外食パス、疲れが取れない!プレ更年期の倦怠感を解消する策

コクハク編集部
更新日:2023-01-26 19:01
投稿日:2022-10-13 06:00

4. 漢方薬で体質から改善をめざそう!

 プレ更年期・更年期は、女性ホルモンの影響を受けやすい時期です。内臓の働きや自律神経が乱れると、肉体的な倦怠感や精神的な不安感、ホットフラッシュなどの更年期症状が出やすくなるといわれています。

 更年期の不調に対して、婦人科などの医療機関でもしばしば処方されるのが漢方薬です。

 漢方薬は血流をよくして胃腸の働きを改善し、栄養を全身に届けて疲労感をやわらげたり、水分の巡りをよくして自律神経のバランスを整え、ストレスによる疲労感を軽減させたりすることで、更年期・プレ更年期の倦怠感に対処します。

 また、自律神経が整うと睡眠の質が上がるので、これも疲労の回復に良い効果をもたらすでしょう。

「栄養バランスを意識した食事や運動習慣を毎日続けるのは大変……」という方も、漢方薬なら症状や体質に合ったものを毎日飲むだけなので、手間なく気軽に継続できますね。

 プレ更年期の倦怠感に悩む女性におすすめの漢方薬をご紹介します。

<プレ更年期の倦怠感に悩む女性へおすすめの漢方薬>

・加味逍遙散(かみしょうようさん):体質が虚弱で疲れやすく、精神不安などがある方の更年期障害などに用います。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):冷え性で疲れやすく、貧血傾向などがある方の倦怠感に用います。

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):胃腸の働きが衰えて疲れやすい方の疲労倦怠に用います。

 ただし、漢方薬を選ぶ際には自分の体質に合ったものを選ぶことが大切です。

 体質に合わないものを選んでしまうと効果が出ないだけでなく、副作用が起こる場合もあります。購入の際には、できるだけ漢方に精通した医師、薬剤師にご相談ください。

 また、あなたの症状や体質に適した漢方薬を提案してくれる、オンラインサービスもおすすめです。お手頃価格で不調を改善したい方は、医薬品の漢方をぜひチェックしてみてくださいね。

5. プレ更年期の倦怠感と上手に付き合おう

「えりのさん! プレ更年期について教えてくれてありがとうございました」

 まみさんはにっこり笑って、えりのボスにお礼を言いました。

「今まで、倦怠感の原因がわからなくて不安に思っていたんです。でも、プレ更年期のことが分かって、気持ちが軽くなりました! 生活習慣を見直しながら、更年期に備えて心とからだを労わっていきたいと思います」

 まみさんの笑顔を見て、えりのボスの顔にも笑みがこぼれます。

「あなた、すてきな笑顔ね。プレ更年期・更年期の倦怠感は、精神的なストレスが悪影響になることもあるから、思いつめず気楽に過ごすことが重要よ。今の笑顔、大切にね」

「はい!」

 大輪の花のような笑顔を咲かせて、まみさんはサロンから出ていきました。

「気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 ここは、笑顔の花が咲くサロン。悩める女性の味方・えりのボスは、いつでも笑顔でみなさんをお待ちしています。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方(オンラインAI漢方)薬剤師 竹田由子

 元漢方・生薬認定薬剤師。大学院で臨床薬学を専攻、日米で病院研修を受ける。病院薬剤師として10年間入院患者を担当しながら、化学療法・医薬品情報担当としても活動する。患者さんから「本音を話しやすい」と言われ関わるうちに、日常のセルフケアの大切さを痛感。転居後は薬局に勤務する傍ら、ライターとしても活動する。病院時代の上司が漢方好きで、漢方の凄さを体感し魅了され「日常の不調はまず漢方」と生活している。現在は、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選びお手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」でも情報発信をしている。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


ハンドクリームはシーン別に揃えよう 冬乗り切る3アイテム
 乾燥する冬は手肌のかさつきが気になります。手洗いや水仕事後の、小まめなハンドケアが必要ですよね。ハンドクリームをシーン...
どこでしくじった? 30代からどんどん綺麗になる人の秘密4つ
 20代の女性はどんな女性でも若さに溢れて美しいですが、30代を過ぎた頃から見た目に大きな差が開いてきますよね。30代を...
あーイライラ!“鉄板”漢方でプレ更年期と戦う【薬剤師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代メイクフェチがお伝えしたい! 劇的に垢抜ける「ハイライト」術
 アラフォー女性のみなさん! ツヤ肌に見せたいからといって、顔中あちこちにハイライトをのせてギラギラにしてしまっては、せ...
「漢方の基本」プレ更年期世代の素朴な疑問10【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
amazonで常に上位!男を惑わす「フェロモン香水」試したら
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
単品より定食!? ダイエット中なのに外食が多い人のメニュー選び
「外食=太りやすい」というイメージが強いため、ダイエット中はできるだけ避けたいと思う人も多いはず。でも仕事が忙しいと、つ...
“ヘアアレ”下手回避!意外と知らない「スタイリング剤」の種類&選び方
 女性にとって、ヘアスタイルは重要なポイント! 毎朝、鏡に向かって髪の毛と格闘している人も多いのではないでしょうか。理想...
マスクを外したくないけどー!素顔バレの葛藤を乗り越える法
 コロナ禍でマスクが欠かせない生活が3年も続いています。最初は息苦しさを感じていたものの、いざマスクを外すとなると、マス...
黒ゴム注意報発令!「老けて見えない」まとめ髪で脱おばさん
 まとめ髪をした自分が鏡に映って、「なんか老けた?」と悲しくなったことはありませんか? 若い頃は、何も考えずにささっとま...
プチプラでアイメイク格上げ!一周回ってキャンメイク&セザンヌが良き♡
 私はいまだにマスクをつけて外出する機会が多く、そんな時はアイメイクしかしていません。そしてマスク姿だと、何だか街中全員...
糖化はお疲れ女性の敵!若さを保つ食事法5選【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
「ノーズシャドウ」アラフォーの“ケバ・ダサ”残念テクを解説
 眉から鼻にかけてノーズシャドウを入れることで、簡単に彫りが深いハーフのような目鼻立ちの顔に見せられるため、最近では数年...
アンミカ歯磨き粉「ミカホワイト」でホンマに歯は白くなる?
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
衣紋掛けはTPOで!40代赤っ恥“秋冬ファッション系死語”7選
 ファッション用語は、時代によってどんどん様変わりしていきます。常に流行をチェックしていない限り、知らない間に若者にはま...
目頭切開ラインが人気!マル秘テク4つでマンバギャル回避
「目頭切開ライン」とは、目頭の部分に“ちょんっ”と切り込みを入れたようにアイライナーを引いてつくるラインのこと。この目頭...