なぜ人は酒に酔うのか?【薬剤師監修】さらば泥酔! 酒好きのための「上手な飲み方」完全ガイド

コクハク編集部
更新日:2024-12-25 13:52
投稿日:2024-12-19 06:00
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、ちょっとした有名人です。タヌキか妖怪の噂も囁かれるなか、健康に関する知識はズバ抜けていて…。
 そんなえりのボスのもとには今日も悩みを抱えた女性が立ち寄ったようですよ。悩みはずばり、お酒の飲み過ぎ。泥酔しない、二日酔いしない、上手な飲み方が知りたい…!

1. ついつい飲みすぎて、飲み会で失態を…

 今回は、ナギサさん(37歳/仮名)からのご相談です。

「これから忘年会と新年会の時期で、私とっても憂鬱なんです…」

「あら、飲み会の雰囲気が嫌いとか? お酒が嫌いとか?」

「違います…飲み会もお酒も大好きなんです! でも、好きだからこそ飲み過ぎて、去年はしゃぎすぎちゃって…」

「あらら…」

 酔っていたとはいえ、思い出すのも恥ずかしいです、とうつむくナギサさん。

「飲みたいけど前みたいな泥酔は恥ずかしいですし、二日酔いも避けたいです! えりのボス、何かいい方法を知りませんか?」

 お酒好きなのに、飲み会に対して苦手意識を持ってしまった様子のナギサさん。

 これは放っておけません!

2. お酒好き! なのに酔ってしまう理由は?

「お酒が好きで強い人でも、飲み方や飲む量によって酔ってしまうのは普通のことよ。まずは、酔ってしまう理由を紹介するわね」

「はい、お願いします…!」

「体内に入ったアルコールは肝臓で分解されるの。だけど、すぐに分解できないから心臓によって脳や全身に運ばれるわ。アルコールが脳に到達すると脳が麻痺するの。これが『酔う』ってことよ」

「脳が麻痺だなんて…ちょっと怖いですね。ところで、どうして人によってお酒に強かったり弱かったりするんですか?」

 不思議そうに聞くナギサさんに、えりのボスは優しく答えます。

「体内のアルコールは、肝臓でアルコール脱水素酵素やミクロソームエタノール酸化系によってアセトアルデヒドに分解されるわ。さらに、アセトアルデヒドはALDH2という脱水素酵素によって酢酸に分解されるの。このALDH2の活性が強い人が、俗に言うお酒に強い人なのよ」

「そういえば…アセトアルデヒドが頭痛や吐き気の原因になるって聞いたことがあります」

 納得した様子のナギサさん。えりのボスはさらに続けます。

「さらに、アセトアルデヒドの処理が追い付かないと二日酔いになるの。アルコールの処理能力は体質や体調によって異なるけど、一般的には年齢を重ねると肝臓の機能が衰えて二日酔いになりやすいといわれているわ」

「そんな…。私、まだまだお酒を飲みたいのに…」

「大丈夫よ。泥酔しにくい飲み方や、二日酔いを防ぐ秘訣を紹介するわ」

【読まれています】二日酔いがきつい…! スナックママ流3つの予防法。意外な「あの食べ物」が効果的?

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


ハンドクリームはシーン別に揃えよう 冬乗り切る3アイテム
 乾燥する冬は手肌のかさつきが気になります。手洗いや水仕事後の、小まめなハンドケアが必要ですよね。ハンドクリームをシーン...
あーイライラ!“鉄板”漢方でプレ更年期と戦う【薬剤師監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
20代メイクフェチがお伝えしたい! 劇的に垢抜ける「ハイライト」術
 アラフォー女性のみなさん! ツヤ肌に見せたいからといって、顔中あちこちにハイライトをのせてギラギラにしてしまっては、せ...
「漢方の基本」プレ更年期世代の素朴な疑問10【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
amazonで常に上位!男を惑わす「フェロモン香水」試したら
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
単品より定食!? ダイエット中なのに外食が多い人のメニュー選び
「外食=太りやすい」というイメージが強いため、ダイエット中はできるだけ避けたいと思う人も多いはず。でも仕事が忙しいと、つ...
“ヘアアレ”下手回避!意外と知らない「スタイリング剤」の種類&選び方
 女性にとって、ヘアスタイルは重要なポイント! 毎朝、鏡に向かって髪の毛と格闘している人も多いのではないでしょうか。理想...
マスクを外したくないけどー!素顔バレの葛藤を乗り越える法
 コロナ禍でマスクが欠かせない生活が3年も続いています。最初は息苦しさを感じていたものの、いざマスクを外すとなると、マス...
黒ゴム注意報発令!「老けて見えない」まとめ髪で脱おばさん
 まとめ髪をした自分が鏡に映って、「なんか老けた?」と悲しくなったことはありませんか? 若い頃は、何も考えずにささっとま...
糖化はお疲れ女性の敵!若さを保つ食事法5選【専門家監修】
 彼女の名は、えりの。女性の心を癒すためにはじめたサロン「コクハク」のオーナーで、界隈では「えりのボス」の愛称で知られ、...
プチプラでアイメイク格上げ!一周回ってキャンメイク&セザンヌが良き♡
 私はいまだにマスクをつけて外出する機会が多く、そんな時はアイメイクしかしていません。そしてマスク姿だと、何だか街中全員...
「ノーズシャドウ」アラフォーの“ケバ・ダサ”残念テクを解説
 眉から鼻にかけてノーズシャドウを入れることで、簡単に彫りが深いハーフのような目鼻立ちの顔に見せられるため、最近では数年...
アンミカ歯磨き粉「ミカホワイト」でホンマに歯は白くなる?
 話題のコスメや、広告でよく見かける化粧品や日用品。「webでよく見るあの商品、本当にイイの?」「買ってみたいけれど、口...
衣紋掛けはTPOで!40代赤っ恥“秋冬ファッション系死語”7選
 ファッション用語は、時代によってどんどん様変わりしていきます。常に流行をチェックしていない限り、知らない間に若者にはま...
目頭切開ラインが人気!マル秘テク4つでマンバギャル回避
「目頭切開ライン」とは、目頭の部分に“ちょんっ”と切り込みを入れたようにアイライナーを引いてつくるラインのこと。この目頭...
使用期限は? 固まったら? 古いマニキュアの正しい捨て方
 マニキュアの捨て方を知っていますか? もしかしたら、「いつも適当に捨てていた」なんて人もいるかもしれませんね。でも、間...