フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?
フジテレビを巡る一連の問題で、フジの今後の命運を握る「第三者委員会」の調査報告会見と、フジ・メディア・ホールディングス、フジテレビジョンの記者会見が31日に行われる。
すでに3月27日にフジ・メディア・ホールディングス取締役相談役の“フジの天皇”日枝久氏(87)は退任を明らかにしているが、今回の会見は重大な論点が多数ある。
そもそも、問題の発端はすでに引退した元タレントの中居正広氏(52)が2023年6月に起こしたとされるフジ関係者女性とのトラブルだが、フジは、「当該社員は会の設定を含め一切関与していない」と一貫して社員の関与を否定し続けた。
今回の「第三者委員会」の調査報告では、そうした社員による“上納疑惑”の有無から、社内のコンプライアンスの問題、日枝氏の長期独裁体制によるガバナンス崩壊や企業風土の問題点などが解明されることが期待されているが、やはりそれに欠かせないのが、中居氏本人と当事者女性双方へのヒアリングによる事実解明だ。そして、その日の会合へのフジ社員の関与の有無、そしてこの日密室で起こったことを明らかにすることが全体の解明の第一歩となるだろう。芸能担当記者はこう話す。
「難しいのは2人の間にすでに示談が成立しており、守秘義務があるということです。当然、プライバシーの問題もあります。『第三者委員会』には強制力はないので、あくまで調査の協力を仰ぐという立場。しかし、中居氏も当該女性も調査に協力したと伝えられていますから、なんらかの双方からの見解が明らかにされる可能性は高いです」
果たして「同意の有無」は…
「双方からの見解」が、その背景にあるものを解明する上では不可欠というわけだが、1月27日に行われた“10時間会見”では、それについて会見が紛糾するひと幕があった。
それまで、中居氏と女性の間には、「当人同士の行き違い」「認識の違い」「事実確認中」と壇上にいた港浩一前社長(72)以下、テンプレートのように答えていたのだが、記者にその具体的内容について何度も問われると、遠藤龍之介前副会長(68)は、「ちょっと踏み込んで申し上げるとすれば、意思の一致か不一致か、ということだと思います」と口を滑らせた。記者が「それは中居氏の同意のもとで行ったか、不同意だったか、という意味か。被害者女性が遭った被害について、同意のもとだと中居氏がおっしゃっていた、ということか?」と畳みかけると遠藤氏は「そうです、おっしゃる通りです」と答えた。
その後、司会者から、その発言に対し、「先ほどの遠藤氏の『同意の有無』に関する発言を撤回し、『お答えできない』と訂正させていただきます」と説明があると、一部の記者が「同意、不同意はどっちだったのか。ちゃんと答えるべきだ」と声を荒らげ、複数の記者が続き、別の記者が「女性側への二次加害になってしまう可能性がある」としていさめるまで、会見は荒れた。
「その後、この問題は、“今後の調査に委ねる”ということで結論は出ませんでしたが、第三者委員会はこれにどこまで踏み込めるのか。当然、同意か不同意かということになれば、不同意性交罪の疑惑の可能性も視野に入ってくるわけです。報告の中身によっては、中居氏が問題視されるケースはあり得る。ちなみに示談が成立していれば、100%起訴されないかというとそうではなく、示談が成立していても起訴されるケースもあります」(全国紙社会部記者)
すでに、引退し公の舞台からいち早く姿を消した中居氏だが、調査報告書の中身次第では、非難の矢面に立たされる可能性がある。
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