頑張る大人こそ意識しておきたい「我慢のやめどき」サイン

おくげちゃん 漫画家・イラストレーター
更新日:2023-08-18 06:00
投稿日:2023-08-18 06:00
「まあまあ、みんな我慢してるんだから」と、なだめられた経験はどのくらいありますか?
 私は少なくない回数あるし、人にそう言った時もあると思います。でもこれ、なんかモヤモヤしてしまう……。我慢って、そんなに必須の“装備”なんでしょうか。

我慢比べはほどほどに…

 

 

 

我慢してない誰かを見たら、どんな気持ちになる?

 先日、だらだらとSNSのショート動画を見ていたら、あることを思い出しました。

 それは少し前に会ったスナックのお客さんについて。実はこの人、どちらかと言えばちょっと失礼な感じで、あまり好きではありません。

 だけど私もプロの端くれ! そこは悟られないよう、いつもの調子で話を合わせたのです。そうすると会話の流れで「我慢なんてする必要はない。ほとんどの人が我慢なんてしてないんだから」といった言葉がでたんですね。

 最初にこれを聞いた時、私は正直、「自分が失礼なのを棚にあげる言い訳でしょw」って思ったんです。

 こういうパターンのお客さんは、たいがいお酒よりも“人生の先輩としてアドバイスしてやっている自分”、“誰に対しても物怖じせずズケズケ言えちゃう自分”に酔っているものだから。

他人に我慢を強要しているのは、私だった?

 でもしばらくして、「私が人に我慢するのを強要しているのでは?」と考えはじめました。

 自分が我慢してるから、自由な人に対してイラついてしまうのかも。

 必死に頑張ってダイエットした人ほど痩せてない人に厳しいのと同じで、自分を必死に押さえている人ほど奔放な人を否定してしまうんじゃなかろうか……。

 そうだとしたら、やっぱり我慢する必要はないのかもしれません。

 もちろん自分が決めて勝手にやるなら、それは美徳。だけど「私はこんなに我慢してるのに!」って思い始めたら、そこでスパッとやめちゃうのが正解です。

 自分がどれだけ我慢したかは、他人には関係ないですからね。

 みなさんもぜひ、ちょっと意識してみてください!

登場人物紹介

コミ:どろんぱの人気ホステス。明るく話し好きで、聞き上手。同僚やお客さんからの信頼も厚い。酒乱なのが玉にきず。

マキさん:どろんぱのナンバーワンホステス。出勤日数は少ないが、きっちり稼いで颯爽と帰っていく。3人の子持ち。

おくげちゃん
記事一覧
漫画家・イラストレーター
酒呑みまんが家。ふしぎで妖しい話を描いています。就活が嫌すぎて3年間ドイツに逃亡するなど放浪癖あり。京都市出身、東京在住。水商売歴10年。XInstagramでは毎日漫画を更新中。実績などはこちら

ライフスタイル 新着一覧


猛暑の夏…健康な高齢者でも熱中症予防を“家族ですべき”理由
 介護士をしていた経験をもとにライターをしています。筆者はこれまで、認知症の症状や認知症を発症した時の具体的なケアについ...
がんでごめんね…「人生最後の生理」はある日突然やってきた
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
さくらももこさんのエッセイに学んだ 本当の「時は金なり」
「時は金なり」という言葉、年を取れば取るほど心に沁みるのはなぜでしょう。私がこの意味を意識したのは、さくらももこさんのエ...
産毛のような初々しさ…もうすぐ去勢する“にゃんたま”の刹那
 羊毛フェルトで作られた「にゃんたまストラップ」が巷で流行中。フニフニ揉むと、心癒され気持ちが落ち着くのだそう。 ...
結婚したら退職する? 自分が幸せになるための人生の歩み方
 少し前のOLだったら「寿退職」なんて当たり前だったのでしょうが、今はそうはいかないですよね。共働きが普通だし、お金の心...
大人になっても趣味に没頭したい! おすすめできる3つの趣味
 ストレス社会で闘う毎日にふと疲れた時、「何もかも忘れたい」と思うことはありませんか? 多くの人は飲み会や買い物で鬱憤を...
鬼灯って読めますか?夏の風物詩「ホオズキ」の意味と活用法
 地域によりますが、八月はお盆月でございます。  八月の声を聞くとワタクシのお店もお盆のお支度で慌ただしくなり、店...
夕陽で赤く輝いて…黒猫“にゃんたま”は美しい絵のようだった
 にゃんたマニアにみなさんこんにちは! きょうは、初めての黒猫にゃんたまωです。  黒猫のにゃんたまって、真っ黒だ...
遠方に住む親が心配…介護サービスの上手な選び方&使い方
 遠方に住んでいる両親が介護状態になった時、多くの人が「大丈夫かなぁ……」と心配になるはずです。しかし、現代では親の介護...
ホステスの世界にもある「裏引き」という名の“闇営業”の実態
 世間をにぎわせた“闇営業”。「事務所を通さず仕事のオファーを受け、報酬を得る」行為は、夜のクラブでも存在します。店に許...
料理下手を克服する4つの方法 もうメシマズ女と言わせない!
「料理を作ると思った通りの味にならない」「どうしても美味しくない」、そんな悩みを抱えていませんか? せっかく料理をしよう...
住宅ローンは一生無理?がんになった場合の気になるお金の話
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...
大きなチャトラ“にゃんたま”君 立派な尻尾が上がった瞬間!
 にゃんたまωに、ひたすらロックオン! きょうはみんな大好きチャトラ君の鈴カステラです。  小さな港を忙しそうにパ...
恋愛序盤の花火デートはキケン! 準備ゼロでは行かないが吉
「花火デートってドキドキする」――。この季節、誰もが期待し盛り上がる「花火大会」ですが、調べもせず安易にデートとして行く...
ピルをもらう方法と病院選びのコツ…“避妊”が理由でも良い?
 第1回「日本はピル後進国!『ピル=避妊』の考え方は遅れています」、第2回「ピルで確実に避妊するなら?心構えや男性任せの...
声かけが大切! 子どもの“やる気スイッチ”をONにする方法
 子どもの心スペシャリストとして子育て中のお母さんたちと接していると、「子どもにやる気を起こさせるにはどうしたらいいか?...