まだ買える!?「シャンモリ GI山梨」“ボージョレ”超えの新酒ワイン

市野瀬瞳 フリーアナウンサー
更新日:2023-11-15 06:00
投稿日:2023-11-15 06:00

2023年こそ山梨のアノ新酒を味わう!

 ボージョレ・ヌーボー解禁日まで残り「1」。

 11月16日0時以降、フランス・ブルゴーニュ地方のボージョレ地区で造られた新酒を楽しめる機会が訪れますが、今年も輸送コスト等がかさみ、昨年同様に価格が高騰……。フルボトル1本3000円は下りません。

 でもちょっと待って。2000円以上のワインは紹介しませんよ!(笑)

 わざわざお高いボージョレ・ヌーボーを飲まずとも、我が日本には世界に自慢できるアノ新酒があるじゃないですか!!

 今回は昨年、このコラムで紹介したにもかかわらず、品切れで入手できなかった悔しさをリベンジ。今すぐポチッと注文し、堪能いただきたい極上の新酒の魅力をたっぷりとご紹介します!

今年は2012年以来の「グレートヴィンテージ」

 日本ワイン発祥の地・山梨で生まれた1本。『シャンモリ GI山梨 マスカット・ベーリーA 新酒』(税込1760円)です。

 山梨ワインの看板である日本固有品種「マスカット・ベーリーA」(以下MBA)を100%使用し、栽培から醸造、瓶詰めに至るまで、山梨の豊かな気候と風土のもと丁寧に造られました。

 ちなみに「GI山梨」とは、テイスティング審査等の厳しい基準をクリアしたワインのみに法令上認められている表示のこと。

 昨年以上に飲む前から高まるこの高揚感……。

 なぜかって? ゲットできなかった悔しさに加え、今年の山梨は、ブドウの生育に必要な日照時間や降雨量、気温など様々な環境条件が素晴らしかった2012年以来の「グレートヴィンテージ(優良年)」なのです!!

 実は直近3年間は、最高レベルである「優良」ではなく「平年並みorやや優良」とされてきたヴィンテージチャート(山梨県ワイン酒造組合調べ)。

 昨年あれほどおいしかったにもかかわらず、やや優良って……。

 今年の出来上がりは一体、どれほどなのか!?

期待を膨らませながらグラスに注ぐと…

 キラキラ輝くやや紫がかった明るいルビーレッド。グラスに注がれた瞬間から、イチゴキャンディーやラズベリー、そして綿あめのような華やかで甘い香りがふわりと広がります。

 MBA種はフォキシー・フレイバーと呼ばれる独特の香りが特徴。ブドウジュースのような若々しくてジューシーな果汁感が前面に出ています。

 そんなチャーミングな香りにトキメキながら一口含むと、あまりのおいしさに自然と顔がほころびました♡

 私ずっと待ってました! この味わい!!

 ソフトでフレッシュな果汁の甘みに、なめらかでキメ細かい酸味、サラサラとしたやさしいタンニン。

 流れるようにエレガントなバランスが心地よく、「ミス日本!」と呼びたくなっちゃうほど皆から愛されるような味わいです♡

 大切に愛でながら少しずつ飲みたいのに、驚くほどスムースに舌と喉を通っていくので、気付いたらすぐに一杯を飲み干しちゃうほど(笑)。

合わせる料理は…

 MBA種に含まれているイチゴ香は「フラネオール」とも呼ばれ、トマトの香り成分としても知られています。

 お料理とのペアリングは、トマトソースパスタなどトマト系なら何でも合いますし、ケチャップを使ったオムライスもGOOD!

 さらにこのフラネオールはおしょうゆにも含まれているので、肉じゃがなど煮込み系の和食はもちろん、ブリの照り焼きや鰻の蒲焼など醤油ベースのタレを絡めて加熱した魚料理とも相性バッチリです!

アナタ様の食卓に…

「日本ワインの聖地」で生まれた11年ぶりのグレートヴィンテージが、みなさんの食卓に幸せを運ぶことでしょう。

 チャーミングなフレイバーの魅力にアナタの心も奪われちゃうハズです♡


※本文内のワイン価格等は著者購入時のデータとなります。
※「シャンモリワイン」の公式webショップはこちら

市野瀬瞳
記事一覧
フリーアナウンサー
1984年12月25日新潟県生まれ。横浜国立大学在学中、女子大生リポーターとしてテレビデビュー。大学卒業後、NST新潟総合テレビの局アナになり、2012年に中京テレビに移籍。2020年にフリーアナウンサーになる。ラジオのレギュラー出演をはじめ、2021年には日本テレビ「踊る!さんま御殿!」に出演し話題となった。

2021年10月にJ.S.A.認定ワインエキスパートの資格を取得。2022年7月にはワイン国際資格であるWSET(Wine & Spirit Education Trust)Level 3に合格。2021年11月、日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会認定の「唎酒師」、2022年10月、ドイツワインケナー、日本酒と焼酎の知識に特化した「J.S.A.認定SAKE DIPLOMA」、2023年1月に「NAPA VALLEY WINE EXPERT」、2023年2月「J.S.A.ワイン検定認定講師」、2023年4月「日本ワインアドバイザー」を取得。

現在、東海ラジオ「Saturday Flavor」、MBSラジオ「クリス松村のザ・ヒットスタジオ」のレギュラー、テレビCM「みどり法務事務所」に出演中。

XInstagramYouTubeオフィシャルブログ事務所HP

関連キーワード

フード 新着一覧


ヨーグルトと酒粕で優しい味に「イワシの味噌粕漬け焼き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・学芸大学の居酒屋「件」の川辺輝明さんに、味...
塩気とコクで日本酒が止まらない「空豆のアンチョビー和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の老舗和食店「はち巻岡田」の岡田幸造さ...
酸味と香りを楽しむ「ナスと豚しゃぶの梅干しカレー」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千駄ヶ谷のカレーバー「ヘンドリクス 」の...
揚げ焼きで野菜の食感を残す「シュリンプ・ラタトゥイユ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・野毛のビストロ「ジィーロ 」の市川路朗さん...
白子の美味しさを最大限に味わえる「タチ入りキンチャク」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は北海道・旭川の老舗居酒屋「独酌・三四郎 」の西岡...
インスタ映え「油揚げサンド」 少しずつ温めパリパリ食感に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・末広町の和食店「神田明神下みやび本店 」の...
「シチリア風肉団子」刻んだアーモンドが程よいアクセントに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・渋谷の隠れ家イタリアン「ピノサリーチェ」の...
味付けはあなた次第!どのお酒とも相性抜群 「挽き肉豆腐」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は横浜・阪東橋の広東料理店「壱龍釜」の唐子庭さんに...
「サバ味噌缶のチーズ焼き」フライパンいらずの簡単おつまみ
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・歌舞伎町で25年営業の老舗「ぱいんつりー」...
「とうもろこしとクリームチーズのかき揚げ」アツアツが美味
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は熊本市の創作居酒屋「旬家はちどり」の喰田信治さん...
種だと思ったら…「驚きのアボカド」は健康・美容にも効果的
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・月島のそばの名店「のぶ庵」の三宅泰子さんに...
美味しい糖質オフ「厚揚げのカリカリ焼きネギじゃこソース」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワイ...
ピリッと「シイタケのオーブン焼きブラックペッパー風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ...
「saba-can」定番のサバ缶を野菜とスパイスでインド風に
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・経堂のインド料理店「ガラムマサラ」のハサン...
中目黒で大人デート 「グルドボワ」最先端フレンチの魅惑
 世界で最も多くの星を持つ魅惑の美食都市「東京」。飲食トレンドリサーチャーの山口えりこが、10,000円以下で最高の料理...
山口えりこ 2019-05-22 06:01 フード
「のどぐろ煮付け」たった10分でおつまみにもおかずにもなる
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・中目黒で新鮮な牡蠣とのどぐろを楽しめる専門...