朝に晩に励んだ美容ルーティン
備え付けのメイク落としですっぴんになって、熱い湯に浸かって疲れをほぐし、塩サウナで横綱のように塩をまき散らし、じんわり汗が出てきたら、水風呂に入って、たっぷり水を飲んでから、本気のサウナ、水風呂を繰り返し3セット。
最新式のシャワーヘッドからは、ミストやジェットが噴出するので、全身に浴びまくり、歯をむき出しにして口の中までマッサージ。歯茎までほどけて、備え付けの化粧水と乳液をばしゃばしゃ使わせてもらい、仮眠室で就寝。
朝目覚めると、また同じコースを繰り返し、心も体も軽やかに出勤。バスタオルは洗ってくれるし、館内着のハッピーなムームーも貸してくれる。
なにより、パウダールームには、自分の家にあるのよりずっと性能のいい、低温速乾ドライヤーが数台用意されている。
大浴場とサウナでの瞑想効果?
踊り子として10日間仕事をしていると、拘束時間が長く、体力の消耗も激しく、食生活が乱れ、徐々に肌や髪に疲れが見えてくる。
しかし今回の大阪では、東京の手狭なアパートで暮らす日常より、うるおいと輝きを増し、体のむくみも取れて、何より心が凪(な)いでいた。
広い風呂とサウナでの瞑想が効いているのだろう。楽日の翌日、奈良に足を延ばし、広大なお寺を歩き回って、古代スイーツをたしなみ、地酒を飲み比べて帰ったほど、エネルギーに満ち溢れていた。
ノー休肝日で満喫した食い倒れの街
大阪の夜は魅力的だ。大衆酒場、焼肉屋、ラーメン屋、粉もん屋。休肝日を設けるのも惜しく、終演後はひとりで飲み歩いた。
それでも、毎朝すっきり目が覚めて、喫茶店のモーニングをおいしく味わえたのは、きちんとアルコールを抜いてから眠りについたからかもしれない。
酔って帰宅すると、風呂に湯を張るどころか、シャワーをあびることも面倒くさい。しかしそこに風呂がぐつぐつ沸いていれば、ぽーんと脱いでじゃぼんと入れる。酔ったまま寝るから、二日酔いになるのだろう。(もちろん、深く酔っての入浴は危険です)
そして何より、食べ物が持ち込めないので、〆のコンビニスイーツを食べることがなくなり、館内の自販機は割高なので、ジュースも飲まず、なぜかおいしく感じるウォータークーラーの水をがぶがぶ飲む。これもまた、美と健康に良いこと、この上なし。
ネカフェ難民のように、健康ランドで暮らすことを、本気で考えたい。
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