身への奉仕物、と見...
脱いだ作家を守るために…作品を山に埋めた編集者の話 #1
 女が脱ぐ仕事をするのには、いまも昔も危険や煩わしいことが付きまといます。  私自身、音楽をやっていた頃に自分の作...
お葬式に黒いタイツはダメ?寒い日の防寒対策&喪服のマナー
 真冬にお葬式に参列することになった時、黒のストッキングでは足元が寒いことってありますよね。でも、暖かい格好で行こうと思...
配信者にとっては厄介!「察してもらいたい欲」がすぎるひと
 ライブ配信は、まさに魑魅魍魎(ちみもうりょう)がうごめく世界。今日も今日とて、多くのライバーやリスナーは、配信をめぐっ...
この匂いはあの子かにゃ?チェックに余念のない“にゃんたま”
 猫の嗅覚は、人間の嗅覚の数万倍から数十万倍鋭い、といわれています。  猫の鼻先は常に湿っていて、空気中に流れてい...
今年の実付きは最高!「千両」と共に迎える幸せなお正月
「今年の千両、実付きがいいよ!」  花市場でいつもお世話になっているセリ人のお兄様が電話の向こうで叫んでおります。...
旅行できない今こそ…年末年始におすすめグルメサービス2選
 政府の観光支援策「Go To トラベル」の全国一斉停止が決まり、年末年始の予定を変更した人も少なくないはずです。こんな...