悲しみはいつまでも続かない!どん底でも前を向くための考え方

七味さや 漫画家・イラストレーター
更新日:2021-08-09 06:00
投稿日:2021-08-09 06:00
 離婚や失恋といった悲しい出来事があると、いつまでもこの悲しみは続くんじゃないか……なんて思ってしまいますよね。恋愛だけでなく、全てのことが上手くいかなくなるような気さえしてしまいます。
 この漫画の主人公・リコちゃんも、離婚したばかりのときは同じようにずっと後ろ向きでした。再度失恋した今、友人に寿司を奢ってもらって考えたこととは……?

悲しみを「普遍化」「永続化」しないことが大切

 前回の記事では、悲しみから立ち直ることを妨げる3つの要素の一つである「自責化」についてご紹介しました。今回は残りの「普遍化」「永続化」についてお話ししたいと思います。

「普遍化」とは、離婚や別れといったある出来事が、人生の全ての側面に影響すると思い込むことです。

 離婚は自信を失うものですが、それによって生じた事実とは「元夫との結婚生活が上手くいかなかった」——ただそれだけです。離婚があなたの友人関係や仕事・趣味などに影響を及ぼす事実は何もありません。(ただし、人の道に背くことをした場合はその限りではないかもしれません)

「永続化」は、悲しい出来事の余波がいつまでも続くと思い込むことです。

 離婚をしたから、もうこの先の人生はずっと暗いままだ……と思ってしまう方も少なくないでしょう。しかし実際には死ぬまで離婚当時の悲しみが続くことはなく、多くの人は立ち直って新たな人生を生きています。特に女性は切り替え上手が多いのか、離婚して良かった!!と言い切る人も少なくないように思います。

 離婚に限らず、ネガティブな出来事を自責化・普遍化・永続化しない人はどんな状況にもよりよく対処できるといいます。私が参考にした書籍「OPTION B(オプションB)」では、この本の著者が旦那さんの急逝から立ち直る過程が、心理学的な知見を通して大変読みやすく書かれています。悲しい出来事の渦中にいる人は、一読すると参考になるかもしれません。

(参考文献:シェリル・サンドバーグ/アダム・グラント『OPTION B 逆境、レジリエンス、そして喜び』,日本経済新聞出版社,2017)

登場人物紹介

リコ
幸せの絶頂から一転、離婚から立ち直りたいアラサー。 彼氏とお別れして、だめな自分に失望してたけど……あれ? 新しい恋を通して、離婚から立ち直っていたのかもしれない…….。

ノラ
リコの高校時代からの友人で、同じ会社の別部署で働いている。リコの失恋を知り、回らないお寿司をご馳走する自立キャリア女子。リコのことを近くで見てたから、リコの良い変化にも気づけたのかもしれないね。

七味さや
記事一覧
漫画家・イラストレーター
離婚済アラサー漫画家。不注意型ADHD傾向ありの綱渡り人生。世界中からゆるされたくて、「ゆるし系」漫画やキャラクターを描いています。やさしい世界をつくりたい。Xでも随時漫画更新中。お仕事実績はこちら:https://shichimin.com/

ライフスタイル 新着一覧


癒し系の彼女になって? 恋愛はそういうサービスじゃない!
 あなたには理想の恋人っていますか? 「優しい人がいい♡」「背が高くて色白がいい♡」「お金持ちがいい♡」  好きなタ...
共感されないけど…子どもを欲しいと思わない女の4つの理由
「子どもが欲しいと思わない」――。女性がポツリともらすと、男女問わず「どうして!?」「なんでほしくないの?」と質問責めに...
人はなぜ死者に花を手向けるのか? 古代から続く花のチカラ
 お花屋さんという御商売は、本当にさまざまなお客様のいらっしゃる場所でございます。ワタクシのお店は神奈川でもちょっぴりカ...
都会男子にスナックがブーム?おしゃれな20代男子が集うワケ
 スナックといえば従来は、場末な雰囲気でおじさんが多くて、煙たいイメージが強かったかもしれません。しかし、今そんなスナッ...
レディーファーストは常識!成熟“にゃんたま”デートに密着
 にゃんたマニアのみなさんこんにちは。  きょうは、にゃんたまωデートを後ろから大接近!  猫の写真週刊誌が...
なぜ内縁の夫や再婚夫はシングルマザーの連れ子を虐待する?
 女性の連れ子を虐待する内縁の夫や再婚夫の事件があとを絶ちません。一体どうしたら彼らの凶行を防げるのでしょうか。虐待する...
「親族が認知症かも?」と思ったらチェックすべき5つのこと
 自分の親や親戚が“高齢者”と呼ばれる年齢になると、些細なもの忘れに「認知症かも?」と思うことはありませんか。どんな人も...
子宮全摘手術からパン食まで回復も「腸閉塞」疑惑がぼっ発
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
ホストクラブではどんな時にシャンパンコールを行うのか?
 ホストクラブで夜な夜な飛び交うシャンパンコール。大勢のホストに囲まれてワッショイされるなんて、女子にとって夢のような時...
恋愛を求めるなら…あえて「出会いに行かない」を選択せよ
 さて10月に入り、いつに間にか秋めいて来ましたね。秋が終わると……いよいよクリスマス。できれば今くらいの時期にお相手を...
そっとシャッターを…木漏れ日を浴びてお昼寝中“にゃんたま”
 木漏れ日を浴びて、お昼寝タイムが心地よい季節になりました。  にゃんたま君はどんな夢を見て眠っているのでしょう。...
卵子凍結だけで入院騒ぎに…思い通りにならない採卵への道
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。そんな状況を変えるために、ミレニアル世代...
新卒くんが使う「若者コトバ」 あなたはいくつ分かる?
 学生時代はあんなに率先して身内ノリな言葉を使っていたのに、友人グループで会う機会が減ったり、広い交友関係を持たなくなる...
絶対安心の贈答花…幸せを呼ぶ「胡蝶蘭」の置き場所は?
 神奈川でも屈指の老舗旅館の店内装飾を担当させていただいおりますワタクシですが、こちらの旅館では胡蝶蘭と観葉植物など生き...
物欲が止まらない! 部屋に物を散乱させないためのルール4つ
 社会人の楽しみといえば、自由にお金を使えること。  ということで、学生時代より財布の紐が緩み、ついつい「これ可愛...
子宝・安産祈願にご利益? 梅宮大社の有難い“にゃんたま”様
 京都市右京区にある「梅宮大社」で、有難いにゃんたまω様に出逢いました。  こちらの神社、冬は見事な梅が咲き、春は...