居間や仏壇の花がすぐしおれる理由に納得!今すぐできる「短命回避術」

斑目茂美 開運花師
更新日:2023-08-23 06:00
投稿日:2023-08-23 06:00

恐ろしい光景

 ある暑い夏の深夜の出来事でございます。連日の繁忙期で、わずかに仮眠してすぐに職場へ戻らなければならなかったこの日、やっとの思いでたどり着いた自宅のドアを開けた瞬間、“タダゴト”ではないことが起こっていたと気がついたのです。

 めっちゃクサイっ!!www 普通じゃないぞ!

 鼻の奥に刺さる刺激臭はまるで毒ガス。しかも部屋が暑すぎ! 臭いのと暑いのとで軽くパニック状態に陥ったワタクシはすっかり疲れもぶっ飛び、大汗をかきながらニオイの元を探しますが、あまりの強烈なニオイになかなか判別ができず……。

 それでもようやく“震源地”がキッチンだと確認し、目にしたのは留守中にいただいたであろうメロン3玉。共に置かれた食品箱のジャガイモや玉ねぎの上で大爆発を起こし、箱の中で大洪水を起こし、腐敗臭が放たれていたのです。

 なぜいままで気がつかなかったのかな? などと片付けながら頭の中によぎる様々なことに、“花屋あるある現象”を思い出したのでございます。

 今回は「花はなぜしおれるの? エチレンガスと花」の解説です。

植物は呼吸している

 花に限らず野菜や果物などの植物は、人間と同じく酸素を吸って二酸化炭素を出すという「呼吸」をしながら生きております。

 植物は収穫される前に光合成によって溜め込んでいた糖と酸素を結合することにより呼吸するわけですが、同じ呼吸でも植物の場合は呼吸するたびにエチレンガスという“成長ホルモン”を放出してしまうのですね。

 エチレンガスって聞いたことあるなぁ、と思っているアナタ。昔からよくいう「硬いキウイフルーツはリンゴと一緒におけば熟すのが早くなる」のアレです。

 エチレンガスは、よくいえば成熟、悪くいえば老化を促す物質。その放出量や影響度は植物の種類により異なります。

自分で出したガスで勝手にしおれる?

 エチレンガスを多く放出する果物として、リンゴは有名ですが、ワタクシが爆発させてしまったメロン、油断するとすぐにものすごい太いウ○チみたいに黒くなるバナナ、これからよく出回る梨や柿、アボカド、桃も特に多いといわれています。

 でもって、近くにある植物や果物、野菜などにも影響を及ぼし、しかも自分で出したエチレンガスを食らってドンドン老けていく……この現象は、花も同様でございます。

 エチレンガスを多く放出する花として有名なのは、カーネーション。そのくせ影響も受けやすく、自分で出したガスを食らって勝手にしおれるなんて、随分ワガママなお話です。

 他にもバラやカスミソウ、スイートピーデルフィニウムが代表選手。その反面、影響が少ないとされているのが、チューリップフリージアなどの球根植物、などのキク科植物などです。

 出荷前にエチレンガスを抑制する薬剤を使ってくれる栽培農家さんもいらっしゃいますが、ワタクシたちお花屋は、一日でも花の寿命を伸ばすため目には見えないエチレンガスと日夜、闘っているのでございますのよ。

斑目茂美
記事一覧
開運花師
半導体エンジニアを経て花業界に転身。イベント・ホテルなどの装飾も手がける生花店を営む傍ら、コンテストで優勝・入賞を重ね、雑誌・新聞等に作品を発表する。神奈川各所にて花教室を開催。障害者支援も花で実践。悩ましくも素敵なお客様を「花」で幸せへと導く道先案内人。ブサかわ猫店長「さぶ」ともに奮闘中。Facebookやってます。

ライフスタイル 新着一覧


“察してちゃん”になってない? 7つの特徴や良い対応方法!
 大人になるにつれて、ついつい本心を隠してしまうシーンってあると思います。でも、「そのくらい察してよ」と事あるごとに相手...
お弁当デビューして節約! 無理なく続けるための3つのコツ
 OLの皆さん、通勤の日のランチは何を食べていますか? コンビニでおにぎりとサラダチキンと……「合計587円です」。毎日...
「ちょっとだけよ」チャトラ君に懇願して“にゃんたま”チラリ
 猫のヒゲ袋(マズル)も、ぷくぷく可愛いくて大好き部位だけど、にゃんたまωを見られたら今日はラッキーデー◎。  希...
うわべだけのママ友はいらない! 無理に付き合わないコツ4つ
 共通点があることは、人間関係を深くする上で大事なポイントです。学生時代の友達作りの流れを見てみると「部活動を共に頑張っ...
恋人と話し合い投薬治療を続けるも…また全身に湿疹が出現!
 潜在的な患者も含めるとおよそ30〜60人にひとりの女性がかかると言われている甲状腺疾患。バセドウ病は、甲状腺機能が亢進...
ズルい!「キミが1番好きだよ」の裏に隠されたオトコの真理
 気になるカレから口説かれるとテンションが上がりますよね。その気になってしまって、気がつけばお泊りなんてことも。でも、そ...
大変なことに!“にゃんたま君”がカメラバッグにマーキング?
 むむむ! くんくん! おいらの縄張りに怪しいものがあるぞ!  知らない猫の匂いがする……?  きょうは、私...
お試しの価値アリ!ふわモコ可愛い「ミモザ」の素敵な飾り方
「ウチの野菜はなんだかみんなデカ過ぎる」  お花のお買い物がてら、家庭菜園で採れるお野菜の差し入れを何かとしてくだ...
「負けられないにゃ!」“にゃんたま”が雌猫ちゃんを取り合い
 きょうは、モテ三毛猫ちゃんに群がるにゃんたま君ふたり。  こんなシーンに出くわしたらドキドキしちゃいます。 ...
皆の憧れの的…いつまでもオバサンにならない女性の特徴5つ
「あの人はいつ会っても若い」そんな女性、あなたの周りにもいませんか?  美人だから、というだけじゃない。いつもパワフル...
アナフィラキシーだった…バセドウ病治療は危険と隣り合わせ
 女性ではおよそ30〜60人に1人、男性ではおよそ50〜100人に1人がかかると言われている甲状腺疾患。圧倒的に女性に多...
パパ活してる?してない?…男性はここをチェックしています
 パパと称するいわゆるパトロンに会ってお食事し、お金をもらう……。そんな「パパ活」というものが陰で流行っているとかいない...
解決策はコレ! 働く女性が実践すべきカレの浮気を防ぐ方法
 30歳を過ぎると、浮気されて怒る側から浮気相手として求められる側に立つことが多いです。不倫じゃんと思うことも……許すま...
プロポーズの季節…メス猫について歩く健気な“にゃんたま”君
 ネコ界ではプロポーズの時期、にゃんたま君はメス猫の後ろを、三歩下がってついていきます。  健気に毎日毎日…それは...
家族の介護に“ラク”を取り入れよう! 在宅介護のアイデア4選
 家族の介護を頑張っている人ほど、毎日のことに心が折れそうになることもあるはず。戸惑うことも多く、お手上げ状態になる人も...
アナタの人気度急上昇!「チューリップ」の飾り方テクニック
「本当の妖精って見たことある?」――。知人との他愛のない話の中で、思わず二度聞きするような質問をされたことがございます。...