出費額は100万円!? なぜ筋肉マッチョは「ミスターコンテスト」に挑むのか

河合桃子 ライター、ジャーナリスト
更新日:2024-08-16 06:00
投稿日:2024-08-16 06:00

 女性の外見や内面の美を競うミスコンテスト(以下、ミスコン)。ルッキズムの議論が広がる昨今、ミスコンの意義を問う議論が絶えません。ですが、コンテストは女性だけにあらず。今はミスターコンテストも徐々に注目を浴びつつあるのです。

 なぜ彼らは出場を決意したのでしょうか? グランプリ受賞者の一人に話を伺います。

【後編:「鏡を見るのさえ嫌だった」ミスターコンGP受賞者に聞く、自分好きになる方法はこちら】

「ミスターコン」で100万以上の出費をすることも

 ミスターコンテスト(以下、ミスターコン)といえば日本一のイケメン高校生を決める「男子高生ミスターコン」や東大や慶應の大学イベントなど、若い男性のコンテストを思い浮かべるかもしれません。しかし現在は、20代から60代など自信さえあれば年齢を問わないミスターコンテストが数多く存在します。

 詳しい人物によれば「ミスターコンに出場するためには、お金がかかります」とのこと。容姿を磨く自己投資費や、移動費も含めた大会参加費など諸々合わせて30万円から50万円、下手したら100万円近くかかる場合もあるのだそう。

 なぜ彼らは、高い出費をしてまでミスターコンに出場するのでしょう。今年4月に行われた「Mr. Phoenix 2024」に参加し20代クラス「アレス」でグランプリを受賞した上山乃天さん(うえやま・のあ/24歳)に話を聞きました。

「トレーニングで食欲や物欲がなくなるんです」

「自分の理想の体を想像し、少しでも近づいてることを認識するために出場しました。自分の仕事はトレーナーなので、日常的にトレーニングをしています。トレーニングを突き詰めると、自分の体をより良くすることに集中して過ごすので、食への執着や物欲がなくなるんですよね。

 つまりコンテスト出場は日頃の自己研鑽の答え合わせのような場。女性が美容院やエステに定期的に通って体を保つように、自分にとっても必要な場なのです」

 上山さんはこれまで2021年に全身の造形美を競う「APF Sports Model」アスリートモデル部門で3位を、老舗のボディービルの大会「NABBA JAPAN」のスポーツモデル部門で5位を、2023年には「Sexy Body Labo」などでも受賞経験があるのだとか。

 また、毎回「エントリー費は4万円ほど、ヘアメイクや日サロ代などを含めたら30万円ほどをかけていますが、これは自分に必要な自己投資だと考えています」と言います。

 そして今回、ただのボディコンテストではない「Mr. Phoenix」に参加したのもこんな理由からだと言います。

河合桃子
記事一覧
ライター、ジャーナリスト
1977年生まれ、週刊誌を中心に執筆。大分県の椎茸農家から都内のハプニングバー摘発事件まで幅広く取材。ライフワークはママ友の家庭のいざこざや性愛事情を聞くこと。

関連キーワード

ライフスタイル 新着一覧


新居の洗面台が1年でボロボロに…見積もり金額が!2023.8.5(土)
 昨年の夏に新居が完成した我が家、たった1年で洗面台の「ある部分」がボロボロになってしまいました。そして、その部分を交換...
人生が入り混じる乱反射の中の生活 2023.8.4(金)
 何のつながりもない人々が一瞬だけ交錯した瞬間。  エスカレーターは無情にも君を連れ去っていく。  追いかけ...
「女同士のイベント参加」は要注意 事前に確認すべき“相手の目的”
 夏も盛りになってきましたが、みなさん何か夏らしいイベントはやりましたか? いいですよね、浴衣を着たり、プールに行ったり...
親の常識を疑う「気になる子連れマナー」はどう対処するのがいい?
 日本人は、集団でのマナーやルールを重要視する文化がありますよね。だからこそ気になるのが「子連れマナー」です。子どもの行...
圧倒的な不公平感!「共働きでも家事は妻ばかり問題」解消メソッド5つ
 共働き夫婦の揉めゴトといえば、家事の分担。「夫が全然家事しない!」とストレスをためている奥さんも大勢います。  ...
人間界では廃止だけど…元気な“たまたま”たちの夏の登校日
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
今年の日焼けはヤケドレベル? “常備薬”アロエの美肌効能でクールダウン
 ワタクシが幼少期に大きく影響を受けたのは、同居していた父方の祖母でございます。お花屋さんになったワタクシですが、実家は...
好きな作家と同じ時代を生きる心強さ 2023.8.2(水)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
すいかばかのレシピ~'23年<4>すいかが死ぬほど好きな男の一日に密着
 すいか生産量全国47位、ごくごくレアな山梨県ですいか作りに情熱を注ぐ「寿風土(こどぶきふうど)ファーム」代表の小林栄一...
【45歳からの歯科矯正】4カ月、目に見えて効果が…! 2023.8.1(火)
 総費用160万円かけてワイヤー矯正(表側)に踏み切った“40代半ば婦人”のほぼほぼリアタイ体験談。ワイヤー装着から4カ...
飛機場はペチャパイって…中国語のスラングが直接的すぎて涙が出てくる!
 全世界で約14億人の人々が話すという中国語。日本人である私たちの言語も「漢字」を使用することから、英語などのアルファベ...
2024-02-26 19:03 ライフスタイル
都会の真ん中の運河、聞こえてきたのは… 2023.7.31(月)
 都会の真ん中の運河、力強い生命力を振りまく。 「つつましやかになんてな、こっちの世界じゃ通用しないんだよ」 ...
ガラステーブル買っちゃう?  “たまたま”の夏を満喫できるよ
「にゃんたま」とは、猫の陰嚢のこと。神の作った最高傑作! 去勢前のもふもふ・カワイイ・ちょっとはずかしな“たまたま”を見...
落ち込んでる人への「ひと言」に悩んだら…心に染みたLINE3選を参考に
 目の前に落ち込んでる人がいると、どんな言葉をかけていいか迷ってしまう時がありますよね。もしも迷ったら、自分が過去にかけ...
「いま一番欲しいもの」を即答できる? 2023.7.30(日)
 北海道で暮らす、まん丸で真っ白な小さな鳥「シマエナガちゃん」。動物写真家の小原玲さんが撮影した可愛くて凛々しいシマエナ...
動物&飼い主のほっこり癒し漫画/第54回「真夏のシンジツ」
 ベストセラー『ねことじいちゃん』の作者が描く話題作が、突然「コクハク」に登場! 生きものたち、その生きものたちをこよな...