「妻を他の男に抱かせたい…」エリート商社マンの告白 #2

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2020-10-30 06:00
投稿日:2020-10-30 06:00

自分ではない男のキスに応じる妻を見て

――続けてください。

「Yくんに話を聞くと、『お客さんは、20代の独身女性から60代の人妻、そしてご夫婦も多いですよ。ご希望のコースによって、ローションやアロマオイルを使った全身マッサージや、バイブやピンクローターのオモチャでイカせてあげるプレイなどもあります』と教えてくれました。そして彼にシャワーを浴びてもらっている間、部屋の照明を暗くし、ゆったりとしたBGMをかけました」

――いよいよ奥さまと?

「はい、そういえば妻の名前をお伝えしていませんでしたね。U子と言います。シャワーから出てきた彼に『僕らはセックスレスの解消を目的としていますので、まずはYくんが妻のU子を好きなよう抱いてあげてください』と告げたら、さすがプロですね。『わかりました。ただ、僕のやり方で少しでも不快に感じたら、お二人とも遠慮なくストップをかけてくださいね』と言って、U子をベッドに促しました」

――ちゃんと気遣ってくれるプロですね。

「はい。夫の僕から見ても好感の持てる青年だと感じましたよ。そして、ベッドで手早くU子のガウンを脱がして、ランジェリー姿にさせると、『U子さん、とてもおキレイですよ。肌もすべすべでセクシーなランジェリーが似合ってる』と、優しく抱き寄せてキスをしました。『あ……んんっ』と妻はかすかにあえぎながらも、彼のキスに応じています。その艶(あで)やかな姿に、ソファーに座っていた僕のガウンごしのペニスはビクッと反応しました」

男に愛撫される妻と見つめ合い…

――続けてください。

「キスをしながら、彼はU子の乳房を愛撫し、時に背中、わき腹からヒップへとフェザータッチで撫でまわしていました。妻の肌が興奮でしだいに朱に染まっていく姿が生々しくてね。濡れた唇から漏れそうなあえぎを必死に押し殺している妻に、僕のペニスは、すでにフル勃起状態です。

 ブラジャーを外されて、丸々としたおわん型のキレイなバストがこぼれ出ると、僕自身の興奮もさらに高まります。妻は乳首が弱いんですが、Yくんは乳房を優しく揉みしだきながら、僕にも見えるように乳首をくりくりと弄り、時にキュッと摘まみ上げたりと、愛撫を与えていました。

 乳首を口に含まれると、『あ、ああっ……』と体をのけぞらせながら、U子は僕を見てね……目が合ったんです。その目には、夫に見られながら美青年に抱かれる快楽と羞恥、困惑などが入り混じっているように思いました。こうしている今も、恥ずかしい話、僕の股間は熱くなっています。そして、とうとう、Yくんの手が妻のパンティにかかり、ゆっくりと引き下ろし始めたんです」

 続きは次回。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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