大人も新鮮!新作絵本の楽しみ方に気付いた 2022.11.5(土)

コクハク編集部
更新日:2022-11-05 12:41
投稿日:2022-11-05 06:00

ホームで電車を待つ男の子が見たのは…

でんしゃがとおりまーす!」オームラトモコ作(世界文化社)

 お母さんと一緒にホームで電車を待つ男の子。その目の前を電車が通過していきます。だけど、そこに乗っているのは人間ではなく、鳥や動物や海の生き物!

 男の子は「おかあさん、いまの見たでしょ!」と一生懸命伝えようとしますが、お母さんは気付いてくれません。そして、男の子が電車に乗り込むと――。

 短いお話ですが、電車が通るページにはたくさんの生き物が書き込まれ、読み終わってから「なんの動物がいたかな?」と確認するのも楽しいです。

 うちの子は4歳と1歳なのですが、まだストーリーを理解できない1歳の方も「ゾウさんみっけ!」と指をさして喜んでいます。

 きっとこのお話のように、小さな子どもには大人が見えない世界が見えるんでしょうね。

背中にネタをのせた「すし力士」の土俵入り!

どすこいすしずもう」アンマサコ作(講談社)

 最強の寿司ネタを決めるため、全国から集まったすし力士たち。歌舞伎役者のような隈取(くまどり)で気合を入れて、背中に背負ったネタを武器に優勝を目指して戦います。はっけよーい、のこった!

 イカ対タコ、サーモン対イクラなど、取り組みは進み、結びの一番は大トロと海鮮チラシの横綱対決! 今場所を制するのはどっちなのか――。

 すし力士たちがページいっぱいに描かれ、凛々しい表情で躍動感たっぷり、そしておいしそう! 「おおとろやま」「いかのしん」「たこのつぼ」「イクラまる」などの、しこ名にもクスッとさせられます。

 この夏にうなぎのおいしさに目覚めた4歳児は、この絵本で「うまき」という食べ物に出合い、「食べたい食べたい!」と騒いでいます(笑)。

 昨年からはテレビやyoutubeでも動画の配信がスタートして、寿司ネタ(キャラクター)も増えたみたいです。ますます子どもが夢中になりそうです。

おわりに

 誰もが知る名作絵本とはまた違った味わいのある新作絵本。本屋さんの絵本コーナーに行くと、ジャンルや対象年齢も様々な新作絵本がたくさん並んでいて、大人の方が目移りしてしまうこと間違いなしです。子どもとの絵本タイムに“新しい風”を取り入れてみませんか? 

(編集М)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


人はなぜ死者に花を手向けるのか? 古代から続く花のチカラ
 お花屋さんという御商売は、本当にさまざまなお客様のいらっしゃる場所でございます。ワタクシのお店は神奈川でもちょっぴりカ...
都会男子にスナックがブーム?おしゃれな20代男子が集うワケ
 スナックといえば従来は、場末な雰囲気でおじさんが多くて、煙たいイメージが強かったかもしれません。しかし、今そんなスナッ...
なぜ内縁の夫や再婚夫はシングルマザーの連れ子を虐待する?
 女性の連れ子を虐待する内縁の夫や再婚夫の事件があとを絶ちません。一体どうしたら彼らの凶行を防げるのでしょうか。虐待する...
レディーファーストは常識!成熟“にゃんたま”デートに密着
 にゃんたマニアのみなさんこんにちは。  きょうは、にゃんたまωデートを後ろから大接近!  猫の写真週刊誌が...
「親族が認知症かも?」と思ったらチェックすべき5つのこと
 自分の親や親戚が“高齢者”と呼ばれる年齢になると、些細なもの忘れに「認知症かも?」と思うことはありませんか。どんな人も...
子宮全摘手術からパン食まで回復も「腸閉塞」疑惑がぼっ発
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
ホストクラブではどんな時にシャンパンコールを行うのか?
 ホストクラブで夜な夜な飛び交うシャンパンコール。大勢のホストに囲まれてワッショイされるなんて、女子にとって夢のような時...
そっとシャッターを…木漏れ日を浴びてお昼寝中“にゃんたま”
 木漏れ日を浴びて、お昼寝タイムが心地よい季節になりました。  にゃんたま君はどんな夢を見て眠っているのでしょう。...
恋愛を求めるなら…あえて「出会いに行かない」を選択せよ
 さて10月に入り、いつに間にか秋めいて来ましたね。秋が終わると……いよいよクリスマス。できれば今くらいの時期にお相手を...
卵子凍結だけで入院騒ぎに…思い通りにならない採卵への道
 日本は不妊治療の件数は世界一なのに、体外受精で赤ちゃんが産まれる確率は最下位。そんな状況を変えるために、ミレニアル世代...
新卒くんが使う「若者コトバ」 あなたはいくつ分かる?
 学生時代はあんなに率先して身内ノリな言葉を使っていたのに、友人グループで会う機会が減ったり、広い交友関係を持たなくなる...
絶対安心の贈答花…幸せを呼ぶ「胡蝶蘭」の置き場所は?
 神奈川でも屈指の老舗旅館の店内装飾を担当させていただいおりますワタクシですが、こちらの旅館では胡蝶蘭と観葉植物など生き...
物欲が止まらない! 部屋に物を散乱させないためのルール4つ
 社会人の楽しみといえば、自由にお金を使えること。  ということで、学生時代より財布の紐が緩み、ついつい「これ可愛...
子どもの嘔吐処理の方法! 間違えると感染源が広がる恐れも
 夏も終わり、季節も移りゆくこのごろ。子どもたちの間ではノロウィルスやRSウィルスなど感染病が流行ってきています。感染病...
子宝・安産祈願にご利益? 梅宮大社の有難い“にゃんたま”様
 京都市右京区にある「梅宮大社」で、有難いにゃんたまω様に出逢いました。  こちらの神社、冬は見事な梅が咲き、春は...
昭和のアッシーの令和版「ウーバーおじさん」の生態とは?
 古き良き昭和の時代、アッシーと呼ばれる種族が存在していました。  アッシーとは女性が移動手段=足として利用する男...