イケメンナルシスト俳優との恋でボロボロに…30代OLの告白#4

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-04-09 06:42
投稿日:2021-04-02 06:00
 イケメン俳優・Oさん(36)とついにセックスすることになったR子さん(31歳独身・不動産勤務・実家暮らし)。濃厚なフェラチオからシックスナインと愛を深め合い、ついに挿入となった時、思いがけないことが起こった。待望の第4回目!
 前回までの話はこちら→第1回第2回第3回

挿入直前にまさかの…

――いよいよ挿入となりました。R子さんが信じられないことが起こりました。詳細をお聞かせ下さい。

「……すごく言いにくいのですが、今の今までギンギンだった彼のペニスが、見る間にしぼんでいったんです」

――えっ、挿入直前に?

「はい、信じられないくらいフニャフニャになって……ショックでした。でも、彼をとがめるわけにもいかず、私は再度、体を起こしてフェラチオをしたのですが……フェラでは勃起するのに、またしても挿入時には萎えてしまって……」

――それはショックですね。

「はい、イケメン俳優だからそれなりにセックスの経験はあるだろうと思い、『すごいセックスなんだろうな』『過去の女性とのエッチを比べられたら、嫌だな』などと、期待と不安に胸躍らせていた矢先の、まさかの出来事でした。真っ先に頭をよぎったのは『私の体に魅力がないの……?』の一言です。

――同じ立場になったら、女性なら誰もが思いますよね。

「はい……彼も萎えたことにバツが悪いをしたようで、しぼんだペニスをギュッと握りしめ、無理やり亀頭部分だけ私の膣内の数センチくらいまでねじ込みました。いえ……ねじ込むというよりも、無理やり密着させた性器同士を『押しくらまんじゅう』のように、という感じでしょうか。

 あれほどLINEでは『エッチでヒイヒイ言わせる』『失神させる』と豪語していたくせに……一気にしらけましたね。そして、相変わらず『私の体に魅力がないの?』と、自信喪失にもなりました。

「本気の女」というフレーズに救われた

――お気持ち、お察しします。

「結局その日はフェラチオで、またしても口内射精をさせられました。さすがにザーメンは飲みませんでしたが、あんな屈辱的なセックスは人生で初めてだったかも。帰り道『人に見られるとマズいから。またね』って、ホテルも別々に出ました。

 呆然としたまま、一人で帰路につくむなしさと言ったら……もう忘れたいくらい最悪の思い出になりましたよ。こんなことは言いたくありませんが、デートは激安カラオケ店、トークは自慢話が多く、初めてのエッチはラブホ代をワリカンされたうえ挿入不可能……。

 彼を知るほどに、中身の無さや私への配慮の欠落に、失望していく自分がいました」

――その後、彼からの連絡は?

「帰りの電車で、LINEがありました。それも、『今日は楽しかったね。一つになれて嬉しかった』と信じられない内容です。一つになってなんかいない! あれはセックスじゃないと言いたかったので、やんわりと『Oさんを勃起させられなかった自分に反省しています』と告げました。

 すると彼は『そうなんだー。僕はR子ちゃんが好きすぎて、緊張していていたから、十分(エッチの能力を)発揮できなかったけど、裸で抱き合えて幸せだったよ。またR子ちゃんを抱きたいな』と、甘い言葉が返ってきました。そのうえ『本気の女には、男はみんな緊張するんだ』ともメールがありました。我ながらバカだなと思うのですが、私は『本気の女』と言うフレーズに救われましたね。やっぱり、彼も緊張していたんだ……って」

安いラブホテルでひたすらご奉仕

――その後、彼との付き合いはいかがでした?

「もちろん継続しました。『本気の女』と言うフレーズにまんまとやられましたね。(笑) しかし、またもガッカリすることが起きました。

 改めてエッチをすることになったのですが、彼が指定してきたのは、私鉄沿線のさびれたラブホテルだったんです。おそらく新宿近辺のラブホは高額だと思ったんでしょうね。駅で待ち合わせをしてマスクと帽子で顔を隠し、部屋のパネルを見ると、高い部屋は休憩8千円、安いタイプは5千円。

 彼は、私に相談することなく、5千円の部屋のボタンを押しました」

――ちょっとがっかりですね。

「はい……売れない俳優だから、お金が無いんだな……と思いつつ、部屋に入りました。昭和感あふれる簡素なラブホでしたが、今日こそは彼に抱かれるという期待を持って、シャワーを浴びてベッドにもぐりこみました。

 キスもそこそこに、私は積極的にフェラチオをしました。この日のためにAVの無料サンプルを見て研究しましたよ。

 彼は当然のように仰向けになって、私の愛撫を受けていました。私の乳房にも手を伸ばしてきましたが、愛でるようなことはなく、ほんのお義理ていど。私はひたすらフェラチオでご奉仕です。

 しかし、徐々に硬さを増してくるペニスに、内心『やった』と思いました。ここからシックスナインかクンニリングスに流れ、たっぷり濡れたところに挿入というシナリオが私の頭に出来あがっていました」

――続けてください

「しかし、私の期待は見事に裏切られたんです。彼は完全に勃起したペニスを握り『そろそろ入れたくなってきた』と言って体を起こしたんです。そして、仰向けにした私の膣口に亀頭を押し当て、正常位の体位をとりました。クンニもシックスナインもしていない私のアソコは、まださほど濡れていません。

 すると、彼は右手にペッペッと唾を吐きかけてワレメに塗りつけて……。あっと思う間もなく、彼は腰を打ち付け、勃起が一気に私の膣内に叩きこまれたんです。私は「痛いッ!」と悲鳴を上げましたが、彼はそのまま腰を前後させてきて……」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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