おりものが変!におい・量・色の要注意な状態&ケア法【専門家監修】

コクハク編集部
更新日:2023-03-16 06:00
投稿日:2023-03-16 06:00

4. 30代から始めたいおりもののセルフケア

 次に、30代から始めたほうがいい、おりもののセルフケアをご紹介します。

4-1. 陰部のムレや刺激に注意する

 デリケートゾーンのムレは、雑菌を繁殖させやすくします。また、ムレにより肌がふやけると、刺激に弱くなり、かゆみやかぶれなどにもつながりやすくなります。

 スキニーパンツやガードル、ストッキング、タイツなど、ムレやすい服や下着はなるべく避け、締め付けのないデザインや綿のような通気性のいい素材を選びましょう。

4-2. 陰部の正しい洗い方を知る

 デリケートゾーンは、おりものや汗、尿などで、汚れがたまりやすい部位です。正しく、丁寧に洗いましょう。

 デリケートゾーンを洗うときのポイントは下記の通りです。

・前から後ろに向かって洗う
・ごしごしこすらず、指で優しく洗う
・ソープは弱酸性。または、デリケートゾーン専用を使う
・ぬるま湯で洗い流す

 膣は、内部まで洗いすぎると、自浄作用に影響する可能性があります。内部まで洗ったりトイレのビデ機能を使いすぎたりするのは避けましょう。

4-3. ストレスや疲労をためない

 ストレスや疲労は、免疫力を低下させ、膣内細菌のバランスを崩れやすくします。

 十分な睡眠やこまめなストレス発散で、心とからだを回復させる時間をつくりましょう。

5. プレ更年期はおりものに注意!

「おりものは健康のバロメーターなんですね。まずは、婦人科を受診してみようと思います」

 そう話す祥子さんに、えりのボスは大きくうなずきました。

「そうね、まずは病気ではないかを確認したほうがいいわ。プレ更年期は、からだや心の変化にとまどうことが多くて大変だけども、そんなときだからこそセルフケアを大切にね」

「わかりました、今日できることから始めていきます! おりものについて、たくさん教えていただきありがとうございます」

 祥子さんは、笑顔でえりのボスにお礼を言いました。

「ええ、また気になることがあったら、サロンへいらっしゃい」

 えりのボスは、サロンから去っていく祥子さんを優しく見送りました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 竹田由子

 43、47歳で出産した2児のママ薬剤師。共立薬科大学(現・慶応大学)卒、臨床薬学専門。病院で10年以上医薬品情報室に従事し、医薬品に関する情報に精通。元漢方・生薬認定薬剤師。漢方を自身の月経痛や妊活にも活用してきた経験から「日常の不調はまず漢方」をモットーに体の不調を我慢する女性へ対し情報発信している。
 症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


夏の終わりの肌トラブル、放置プレーしてない?日焼け・毛穴・乾燥ケアを
 暑い日が続いていましたが、ようやく秋らしい気候に。夏が終わって肌の変化に気づいたり「あれ、なんか老けたかも……」とショ...
ほんのり臭ってる? 40代の加齢臭対策に「ちょっといい♡」プチプラ3選
 40代を迎えると、自分の発するニオイが、ふと気になる場面も増えますよね。「あれ? なんだか臭いかもしれない……?」とい...
大正時代の化粧品!?「コスメ今昔」パック、オイル…美への憧れは一緒
 みなさんは、普段から手にしている化粧品の昔の姿を想像したことはありますか?  筆者は先日、クラブコスメチックス...
7700円の費用対効果は?DIOR「ジャドール」で洗体→フェロモン放出!
 1本(200ml)7700円のボディソープを購入しました。200mlといえば、水コップ1杯分の量です。もちろん、こんな...
特別なオトコしか知らない♡ 実は気に入ってる顔や体のパーツ8選
 絶世の美女ではなくても、どこか一つ自分の顔や体に気に入っているパーツがあると自信がつきますよね! 自分の魅力を知って大...
サウナは美の宝庫♡ 綺麗になりたい女性に嬉しいメリット5選
 近年大ブームが再到来している、サウナ。主に社会人の男性から人気のサウナですが、女性にとっても嬉しいメリットがたくさんあ...
秋はやっぱりチェック柄!40代でも痛見えしない4種類と着こなしルール
 猛暑から、一気に秋めいてきましたね! 秋になると気になるのがチェック柄の洋服。カジュアルにもクラシカルにも着こなせるチ...
声枯れからの声老け!?【専門家監修】今すぐできる簡単な対策法&漢方薬
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
黒髪が似合う人は永遠の憧れ…自分はムリ?しっくりこない時の処方箋
 黒髪が綺麗に映えるアンニュイな印象の女性、憧れてしまいますよね。そんな女性にはいくつか共通点があります。今回は黒髪が似...
40代寒さ対策に使える“下半身のあいつ”…レギンスとスパッツの違いは?
 肌寒くなってきたこの頃、足元も冷えてきますよね! 秋冬の冷たい足元に活躍するのが、レギンスとスパッツです。でも、「そも...
ネット通販たとえ安価でも1着だって失敗したくない! 守るべき5つの鉄則
 なかなか自分の時間がとれない40代女性に人気なのが、洋服のネット通販ですが、届いた洋服が紹介されていたものと違いすぎて...
ハードルは低く!40代から10年後に差がつく「ついで美容」ポイント3つ
 美容というと、エステに行ったり、高級なスキンケアアイテムを購入したりといったイメージがありますよね。でも、本当に美しい...
白髪、薄毛、パサつき…40代はショートヘア? デメリットをおさらい
 40代を過ぎると、白髪やパサつき、薄毛などいろいろな髪の悩みが出てきますよね。ケアやメンテナンスが楽な「ショートヘア」...
運動習慣がものをいう!40代からでも始めやすいスポーツ5つ
 若い時に比べて、筋力や代謝が落ちてくる40代。「いい加減健康やダイエットのために、運動でもはじめようかな」と考えている...
【節約】ホームケアで輝く髪へ!40代でもサロン級のツヤ髪に
 美容院に行くたびに、できるならトリートメントを追加でお願いしたいところです。  しかし最近は節約モードに入ってい...
今すぐできる糖質対策!【専門家監修】意外と知らない糖質のキと摂取法
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...