ルーティンがあると安心!いつでも“抱っこ”で乗り越えてきた

孔井嘉乃 作詞作曲家・ライター
更新日:2022-02-21 11:59
投稿日:2022-02-15 06:00

心の余裕のなさは隠さずに伝えるようにした

 そんなルーティンはあれど、やっぱり余裕がなくなることはあります。そんな時に、息子が癇癪を起こそうものなら、どうしてもイライラしてしまうものです。

 いつだったか、離婚前のこと。余裕がなくてどうにもこうにもいかなくなった時、コップに溢れそうなくらいお水を入れて息子に見せ、「今、95%くらいママの“イライラのお水”が溜まっています。溢れたらドカンと爆発します」と、真顔で伝えました(笑)。

 それからというもの、「ママ! まだ爆発しない?」と、息子が聞いてくるように。「大丈夫、まだ笑える!」と、ニコッと笑うと息子も笑って、イライラのお水が溢れないように協力してくれるようになりました。

 これが正解なのかはわかりませんが、4歳に満たない当時の息子にとっては、わかりやすかったのかもしれません。そして、このように心の状態を数値化することで、私も自分の状態を客観的に見ることができた気がします。

 ちなみに、これは今でもよく使う手。最近では、息子も「今、80%イライラする〜」なんて言ったりするようになっていますが(笑)。

自分に優しく、我が子に優しく

 シングルマザーになると、「パパがいないぶん、張り切って我が子に幸せを与えなきゃ!」と、つい思ってしまいます。でも、自分が無理をすると、うまく笑えなかったり、イライラしてしまったり、なんだかうまくいかないことが多い気がします。

 つい後回しにしてしまいがちな「自分に優しくすること」ですが、一周回って「我が子に優しくすること」につながると、今はそう思えます。

 息子の成長に合わせて、ルーティンは形を変えて続いています。「お休みの日だけ、テレビを見ながら朝ごはんを食べていい」「ママがお弁当を作る時間は、お勉強をする時間」のように、生活面や教育面でも使える技のひとつになりました。

 4月からは小学校の義務教育、カレンダー通りの日々がはじまる息子。今までのように「休んでどこかに行こうか!」という機会は、なかなかないかもしれません。

 それでも、2人のルーティンをどんどん開拓して、お互いにほっとできる「いつもの時間」を作り続けていけたらなぁと思う、今日この頃です。

(文;孔井嘉乃/作詞作曲家 イラスト:こばやしまー/漫画家)

孔井嘉乃
記事一覧
作詞作曲家・ライター
3歳からピアノを始め、現在は作詞作曲家&シンガーソングライターとして活動中。2014年からウェブライターとしての活動を開始。得意ジャンルは美容、恋愛、ライフスタイル。コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級、ベビーマッサージ資格、乳児心理+児童心理資格取得。
2016年、ママユニット「mamakanon」を結成。活動5年目にして、YouTube再生回数1,200万回達成。2020年、フレンチシンガーバイオリニストソングライターとのDuo「ellipsis」を結成。両者の絶対音感を活かしてカバー演奏などを行う。
1児のママ。特技は早起き。ウィスキーが好き。

◇孔井嘉乃公式サイトmamakanon公式 YouTubeチャンネルellipsis公式 YouTubeチャンネル

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


長い連載を書き終えて…心の傷と向き合う痛み、新しい出会い
 Gをセクハラパワハラで訴えるか否か。現在、弁護士たちと協議を重ねているところです。つくづく、訴訟を起こすには多大な時間...
将来は駅長さんか観光大使!夢いっぱいの兄弟“にゃんたま”
 きょうは、仲良しωωにゃんたま兄弟です。  真っ黒なあんこ玉君と、白黒のタオ君、  ふたりはずっとくっつき...
韓国映画「パラサイト」を観て“私も…” 風俗嬢が語った苦悩
 米アカデミー賞4冠に輝いた韓国映画「パラサイト 半地下の家族」は、半地下に住む家族が金持ちに“パラサイト”していくスト...
もうイライラしない!ストレスを上手に解消する7つの方法!
 日々の生活の中で、気づけばイライラしてしまっている人も多いのではないでしょうか。できることなら、小さなことで心を乱され...
心電図検査は「異常なし」でも…甲状腺の病気は本当に厄介
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
デキる男はさりげなく…富士山を背景にサービス“にゃんたま”
 富士山の麓、朝霧高原を闊歩する「ふじお」。一見、強面のルックスですが、裏腹に女性にはめっぽう弱いのです。  富士...
モヤモヤして悩む…目の前の選択に困った時にとるべき解決法
 周りが新しいことにチャレンジし始めたり、環境が変わって進んでいると「本当に自分がこのままでいいのか」と、モヤモヤするこ...
おうちで充実! 美容家が提案「心をうるおす」7つのアイデア
 普段より家にいる時間が増え、ストレスを感じている人も散見されます。新型コロナのニュースや対策で疲弊しがちな今、在宅時間...
イベント自粛で影響大も…凜とした花「カラー」にもらう勇気
 ある日、ワタクシのお店に懇意にしていただいている大学教授がフラリと立ち寄ってくださいました。  ニコニコと人懐っ...
中古マンション“5つのメリット” 自分好みにリノベーションも
 マンションを買おうと決心したものの、新築がいいのか中古がいいのか、やっぱり借り続けた方がいいのかな、と悩む人も少なくな...
富士山の麓のボス猫「ふじお」の美“にゃんたま”にうっとり
 きょうは富士山の麓、広大な縄張りを持つ「ふじお」。  私が猫だったら、抱かれたい男にゃんばーわん!  強く...
もう我慢しない! 私の生活から彼女を消すために動き出した
 私がGにセクハラ、パワハラを受けている事実に、気づいてくれる人がいた。言えば、信じてくれる人がいた。このことは、ひとり...
結婚に出産…働く女性は自分のライフプランを考えていますか
 突然ですが、皆さんは結婚・妊娠についての時期を決めていますか? 「いつ頃までには.....」と漠然と考えている女性は多...
さながら“不調のデパート”…ついに心臓にも影響が出始めた
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
どちらの開花も待ち遠しい…桜の下で蕾“にゃんたま”をパチリ
 街を見下ろす丘の上。遠くに電車の走る音が聞こえてきます。  もうすぐ花咲く桜の木の下で、のびのびゴロン♪ のにゃ...
他人からバカにされて一人悲しむ人へ…心を立て直す方法は?
 他人からバカにされる、いじられる人は、多少なりとも周りから愛されている方が多いです。私なんかは、よほどコンプレックスな...