ルポ:ギャラ飲み額はトップ級の30分1.35万円!看護師の夢と新たな野望

田中絵音 日本合コン協会会長
更新日:2024-04-19 06:00
投稿日:2024-04-19 06:00

「ギャラ飲み」とは?

 経営者や著名人、人気のインフルエンサーも利用する「ギャラ飲み」なるサービスって知っていますか? 東京都内のみならず、全国的に利用エリアが拡大していて、注目度が高まっているんです。

 ちなみに「ギャラ飲み」とは、男性(ゲスト)が女性(キャスト)にお金を払って食事やお酒を楽しんだりすること。「飲み」といっても飲食に限らず、美術館やゴルフコースを一緒に回ることもある、いわば『出張コンパニオン』に近い形態です。

 なかでも、大手サービス「pato」に登録するキャスト(通称「pato嬢」)は狭き門をかいくぐった美女だけがなれるとか。一体、どんな人が……?

 pato嬢として働くキャストに話を聞きたいとキネカ社に連絡。彼女たちを取材してみると、驚くべき“素性(素顔)”が見えてきました。

 前回のpato嬢ルポ「ギャラ飲み収入だけで年間400万円の貯金達成! 元キャバ嬢の彼女が浪費しないワケとは」は→コチラ

【話を聞いたpato嬢】エミさん(仮名/27歳)

 今回取材したのは、看護師を目指して学費を貯めるためにギャラ飲みで稼いでいるエミさん(仮名/27歳)。小柄でアイドル系の可愛らしい女性です。

 東京23区内にある実家に、今現在も住んでいるといいます。エミさんは自営業の実家で週5日、昼間勤務。それだけでも十分に働いていると思うのですが、実家に住みながらの昼職+ギャラ飲みのWワークで、支出を最大限に抑えて相当効率よく貯金できているのではないでしょうか。

 エミさんは2年前にpatoに登録し、途中半年間の休養がありつつギャラ飲みの仕事を1年半しています。

トップクラスの30分13,500円

 patoを始めたきっかけは「看護師になる夢を叶えるため、3年分の学費とその間の生活費を稼ぎたい」というのが当初の目的でした。

 そのため、エミさんの“時給”もかなり高額に設定されており、その金額は30分13,500円(当連載でインタビューをしたpatoキャストの中でトップクラスの金額)。お客さんから「君、高いよ!」と言われるそうですが、それでもオファーがあり、週に3日ほど出て月に20~100万円稼いでいます。

 実はpatoを休んでいた半年間に、看護師の予備校に通いながら試験を受けましたが、残念ながら二次で落ちてしまったとのこと。そこから再度資格取得に向けて、もっか集中的にギャラ飲みで稼いで資金を貯めているのが現状です。

patoをはじめて、看護師の夢にも変化が…

 結婚願望はなく、今のところ結婚の予定もないというエミさん。看護師になりたい理由は「身近な人を守れる仕事であり、手に職がつくので、もし結婚しなかったとしても一生できるのが魅力」だと言います。

 しかし、看護師になるための資金づくりとしてpatoを始めてみると、ギャラ飲みという仕事の楽しさや短時間で高収入が得られることに魅力を感じ、かなりハマっている模様。

「ギャラ飲みは年齢的に一生できる仕事ではないと思うので、今できる限り稼いで、35歳までに都内に3LDKのマンションを買いたい」という新たな目標ができたそうです。

 まずはマイホーム購入の夢を叶えて、その次に看護師になるというエミさんの人生計画は、実家の家族も応援してくれているのだそう。

「20代のうちに目一杯稼ぐつもり」

「30代の独身女性がマンションを買おうだなんて思える仕事、なかなかないですよね。ギャラ飲みには夢もお金も詰まっているので、今この仕事ができている20代のうちに目一杯稼ぐつもり」と目を輝かせます。

 エミさんの目標貯金額は5,000万円。現在の貯金額は1,000万円ほどだと言いますから、目標額までまだまだギャラ飲みに専念する必要がありそうですね。

田中絵音
記事一覧
日本合コン協会会長
一般社団法人日本合コン協会会長、恋愛アドバイザー。2000回以上の合コンイベントに携わり、男女の恋愛心理に精通する。また一児の母であり、ママ向けイベントを行う「東京ママパーティー」の主宰も務める。著書に「こじらせ男子の取扱説明書(トリセツ)」
(双葉社)など。
ブログXInstagram

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


猛暑の夏…健康な高齢者でも熱中症予防を“家族ですべき”理由
 介護士をしていた経験をもとにライターをしています。筆者はこれまで、認知症の症状や認知症を発症した時の具体的なケアについ...
がんでごめんね…「人生最後の生理」はある日突然やってきた
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー2年生です(進級しました!)。がん告知はひと...
さくらももこさんのエッセイに学んだ 本当の「時は金なり」
「時は金なり」という言葉、年を取れば取るほど心に沁みるのはなぜでしょう。私がこの意味を意識したのは、さくらももこさんのエ...
産毛のような初々しさ…もうすぐ去勢する“にゃんたま”の刹那
 羊毛フェルトで作られた「にゃんたまストラップ」が巷で流行中。フニフニ揉むと、心癒され気持ちが落ち着くのだそう。 ...
結婚したら退職する? 自分が幸せになるための人生の歩み方
 少し前のOLだったら「寿退職」なんて当たり前だったのでしょうが、今はそうはいかないですよね。共働きが普通だし、お金の心...
大人になっても趣味に没頭したい! おすすめできる3つの趣味
 ストレス社会で闘う毎日にふと疲れた時、「何もかも忘れたい」と思うことはありませんか? 多くの人は飲み会や買い物で鬱憤を...
鬼灯って読めますか?夏の風物詩「ホオズキ」の意味と活用法
 地域によりますが、八月はお盆月でございます。  八月の声を聞くとワタクシのお店もお盆のお支度で慌ただしくなり、店...
夕陽で赤く輝いて…黒猫“にゃんたま”は美しい絵のようだった
 にゃんたマニアにみなさんこんにちは! きょうは、初めての黒猫にゃんたまωです。  黒猫のにゃんたまって、真っ黒だ...
遠方に住む親が心配…介護サービスの上手な選び方&使い方
 遠方に住んでいる両親が介護状態になった時、多くの人が「大丈夫かなぁ……」と心配になるはずです。しかし、現代では親の介護...
ホステスの世界にもある「裏引き」という名の“闇営業”の実態
 世間をにぎわせた“闇営業”。「事務所を通さず仕事のオファーを受け、報酬を得る」行為は、夜のクラブでも存在します。店に許...
料理下手を克服する4つの方法 もうメシマズ女と言わせない!
「料理を作ると思った通りの味にならない」「どうしても美味しくない」、そんな悩みを抱えていませんか? せっかく料理をしよう...
住宅ローンは一生無理?がんになった場合の気になるお金の話
 私は42歳で子宮頸部腺がんステージ1Bを宣告された未婚女性、がんサバイバー1年生です。がん告知はひとりで受けました。誰...
大きなチャトラ“にゃんたま”君 立派な尻尾が上がった瞬間!
 にゃんたまωに、ひたすらロックオン! きょうはみんな大好きチャトラ君の鈴カステラです。  小さな港を忙しそうにパ...
恋愛序盤の花火デートはキケン! 準備ゼロでは行かないが吉
「花火デートってドキドキする」――。この季節、誰もが期待し盛り上がる「花火大会」ですが、調べもせず安易にデートとして行く...
ピルをもらう方法と病院選びのコツ…“避妊”が理由でも良い?
 第1回「日本はピル後進国!『ピル=避妊』の考え方は遅れています」、第2回「ピルで確実に避妊するなら?心構えや男性任せの...
声かけが大切! 子どもの“やる気スイッチ”をONにする方法
 子どもの心スペシャリストとして子育て中のお母さんたちと接していると、「子どもにやる気を起こさせるにはどうしたらいいか?...