イケメンナルシスト俳優との恋でボロボロに…30代OLの告白#5

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2021-04-09 06:45
投稿日:2021-04-09 06:00
 イケメン俳優Oさん(36)とついにセックスに至ったR子さん(31歳独身・不動産勤務・実家暮らし)。しかし、彼のセックスは実に自分本位で、R子さんは、痛みと苦痛に耐えながらのエッチをすることに。そして、彼は無事射精。女性を労わることなく、歯の浮くような甘い言葉でその場を乗り切るダメンズだとわかっても、女の本能が「彼を離したくない!」と告げていた。待望の最終回!
 前回までの話はこちら→第1回第2回第3回第4回

イケメン俳優にあるまじき“愚痴LINE”

――アクシデントを乗り越えて、無事セックスを終え、その後はどのような付き合いになりました?

「はい……月に二回ほどエッチする仲になりました。ラブホテルは、相変わらずいつもの激安ホテルですが、以前よりも私を労わってくれるエッチをしてくれて……。

 彼が『俺たち、十代のひりひりするような恋愛をしているな』って言ってくれて……バカですが、私もその言葉にうなずいていました。で、夜23時のLINEも習慣になりました。一言でも、『おやすみ、チュッ』ってメールが来ると、嬉しいものですね」

――いい方向に進んできたんですね。

「……ただ、定期的にエッチをする仲になってから、彼は少しずつ、心の奥底に隠し持っていた一面をさらすようになったんです。それはイケメン俳優とは言い難いものでした」

――具体的にどのようなことでしょうか?

「例えば、仕事への愚痴です。『もっと自分は評価されていいはずなのに』とか『今日の撮影では、新人S(人気俳優)と一緒だったんだけど、アイツばかり持てはやされて、気分悪かった』とか『タキシードを着ての撮影だったんだけど、誰も俺のことをカッコいいと言ってくれなかった』とか、そのような内容です。

 以前も話したように、後輩俳優と相部屋との理由で、LINE電話はNGで、メールのみのやりとりですが、『今、チューハイ吞みながらメールしてるよ』という時もあったので、酔ってうっぷんが出たんでしょうね。

 そんな愚痴や不満をぶつけられるたび、私は『私はOさんが一番、素敵だと思うよ』とか、『今以上に売れるチャンスが必ず来るから、大丈夫!』とか、なんの根拠もなく応援の言葉を送っていました。そう言うしかなかったんです。彼ももう36歳。

 世間では、『イケメンだけど売れない俳優』の認識はまだまだ拭いきれないポジションですから……でも、彼が芸能界で少しでも活躍できればいいなと、応援する気持ちに偽りはありませんでした」

彼とキスをする女優への激しい嫉妬

――芸能界は厳しいですからね。

「はい……実は私が大きく心揺さぶられたときがあったんです。

 あるVシネマで、グラドル出身の女優とOさんのキスシーンがあって……。私、カーッとなりましたね。演技と分かっていても『やだ、見たくない!』って……でも、見ちゃったんです……いつも私を抱きしめてくれる大きな手が、女優の背中を抱きしめ、長い髪を撫でつけて……あまりの嫉妬に、私……気づいたら泣いていました。

 あの温かなキスの味を知っているのは私だけであってほしい……あの腕に抱きしめられるのは、アンタじゃないって……自分でも嫌になるくらい、心の中で毒づいていました」

――俳優の彼女の悩み……おつらいですね。

「はい……自分でも制御できないくらい、心が大いに乱れました。心臓がバクバク高鳴って……彼に会うまでの一週間は何も食べられず、4キロも痩せてしまったんです。

 こんな悲しい思いをするなら、セックスの痛みなんてどうってことない……体の痛みより精神の痛みのほうがどれだけ自分にダメージがあるか、よくわかりました」

――続けてください

「だから次、彼に会った時は思いっきり尽くしましたよ。ホテルに入ってドアを閉めるなり、自らひざまずいて、フェラチオをしたんです。彼は驚いていましたが、徐々に硬くなっていくペニスに安堵と興奮が入り混じり、フル勃起させたんです。

 そして、タイトスカートをまくりあげパンティをおろして、『このまま、ハメて』と、壁に手をつきヒップをせりあげました。彼は戸惑いつつも、『R子ちゃん……どうしたの?』と訊いてきたんです。『いいから、早く』と告げると、『すごい濡れてる……いつも以上に濡れて……どうしたんだ?』って。そう言いながらも、ペニスがズブズブッ……と叩きこまれました。

 私も尻を振りたて、彼のモノを奥の奥まで受け入れました。あの女優には負けたくないと、女優さんからすれば逆恨みのような理由で、積極的に淫乱になっていましたね。彼の周囲には若くて美しい女優やタレントでいっぱいいる。

 でも、彼を気持ちよくさせられるのは私しかいないと、前にも増して強く思ったんです」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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