レモンを搾って食べるシンプルスタイル
「酒のつまみの王道といえば、テリヤキ味ですよね」と、今回のメニューはウイスキーでマリネした鶏手羽を香ばしく焼いた「ウイスキーチキン」。深味さんがニューヨークのジャズレストラン「ブルースモーク」で出合ったバッファローウイングのアレンジなんだそう。
バッファローウイングは、スパイスでマリネした鶏手羽を素揚げにし、ブルーチーズソースにからめて食べるアメリカのジャンクフードですが、ここではヘルシーさや手軽さも意識して、グリルで焼きレモンを搾って食べるシンプルスタイルに。
「焼き上がりの目安としては、串を刺して透明な肉汁が出てきたらOK」
手づかみでがぶりと頬張れば、骨からするりとはずれた肉はふわっと軟らかく、肉汁がジュワーッ。甘辛味がたまらない!
「マリネするウイスキーはお好みでかまいませんが、個人的には今、バーボンがきてますね」と深味さん。カラメルのような甘さをダイレクトに感じるバーボンはテリヤキ味にうってつけ。もちろん、合わせるお酒もバーボンがぴったりですね。
【材料】
・鶏手羽先 8本
・塩、こしょう 各適量
・A(すりおろしにんにく1片分、ケチャップ大さじ2、ウイスキー50ミリリットル、片栗粉小さじ1、タバスコ適量)
・レモン 2分の1個
・セロリの葉 適宜
【レシピ】
1. 鶏手羽先は、塩、こしょうをしてビニール袋に入れ、Aを加えてよくもみ、冷蔵庫でひと晩置く。
2. 手羽の皮目を上にして魚焼きグリルに並べ、強めの中火で両面をきつね色になるまで焼く。
3. 皿に盛り、半分に切ったレモンと彩りでセロリの葉を添える。
本日のダンツマ達人…深味雄二さん
▽ふかみ・ゆうじ
山梨県出身。辻調理師専門学校を卒業後、「株式会社ひらまつ」に入社。東京・広尾「ヴィノッキオ」、原宿「メゾン・ド・オペラ」を経て、芝公園「クレッセント」へ。2001年のオープン時から銀座「マルディグラ」のスーシェフを12年間務めた後、「ひらまつ」で知り合い「マルディグラ」で共に働いたオーナーの兼安聡子さんに誘われ、2013年から「イバイア」の料理長。
▽イバイア
肉料理に定評のあるカジュアルビストロ。埼玉県にあるオーナーの自家菜園から届く季節の野菜料理も人気。17~24時(22時LO)、月曜定休。東京都中央区銀座3―12―5 1F 地下鉄東銀座駅A3出口から徒歩5分
℡03・6264・2380
(日刊ゲンダイ2018年1月19日付記事を再編集)
フード 新着一覧