「なんで風は吹く?」子どもの質問に知識以外で答えてみたい

小原玲 動物写真家
更新日:2024-02-28 06:00
投稿日:2024-02-28 06:00
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナガの写真とともに、勉強に仕事に恋愛に、毎日をがんばる私たちの背中を押してくれる、きょうのシマエナガちゃんの“ひとこと”です。

「小さな頃、月は、夜空に浮かんだ穴のように感じてた。向こう側の明るい世界から、だれかが覗いてるんじゃないかって」。そう言った人がいた。

 小さな頃に見てた「月」は、思い出すとせいぜい、「うさぎがお餅をついてる」「かぐや姫が帰ってったところ」。月は「ある」もので、存在が「ない」穴だなんて、考えたこともなかった。

「知らない」ってことは、大切だ。

「なんで足って、地面にくっついてるの? 離れていかないの?」「なんで風って吹くの?」。子どもが聞いてくる問いに、大人が答える「正解」。積み重なっていくと、世界を知ったような気になるけれど。

 大人の知識を伝える前に「なんでだとおもう?」と聞いてみると、思いもつかない世界に連れてってもらえることも、あるかもしれない。

小原玲
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動物写真家
1961年、東京都生まれ。茨城大人文学部卒。写真誌「フライデー」の専属カメラマンを経て報道写真家として国内外の雑誌での活動後、動物写真家に転身。近著に写真集「シマエナガちゃんの日々 - ぼくはここにいるよ -」(ワニブックス)や「Kiss!」(小学館)や「アザラシの赤ちゃん かわいいのヒミツ」(講談社)などがある。2021年11月、永眠。
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