仕事か結婚か…23歳の私は外堀りを埋められて別れを選んだ

内埜さくら 恋愛コラムニスト
更新日:2021-06-15 09:18
投稿日:2021-06-01 06:00

30代後半で「結婚したい」願望に気がつく

 美菜子さんに話を戻します。30歳から40歳の10年間は、結婚願望がまったくない1歳年下の、同じ職場の男性とおつき合いをしていたそうです。

「私も結婚願望ゼロだったので、都合がいいと思っておつき合いに応じました。ですが、私が30代後半になった頃、周りの友達はほぼ結婚している状況になって。このまま彼とおつき合いし続けて、独身のままでいいのかな……と思うようになったんです。自分の心に問いかけた結果は『結婚したい』。彼は相変わらず結婚願望がなかったので、自分から別れを告げました」

 その後、40歳で独身だった美菜子さんに、ご両親はこう言ったそうです。「自分たちがいなくなった後が心配だから、せめて“自分の城”ぐらいは持ちなさい」と。婚活より先に、美菜子さんは両親の願いどおり、物件を探し始めます。

「父親が転勤族で住んだ経験がある、神奈川県の藤沢市が老後をすごすには快適かな、と思いネットサーフィンをしていたら偶然、五十嵐先生のブログにたどり着いたんです。ちょっと辛口な文章のテイストが心に響いて、『この人に相談してみよう』と思い連絡しました。小学生の頃から気づいていましたが、私は褒められるより厳しくされたほうが伸びるタイプなので」

「結婚前にマンションを購入」はアリ

 結局、ご両親の勧めで投資にも売却にも有利な立地に物件を購入したとのこと。その数年後、美菜子さんはご結婚されていますから、「結婚前にマンションを購入すると婚期が遅れる」という都市伝説は、事実ではないと立証する存在のようにも思えました。

 余談ですが、「未婚の一人暮らしでペットを飼うと婚期が遅れる」という説も、根拠のない都市伝説。筆者は独身時代にペットを飼い、結婚した女性を何人も知っています。

 さて、美菜子さんですが、五十嵐先生と面談をしたとき、「“婚活道場”かと思うほど、厳しいことを言われました」とのこと。その内容とは――。

 詳細は次回にて。

 取材協力:日本仲人協会

今回の学び

1. 恋愛や結婚に向けて、外堀を埋めるのは一歩間違えると別離につながる危うい行為かも!?

2. 単なる交際ならOKだけど、結婚は考えられない彼女に、「自分は一生、結婚する気はない」と、独身主義を装って貫く男性もいる。

3. 「結婚前にマンションを購入すると婚期が遅れる」という都市伝説は、事実ではない

4. 「未婚の一人暮らしでペットを飼うと婚期が遅れる」という説も、根拠のない都市伝説。

※シリーズタイトルの「確率8%」とは…5年に一度実施されている国勢調査の直近データを基に、2010年の45歳の未婚男女が5年後の2015年までに何%結婚できているかを算出したもの。「コクハク」は40代50代大人婚の"リアル"を物語る数字だと考えます。

※実際に「大人婚」をした40代&50代の女性・男性の体験談も募集中です! あなたの体験をお聞かせいただき、データや数字では測ることのできない"希望"をコクハクではお伝えしたいと思っています。

 →→→こちらのフォームにてお待ちしております! 

 執筆者欄は「内埜さくら」、質問・相談・ご依頼の内容欄には「大人婚」とお書き添えいただけると嬉しいです。

内埜さくら
記事一覧
恋愛コラムニスト
これまでのインタビュー人数は3500人以上。無料の恋愛相談は年間200人以上の男女が利用、リピーターも多い(現在休止中。準備中のため近日中にブログにて開始を告知予定)。恋愛コメンテーターとして「ZIP!」(日本テレビ系)、「スッキリ」(同)、「バラいろダンディ」(MX-TV)、「5時に夢中!」(同)などのテレビやラジオ、雑誌に多数出演。

URL: https://ameblo.jp/sakura-ment

関連キーワード

ラブ 新着一覧


「頭の回転が速くても結婚に向かない女性」恋人の求婚にノーする男の本音
「冷酷と激情のあいだvol.128〜女性編〜」では、交際5カ月を迎えた恋人にプロポーズをするも、YESの返事をもらえずに...
並木まき 2023-02-04 06:00 ラブ
やめられない浮気は「性格の一部」説!常習犯男性の共通点
 浮気をしない男性も存在しますが、何度も繰り返す男がいるのもまた事実。「男は浮気する生き物」なんて言葉もありますよね。そ...
恋バナ調査隊 2023-02-03 06:00 ラブ
シンママを求める男の事情 前澤友作氏監修アプリは即配信中止に
 先日、実業家・前澤友作氏が監修したシングルマザー限定のマッチングアプリ「coary(コアリー)」がリリースされましたが...
内藤みか 2023-02-02 06:00 ラブ
自分目線はNG!友達から恋愛相談された時のギスギスしない回答法
 女友達から恋愛相談された時、どう答えていいか迷ってしまった経験がある人は多いでしょう。特に40代の大人にもなると、若い...
恋バナ調査隊 2023-02-02 06:00 ラブ
モテるアラフィフ独身男は要注意? “難あり物件”に見られる5つの特徴
 昔に比べて、今はアラフィフでも若々しく魅力的な男性ってとても多いですよね。結婚相手を探している女性の中には、色気があり...
恋バナ調査隊 2023-02-01 06:00 ラブ
モテるのに彼氏ができない 本命になれない30代女のガチ原因
「いいところまで行くのに彼氏ができない」 「もう数年間も、ちゃんとした恋人ができてない」  20代の時は彼氏彼女の関...
若林杏樹 2023-02-01 06:00 ラブ
既婚者マッチングアプリって?実際に使ってみた感想と注意点
 巷でひっそりと流行している「既婚者マッチングアプリ」をご存じですか?  その名の通り、既婚者専用のマッチングアプリで...
豆木メイ 2023-01-31 06:00 ラブ
違和感は放置しない! 金銭感覚が合わない彼との付き合い方
 彼の金遣いの荒さにびっくりしたり、逆に財布のヒモの固さに引いたことはありませんか? 金銭感覚のズレを放置すると、後々苦...
恋バナ調査隊 2023-01-31 06:00 ラブ
非・顔面国宝でなぜモテる?「雰囲気イケメン」特徴5つと落とすポイント
 男性の中には“顔面国宝”ってわけでもないのに、素敵なムードを醸し出していてなぜかモテる人がいます。それが雰囲気イケメン...
恋バナ調査隊 2023-01-30 06:00 ラブ
実家が太い男“ほぼ100パー”特徴と見極め方 玉の輿乗れますか
 結婚相手を選ぶ時、「お金じゃない」なんて言いながらもリッチな男性につい惹かれてしまう女性は多いのではないでしょうか。不...
恋バナ調査隊 2023-01-29 06:00 ラブ
浮気も姑問題も解決!妻が夫に仕掛けた“わざと誤爆LINE”作戦
 いつの時代も、夫を上手に手のひらで転がしている賢い妻はいますよね。特に現代では、LINEを巧みに使って夫にわざと誤爆L...
恋バナ調査隊 2024-10-29 13:21 ラブ
お金狙い?結婚前提なのにレスな彼にしびれを切らす45歳独女
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人...
並木まき 2023-01-28 06:00 ラブ
「アプリで見つけた彼女候補」と主張 一線越える気がない男
「冷酷と激情のあいだvol.127〜女性編〜」では、アプリで出会った恋人であるナオキさん(仮名)と半年間にわたって一度も...
並木まき 2023-01-28 06:00 ラブ
デート代、端数も計算してたんかい!ケチな男の仰天LINE3選
「好きなら男に経済力なんかなくてもいい!」と思っているそこのあなた。リアルに“ケチ”な姿を見ても、同じセリフを言えますか...
恋バナ調査隊 2023-01-28 06:00 ラブ
理系男子に告ぐ! イチイチめんどくさい恋愛エピ&対処法
 知的でクールな印象の理系男子って魅力的ですよね。でも、理系男子に惹かれてお付き合いをはじめた女性の中には、理系ならでは...
恋バナ調査隊 2023-01-28 06:00 ラブ
めんどくさいと諦め寸前エピ…繊細彼氏→最高彼氏にバケる!?
 細かいところに気がついてくれる彼氏って素敵ですよね。「よく気が利く」「気持ちを察してくれる」と、はじめは魅力を感じるで...
恋バナ調査隊 2023-01-27 06:00 ラブ