【美容のウソ・ホント】ほうれい線がマッサージで消えるって本当? 医師3人の答えは/専門家監修

コクハク編集部
更新日:2024-10-24 06:00
投稿日:2024-10-24 06:00

「ほうれい線」は本当にマッサージで消える?

 SNSやYouTubeにさまざまな情報が溢れている昨今。美容について発信するアカウントも多く存在し、なかには同じテーマでも相反する意見を主張する人たちも。いったいどっちを信じればいいの? あのバズってた情報は真実なの? 

 そこで3人の医師に同じテーマを直撃。エビデンスや知見をもとに答えていただきました。今回は、【ほうれい線】について伺います。

【関連記事】顔マッサージを毎日するのはOK?NG?医師3人の見解は

皮膚科医3人からの回答は…

 ほうれい線は自宅でのセルフマッサージで消える、と断言している人をよく見かけます。それを毎日続けるのが効果的だという意見がある一方、「自分で消すことは不可能」とか「むしろ逆効果」と話す人たちも。

 ほうれい線はマッサージで消えるという主張について、医師はどう捉えているのでしょうか。

【回答:×】消えません

西荻窪皮膚科・美容皮膚科クリニック(東京都)
医療法人社団健麗会 理事長
高畠唯先生

 ほうれい線がマッサージで消えることはありません。ほうれい線はたるみで生じるシワなので、治そうと思ったらたるみから改善する必要があります。マッサージでたるみは改善しないので、もちろんほうれい線も薄くなることはありません。

【回答:×】戻すことは難しい

あんどう歯科・美容皮フ科(愛知県)
皮膚科専門医 美容皮膚科担当
安藤かおり先生

 ほうれい線は顔の骨の萎縮や、年齢に伴う脂肪の下垂、皮膚や靭帯のたるみからくるたるみじわです。皮膚が伸びて下がってしまった脂肪をマッサージで元の位置に戻してあげるのは難しいのではないかと思います。

 頬のボリュームが多く、浮腫むとほうれい線が目立つという方ならマッサージで一時的にほうれい線が改善する可能性はあるかもしれません。強い力でマッサージすると摩擦が原因でしみや肝斑ができやすくなり、皮膚が伸びることでよけいにたるみやシワが増えてしまうこともあるので気をつけましょう。

 むくみを取るためにはカリウムが多く含まれる野菜や果物を摂取したり、血行をよくするのにお風呂に入ったりすることがおすすめです。また、大事な予定のある前の日は顔が浮腫まないよう塩分をとりすぎないこと。寝る時は頭の位置を少しあげて休むのが良いでしょう。

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

関連キーワード

ビューティー 新着一覧


20代が実例チェック! アラフォー女性がハマる“逆パンダ”アイメイクの罠
 アラフォー世代のみなさ~ん。若々しさを意識して華やかなメイクをしたつもりなのに、気づけば目元が浮き上がり、さながら“逆...
夫がハゲてきた…プライドも頭皮も傷つけない伝え方と妻にできること3つ
 夫婦の間でも、デリケートで伝えにくいのが「夫のハゲ問題」です。ハゲてきたと感じても正しい伝え方をしない場合、夫を傷つけ...
ダイエット成功の秘訣は「楽痩せ」【薬剤師監修】過去の失敗は“宝”。本当に好相性な超簡単ダイエットは?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
「なんだかキマらない…」【美容家厳選】“メイク下手”40代こそ使いたい! 優秀プチプラ3選
 40代以上の自称「メイク下手」女性の多くが悩む「昔と同じようにメイクをしても、なんだかキマらない」問題。きちんとメイク...
「膣トレ」きちんと知りたい!インナーボール、膣ハイフ、膣ヒアルロン酸はwinwinな治療法!?
 この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問を分かりやすく“一発回答”。美容外科医の増田えり...
20代女子が再現する「昭和のリバイバルメイク」の落とし穴。黒のリキッドアイライナーは“鬼門”です
 リバイバルメイクは懐かしさと同時に、どこか新しさを感じさせる魅力がありますよね。しかし40代が昭和メイクをそのまま再現...
ブラの跡が消えないんだけど…! 年齢のせいだと諦める前に知っておきたい原因と対策
 着替えようとした時、背中や肩にブラの跡がしっかりついて消えないことはありませんか? 放っておくとかぶれて赤くなったり、...
40手前で老眼疑惑!?【薬剤師監修】目がかすむ…酷使による「アイフレイル」ってなに?
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
40代の「顔色悪い」問題を救う2アイテム! C塗りとW塗りをお試しあれ♡
 新年は、メイクにも変化を取り入れたくなるもの! 大人世代が簡単に、かつ瞬時に垢抜けを狙うなら、ベースメイクにおけるカラ...
眼瞼下垂を治したい! 美容外科界隈で「世紀の大発明」と呼ばれる手術とは?【目元の美容専門医師が解説】
 この連載では美容医療“若葉マーク”の方々に向けて、テッパンの不安や疑問を分かりやすく“一発回答”。今回は『眼瞼下垂につ...
白髪以上に40代のパサパサ髪は老けて見える説…【薬剤師監修】更年期の“老け髪”対策
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
ウン十年生きてもメイクが苦手! おてもやん、人食いおばば…勇気が出る!? メイク失敗あるある6選
 メイクが上手にできなくて、「自信がない」「もうノーメイクでいいや」と諦めていませんか? でも実は、メイク上手に見える女...
前髪がぁぁぁぁ!伸ばしかけのイライラを軽減、40代に似合うアレンジ術
 前髪を伸ばしたい時、伸ばしかけの期間の煩わしさに耐えられず、結局前髪を切ってしまった経験のある人は多いはず。でも、この...
年間1,000以上の化粧品類を試して実感!忖度ナシで美容家が溺愛する部門別「超厳選4アイテム」
 みなさんは今年、どんな美容アイテムとの出合いがありましたか? 仕事柄月に100以上、年間では軽く1,000を超える国内...
初めてのTバック。冬でも履くのがおすすめな6つの理由、汚れとか気にならない?
 女性がTバックを履く時といえば、下着のラインが透けやすい夏場や、彼氏とのデートの時が多いですよね。冬にまでTバックを履...
なぜ人は酒に酔うのか?【薬剤師監修】さらば泥酔! 酒好きのための「上手な飲み方」完全ガイド
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...