「ウチのは、過剰なルッキズム信仰」美に固執する妻からの“加齢臭いじり”に疲れ果てる54歳男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2024-08-24 06:00
投稿日:2024-08-24 06:00
「冷酷と激情のあいだvol.210〜女性編〜」では、結婚11年目を迎え、年齢に伴って見た目がどんどん老いていく夫に切実な不満を抱える妻・千鶴さん(46歳・仮名)の心情をお届けしました。
 千鶴さんは夫本人の努力不足だと認識していますが、夫のケンタさん(54歳・仮名)はどう捉えているのでしょうか。

54歳、老化は仕方ないのでは

「俺、もう54歳ですからね。若く見えなくても、当たり前じゃないですか?

 それなのに妻は『あなたの見た目は残念すぎる』だとか『臭いから、加齢臭をなんとかして』とかって容赦ない厳しい言葉を浴びせてくるんですよ。

 家にいるとそんなことばかり言ってくる妻には、正直なところウンザリしています。とてもじゃないけれど、信頼できる妻って感じではないですね。

 今はもう家庭が安らぎの場所になっていなくて、家に帰るって思うと気が重くなる日もあるくらいです」

【読まれています】「離婚? 既婚者のステイタスを手放すほど私はバカじゃない」仮面夫婦の継続を望む40代女性

社交辞令を真に受ける妻にうんざり

 ため息まじりで現状を語るケンタさんは、客観的には年齢相応の外見の持ち主です。

 妻からはギャーギャーと言われ続けているものの、ケンタさん自身は同世代の友人や職場の同期と比べて、自分の容姿が特別に老いているわけではないと認識していると言います。

「ウチの妻は、過剰なルッキズム信仰があるのかもしれないですね。

 結婚したときには気づきませんでしたけど、妻は周囲からお世辞で『若いね』って言われるのを本気にしている。『自分は年齢よりも若く見えている』って思い込んでいるんですよね。

 ほら、世間では美容に気を遣っていそうな女性に対して『若いですね』って社交辞令で言うでしょう? あれを妻は本気にしちゃっているんです。

 だけど僕から見れば、妻だって40代のオバサン。会社の女性たちと比べても特に妻が若々しいとは感じてません」

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


夫婦仲良しになりたいならすべきこと3つ…その特徴と秘訣は
 結婚前は、これ以上ないパートナーと思い結婚に至った人も多いはず。しかし、結婚して共同生活をすると、大きく落胆することは...
東城ゆず 2019-06-24 06:29 ラブ
「悪妻になったのは夫のせい」鬼嫁が開き直った切実な事情
「鬼嫁」と言われる女性たちの中には、悪妻な自分を自覚しつつ「私がこうなったのは夫のせい」と言い切る人もいます。本当は良妻...
並木まき 2019-06-24 06:00 ラブ
恋愛リアリティー番組 ここに注目すれば“恋愛上手”になれる
 恋愛リアリティーや恋愛バラエティーなどと言われるコンテンツが人気です。一緒に行動するうちに自然と恋愛感情が芽生える様子...
内藤みか 2019-06-24 06:00 ラブ
女性の勘違い“モテ仕草7選”…イタい!それ、バレてます!
「この仕草をすればモテる!」と、話題の「モテ仕草」。あなたは鵜呑みにしていませんか? でも、実はその行動、男性に全部バレ...
孔井嘉乃 2019-06-23 06:00 ラブ
友達の幸せを心から素直に喜べない「女性あるある」の解決策
 電子書籍も含めて、発売たちまち6万部突破のベストセラー『魔法の「メス力」』(KADOKAWA)の著者で恋愛コラム...
神崎メリ 2019-06-23 06:00 ラブ
彼が結婚を決意してくれない 待てない時に試すべき5つのこと
 少女漫画のように壁ドンしてくれる男性や、適切なタイミングで女性が欲しいと思っているキュン台詞を提供してくれる肉食系な男...
東城ゆず 2019-06-22 06:00 ラブ
鬼嫁で構いません! イジワル姑へのジワジワ効く復讐劇3選
 イジワルな姑にいつもいびられていると「いつか復讐したい……」と、心に決める女性も多いようです。しかし面と向かって仕返し...
並木まき 2019-06-22 06:00 ラブ
平然とトゲトゲしい言葉を…今どき鬼嫁が好む“3つの口グセ”
「鬼嫁」と呼ばれる女性には、口グセに共通点もあるようです。日ごろから、夫を罵ったり小馬鹿にしたりする鬼嫁も多いだけに、口...
並木まき 2019-06-21 06:00 ラブ
嫉妬する彼女は嫌われる むしろ男ウケする可愛いヤキモチ3選
 女性は「ヤキモチを妬く女は重い」と思いこみがち。そして、そのヤキモチの感情と自分の中で戦うことになります。しかし、ヤキ...
東城ゆず 2019-06-21 06:16 ラブ
不倫で本気にならないためには? 不倫男性に学ぶ女性の心得
 不倫中の女性にありがちなのが、「彼は本気なの?」と相手の気持ちを量ろうとしてしまうこと。でも、大前提として、不倫をして...
リタ・トーコ 2019-06-21 06:00 ラブ
HUNTER×HUNTERにみる「念能力6系統別」恋愛タイプ分析
 恋愛傾向にはいろいろなタイプがありますよね。こうした恋愛傾向をどう分類したら説明しやすいかな?と考えていたところ、人気...
しめサバ子 2020-07-06 04:12 ラブ
「レンタル彼氏」に恋愛感情を抱くことはあるのでしょうか?
 映画『月極オトコトモダチ』は、アラサー女性がレンタル友だちを借りて「男女間の友情は成り立つか?」を考える物語。けれど、...
内藤みか 2019-06-20 06:00 ラブ
ケチな女性はモテません 「パケット請求女」に男子ドン引き
 ケチな男はモテません。そんなことを言うと、八方美人な女性たちが「そうかな? お金に堅実な男性の方が誠実だし好きだけどな...
エビオス嬢 2019-10-26 04:43 ラブ
彼氏との喧嘩を上手に収める仲直りの方法!長続きの秘訣は?
 あなたは彼氏と喧嘩をした時、上手に仲直りができますか? 喧嘩の原因は些細なことから重たいことまでさまざまですが、でも、...
孔井嘉乃 2019-06-19 06:00 ラブ
マンション持ちの彼に惹かれて交際も…“初夜の珍事件”の衝撃
 出会った男性がマンションを購入していたら、あなたは魅力を感じますか? 人それぞれだと思いますが、絶賛婚活中の佳奈(仮名...
田中絵音 2019-06-18 06:00 ラブ
社会人男性が「好印象」に感じる 女子からの今どきLINE4選
 モテる女は、LINEもスマートなもの。恋愛経験豊富なモテ女は、LINE1通でもしっかりと好印象を持たせます。  今回...
ミクニシオリ 2019-06-18 06:00 ラブ