更新日:2022-12-23 06:00
投稿日:2022-12-23 06:00
これまでのあらすじ
元保育士のR子さん(25歳主婦/子供なし)は、昨年、都内の総合病院の御曹司の妻となった。大手カルチャースクールで、のちに義母となるE美さん(49歳主婦/子供アリ)と出会ったことがきっかけだった。
E美さんは、礼儀正しく楚々としたR子さんを気に入り「ぜひ、息子の嫁に」と誘いをかけ、3人で会う流れに。当初は気乗りしなかったR子さんだが、この出会いが彼女の人生を大きく変えた。
当日現れた青年は、俳優並みのルックスと知性あふれる人柄、落ち着いた低音ボイスを持つ29歳の男性だったのだ。
R子さんはすっかりトキめいてしまった。息子さんもR子さんを気に入った様子だ。
実母の乳がんが発覚
ただ、一つだけ不安があった。R子さんの実母の乳がんが見つかったのだ。
そのことを告げると、息子が言う。
――母さん、うちの病院にR子さんのお母様に入院してもらうのはどうかな?
――それはいいわね。個室も空いているし、ご希望なら特別室も使ってもらっても良いわね。
R子さんは驚いた。そして、会話の流れから、E美さんは都内の総合病院の院長夫人であり、息子のA太郎さん(29歳/当時は独身)も医師であることを初めて知る。
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