がん専門病院への転院 “ダム”決壊で真っ先に浮かんだ顔は…

コクリコ 編集者
更新日:2019-09-10 09:53
投稿日:2019-05-28 06:00
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰にも頼れず、心の内側にずっと不安を抱えながらがんと闘うのはとてもつらいこと。なぜ私が……と思う気持ちと向き合って、そして不確かな情報に惑わされないように、私の体験がお役に立てれば幸いです。

ER帰りなのに容赦がない

【Note.04】

 救急搬送された病院からタクシーで自宅へ戻り、血まみれのベッドに横たわり、かかりつけ病院が開くのを待ちます。

 余談ですが、救急車に乗って行っても帰りは自力なんですよね~。

 ひとりで救急車に乗る場合は、保険証と財布を持っていくこと、靴を持っていくこと、余力があればロングのカーディガンなどを持っていくとパジャマで行っても隠せます。

 私のかかりつけは評判のいい病院(本院)のサテライト院で、とにかく人気があり、容易に予約が取れません。ひたすら電話をかけまくって取るしかないのですが、ついさっき救急車に乗って病院に行った私がそれをいま、やらなくてはならないのです。

 開院と同時に電話をかけるとつながらない。

 またかけます。でもつながらない。

「なんでこの病院は救急時にかかりやすい電話番号がないの!」

 恐怖心を飛び越え、気が立ってきます。10回ほどかけ直したころ、やっとつながりました。

 事情を話すと受付の方が「今日診られるかは先生に聞いてからお返事します。こちらからかけ直します」。

 診てくれるのか分からないんだ……えっ、さっき、ERに行ったのに?

「かかってこないと困るので、この番号ではない直通電話番号を教えてください」

「おかけ直しますから」

「んー、でも信用できないんで」

 と、こちらも一歩もひかず、直通の電話番号を入手。この病院が人気なのは分かるけど杓子定規すぎる……。

 30分後、「診察できます」と電話がきました。出血もあるので自宅からタクシーで行きたいところですが、あいにくの雨でまったくつかまらない。駅前で拾うしかないと、夜用の生理用ナプキンを装着して駅まで20分歩きます。つらい。誰か……。

 駅前でタクシーに乗り込み、後部座席に横たわって病院へ到着。診察を待ちます。

 診察室で事情を話し、内診を受けたのですが、この日の先生は、先日私にがん告知をした先生ではありません。

コクリコ
記事一覧
編集者
実用書の編集者(社畜)。アラフォー未婚のがんサバイバー2年生(進級しました!)。2018年、子宮頸がんにて広汎子宮全摘出術を受ける。現在ホルモン補充療法をしながら経過観察中。SNSをパトロールするのが趣味。“Twitter探偵”とも呼ばれる。でも幸せになりたい。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


「義父とセットで…」大惨事!? 変換ミスで“おもしろ”LINE5選
 日常生活に欠かせない便利なLINEですが、いつでも気軽に送れるぶん、うっかり変換ミスをして、誤った意味に捉えられてしま...
なるほど納得! 若さについてイヤミを言う人の残念な正体
 みなさんの周りには、「あんな年の重ね方をしたいな」と思える先輩はいますか? やっぱり私は、先輩であるお姉さんたちのよう...
3COINS最強説!朝昼晩使いたい「便利グッズ3品」を購入♡
 3COINSはアクセサリーやキッチン用品など、トレンドを抑えているのにコスパ最強なアイテムが揃っていますよね。3COI...
真鯛のお刺身食べた? 鼻チューで情報交換中の“にゃんたま”
 きょうは、鼻チューのにゃんたまω君。  これは猫流のあいさつです。こんな風にしっかり嗅ぎ合っているのは信頼しあっ...
そうだ「縁切りスポット」に行こう 2022.03.10(木)
 突然ですが、あなたは縁を切りたいと思った相手がいますか? 筆者にはいます。その相手はズバリ父親です。身内の恥をさらすよ...
肩がこる、頭が痛い、PMS…“ちょっと不調”の原因と対応策5つ
 コロナに右往左往する日々が3年目を迎え、ステイホーム、テレワーク漬けの方も少なくないと思います。ずーっと座りっぱなしで...
“カラー番長”サイネリアのお悩み解決♡金運、恋愛運UPも期待
 春イベント目白押し(!)の3月でございます。ひと足早くお花屋さんの店内では、桜のお花見シーズンでござんすよ。そして、桜...
JR千葉駅ホームの落花生印がムゴイことに…!2022.3.8(火)
 千葉県を代表する農作物といえば、落花生(ピーナッツ)。そのご当地フードである落花生をモチーフとした乗車位置マークが、J...
向かい島に行きたいにゃ! “にゃんたま”作戦会議の行方は?
 花のつぼみ、にゃんたまωのふくらみに春を感じる嬉しい季節となりました。  きょうは、澄んだ青空に映えるオレンジ色...
肩こりの人必見! マッサージアイテム3選 2022.3.5(土)
 日々のデスクワークと疲労が重なって、慢性的な肩こりに悩まされています。今回は、猫背でストレートネック、そして“肩ゴリゴ...
Wi-Fi?wife?どっち??LINEだから生まれたおもしろ奇跡5選
 多くの人に使われている「LINE」。何気ない挨拶や業務連絡、家族のコミュニケーションや恋愛の駆け引きにまで使われていて...
問題は自分かも? 物事を「つまらない」と感じてしまう理由
 皆さんは最近何かに対して、「つまらない」と感じましたか? 映画だったり人との会話だったり、あるいはこの『どろんぱ』に対...
カメラマンも惚れ惚れ!モデル“にゃんたま”の魅力をご覧あれ
 私の惚れこんだにゃんたま君です。  彼は、モデルに求められる素質を備えています。  圧倒的な個性、コミュニ...
都心で秘境気分♡ 池上梅園で春を先取り 2022.3.3(木)
 桜よりも梅が好きです。まだ肌寒い日もあるのに、細い枝に花をつけてくれる健気なところが愛しく感じます。ぽってりとした花び...
ミモザ大人気!長く愛でる「ドライフラワー」失敗しないコツ
 黄金色に輝くミモザは今大人気の商材でございます。1年ぶりのシーズンを待ちわびているミモザ大好き女子が世の中になんと多い...
シンママの「ママ友」問題!“本当の友達”になるのは難しい?
 はじめまして。シングルマザー3年目の孔井嘉乃です。私には、6歳になる息子がいます。  家庭の事情はそれぞれあって、離...