5. ささくれが気になる人には漢方薬もおすすめ
ささくれに健康状態が関係している場合、漢方薬で対応できる可能性があります。漢方薬は、自然由来の生薬が優しく働きかけて、心とからだ全体のバランスを整えて健康な状態に導きます。
ささくれ対策には、「血流や水分の循環をよくして皮膚や爪に潤いを与える」「胃腸機能を改善して必要な栄養をつくる」「自律神経のバランスを整え、ストレスが原因で生じるささくれを改善する」といった漢方薬を選び、根本改善を目指しましょう。
漢方薬は症状や体質に合ったものを毎日飲むだけなので、バランスのとれた食事の摂取や生活習慣の改善が苦手という人も、継続しやすいのがメリットです。
ただし、漢方薬は体質に合っていなければ十分な効果が期待できないため、自分に合うものを見極める必要があります。自分で選ばず、漢方に詳しい専門家に選んでもらいましょう。
スマホで気軽に専門家に相談できるオンライン個別相談も話題です。スマホで完結できるので、対面では話しづらいことも気軽に相談が可能。お手頃価格で不調を改善したい人は、医薬品の漢方薬をチェックしてみましょう。
6. ささくれのお悩みがある人におすすめの漢方薬
ささくれにおすすめの漢方薬をご紹介します。
6-1. 温清飲(うんせいいん)
皮膚の色つやが悪くのぼせやすい人に。皮膚や爪に栄養と潤いを補います。
6-2. 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)
貧血気味で、疲れている人に。エネルギーと栄養を補い、血行を促すことで、からだのすみずみまで栄養を届けます。
6-3. 四物湯(しもつとう)
皮膚が乾燥して色つやの悪い人に。皮膚や爪に栄養を与えます。
7. ささくれは正しいセルフケアが大切
「ささくれのセルフケアがわかったので、さっそく今日から始めてみます。ありがとうございました!」
美代さんは、笑顔でえりのボスにお礼を言いました。
「ええ。指先を乾燥させないように気をつけてみて。タンパク質の摂取や漢方薬でのインナーケアも検討してみるといいわよ」
「そうですね。今あるささくれを治すだけでなく、ささくれができないきれいな指先を目指したいので、専門家に相談して漢方薬もとり入れてみようと思います」
「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」
優しい表情でサロンを去っていく美代さんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。
★サロン「コクハク」のオーナー えりの
顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。
(漫画/腹肉ツヤ子)
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<この記事の監修者>
あんしん漢方ライター 円山 真由佳(えんやま・まゆか)
医薬品登録販売者。ドラッグストアでの医薬品・化粧品販売を経て、市販薬の使い分け方を広めるべく執筆・情報発信を行う。美容薬学・アロマテラピーの資格を保持し、インナーケアや女性の不調ケアにも精通している。表面的な悩みの奥にある潜在的な悩みをくみとり、対症療法ではなく根本改善を目的としたアドバイスを得意とする。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
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