新恋人がタバコの火を…!バツ2のアラフォー地下アイドルの悲鳴 #3

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2023-05-05 09:43
投稿日:2023-04-28 06:00

離婚歴も息子のことも聞かれなかった

――なるほど。続けてください。

「その後、改めて彼の部屋で抱かれました。傷跡は完璧に消えていませんでしたが、部屋の照明を落としてもらい、行為に及んで……。前回できなかったクンニリングスやフェラチオ、シックスナインもして……とにかく幸せでした。

 ちなみに、Nさんは私に離婚歴があり、息子がいることも知っています。でも、その件を話題にすることはありません」

――えっ、何も聞かれないのですか?

「はい。入店した時点で、経歴や家族構成は履歴書に書いたので、全て分かったうえで、私を抱いているのだと思いました。元ホストの彼は、女心を察することに長けていますから……。余計なことは聞かない、言わないをわきまえていると。

 セックスを終えて、私が『そろそろ帰らなくちゃ』と言った時も、『あ……もうこんな時間か。長居させちゃったね』と気遣ってくれましたよ。

驚愕! 突然の平手打ち

 幸せって他人からも分かるのか、お客様に意外なことを言われたんです。

――R美ちゃん、最近、ますます綺麗になったね。

――えっ、本当ですか?

――さては男かな?

――やだ、私はお客様が恋人ですよ。この仕事が大好きですから。

 こんな会話が時々交わされるようになりました。自分の売り上げアップもそうですが、彼の店での地位を上げたいし、他のホステスたちに負けたくない一心で……。新規のお客様にも積極的に着かせてもらい、接客も今まで以上に頑張って、リピーターを増やしたんです。

 でも、それが裏目に出たようです。ある夜、仕事終わりに彼の自宅マンションに行くなり、頬を平手打ちされました」

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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