同棲編<2>男に求めては絶対NGなのに女が求めすぎる“〇〇力”

小悪魔ドルチェ寿司 編集者
更新日:2019-07-28 17:51
投稿日:2019-05-17 06:00
 わたしとひろし(非仮名w)の48歳差の激しすぎる恋――男は何歳まで男なのか、81歳との恋愛模様とはいかなるものか。ホットなイットボーイというより、じわじわ低温やけどさせる引退系男子。そんな男を好いて惚れ尽くしたわたしの話をしてみたいと思います。今回は"男と女の乖離"についてお話しします。

男と女は同じように考えない人間

【vol.13】

 男と女の深い乖離については古今東西、さまざまな仮説が立てられ、検証されています。曰く、男と女は異星人同士(男は金星から来た、そして女は火星から来た)とか、話を聞かない男と地図が読めない女など、畢竟するに男と女は同じように考える人間同士だと考えない方がうまくいく、というところでほとんどの仮説は結論づけられています。

 わたしはどちらにせよ話も聞けないし、地図も読めないのでアレなうえにアレなのですが、2chで11年前にバズった男女のやりとりから我々の問題は終始説明できると思いますのでご紹介します。

 著作権などもあるので(すが、いまでは出典不明扱いです)薄ぼんやりご説明すると下記のような感じです。

「車のエンジンがかからなくなっちゃった!?」
(訳=本当に申し訳ないけど、今日できれば送ってくれないかな……)

「バッテリーかも? ライトはつく?」

「なんで今日に限って! 海外から来た大事なクライアントを羽田空港にピックアップしなきゃいけないのに!」
(訳=今日は忙しくて大事な日でわたしのこと大事に思っているなら、会社まで送ってくれないかな。社用車に乗り換えるから)

「で、ライトはつく?」

「今日は車が使えないと困るのに!」
(訳=聞いて。聞いて。わたしの話をよく聞いていたら、あなたが今なにをすべきか分かってくれるはず)

「エンジンかからないんだよね? バッテリーが上がっているかもしれないね。ライトはつくかな?」

「え、なにさっきからライトライトって。バッテリー上がっていたらライトつかないしw」
(訳=出かける支度中なうえ、化粧しながら返信してるからそんな余裕ねぇわ)

「それを知りたいからライトつけてみてって言ってるんだけど」

「え、なに? なんで怒ってんの。こわw」

「いや別に怒ってないです」

「全然怒ってるじゃん」

女の脳は「行間を読んで分かってよ、てか読めよ」

 以上が11年前に一世を風靡した(ネット界隈で)2chのコピペですが、秀逸すぎて2chからツイッターに降臨するやいなやパクツイにパクツイを重ねて進化し、ネット職人の手によるブラッシュアップが行われつつある稀有な平成壇上のマイルストーンです。

 そして実践として男の"解決してあげて、あわよくば"脳と、女の"行間を読んで分かってよ、てか読めよ"脳をこれほどまで表したものはないと思います。

 特にこちらの案件が起こりやすいのが、付き合い始めて3カ月以内の阿吽の呼吸までいかないカップルのコレ。


・どこまで踏み込んだらいいのか
・返信遅くてストレス
・既読スルーストレス
・電話に出ないくせにめっちゃメッセージ送ってくるイライラ感
・どれほど"会いたい"と言っていいのか
・ワガママは封印すべきか
・日々起こるトラブルや愚痴は言いたいけど言えないけど言いたい
・どれくらいの頻度で会うのがお互いの正解なのか

 というような抜き足差し足の攻防戦が日々行われているわけです。

 耳当たりのいい言葉だけをいっていれば、いい女として認定されるは承知の上ですが、悪いけど、女なんてこんなもんなんです。分かったフリしているけど、追いすがれない負け戦。泣いてはいけないスマートさを求められつつの、攻防戦の中の待ちぼうけがスマートどころかマヌケなんですけど……。

 女なんで、そんなもんなんで失礼しましたテへッとかで逃げておけばいいと思います。

でも、ひろしは気づいていた!

 とかいっていても始まらないので、81歳のひろしに戻ります。

 半同棲が始まって1カ月半、10月下旬です。その頃、周年号の撮影や取材でできれば24時間仕事のために確保しておきたい状況の中、17時に共に夕食マストというのが、どうにもこうにも立ちゆかなくなってました。

 会いたいから会うのに、仕事は半分しか終わっていない、また午前2時からリモートで仕事を始めなくてはいけないスケジュールという状況に真綿で首どころか、全身を締められるような快感……、はっっ、ドMだけど快感ではなく疲労感、義務感、諦観が押し寄せて来てしまっていました。人間、寝ないと本当にダメですね。睡眠が一番大事、なにより。あと肩こり。睡眠不足と肩こりはQOLを50%減らしますね。

 余談ですが、フランス語には肩こりがないんですって。肩こりみたいなクソな言葉(コラ!)がないことで存在を消すというモナムールたち、ステキ。

 閑話休題。

 ある朝、わたしが朝ごはんを作りながら壁にもたれてウトウトしていたら、ひろしが突然キッチンに入ってきて「今日16時ごろから会えんか?」というので、わたしは脊髄反射的に「はい! 大丈夫です♥」とチュウ&ハグ。ハグしながら今日の予定を反芻します。

 2日前が校了日で今日は大衆系飲食店、予約なしの覆面リサーチ2軒、明日に回せるヤーツ! ということで編集部にいたら次から次へと仕事がふってきてしまうので午後半休を取得し(校了直後はユルい)15時半に迎えの車に乗り込むと、なんとそのまま羽田空港へ!!!

 ひろしは愚痴が溜まっているわたしに気づいていて、わたしの愚痴や相談を聞いてくれる"王様の耳はロバの耳"要員を京都に用意してくれていたのです。

 ちなみに、タイトルの〇〇力、もうお気づきの読者さま(いるの……?)もいらっしゃると思うのですが、求めてはいけないものは「共感力」です(ってイマサラ)。

 女性が男性に求める言葉は、男性から自発的に出てくることはありえません。ということで京都で聞いてもらいます。

 次回(5/24更新予定)に続きます。 

小悪魔ドルチェ寿司
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出版社で勤務のかたわら、現場主義のスケベライフを送っている最中に81歳と恋に落ち同棲生活開始。

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