「俺の妻としての評価と、母親との相性は別物ですよね?」悪化する嫁姑関係を傍観する42歳男性

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-01-18 06:00
投稿日:2025-01-18 06:00
「冷酷と激情のあいだvol.229〜女性編〜」では、コロナ禍が明けて義実家との接点が増え、義母の干渉に悩む加恵さん(42歳・仮名)の心情をお届けしました。加恵さんは義母との折り合いの悪さを理由に、離婚も考えるほど真剣に思い詰めています。
 では夫のリョウさん(42歳・仮名)は、今の夫婦関係や妻の不満を、どう捉えているのでしょうか。

42歳、完璧主義者の母が誇り

「ウチの母親はね、すごく厳しい人なんですよ。他人にもだけど、自分にも厳しい人。

 若い頃にとてつもなく成績優秀で、当時の女性にしては珍しい超難関の国家資格を取得しています。

 将来を期待されていた人材だったらしいんですけど、俺と弟を立派に育てるために仕事を辞めて、それからはずっと専業主婦なんですよ。

 母には勉強も教えてもらいましたし、『どこに出しても恥ずかしくない』ようにと、行儀作法についてはかなり厳しくしつけられました。子どものころは、反発もしましたが、今は感謝しています。

 そんなわけで、母親は家庭に入り、子育てに専念すべきという考えの持ち主。加恵とは価値観が根本的に違うんですよね」

 いわゆる完璧主義者の母親に育てられたことを、誇りにしているリョウさん。

 妻の加恵さんとは恋愛結婚でしたが、母親が加恵さんとの結婚を承諾したのは「奇跡的」と振り返ります。

【読まれています】初夜は入籍初日。再婚した夫の要求に絶望する39歳女性「まだ4カ月、でも離婚したい」

珍しく母が気に入った

「それまでは、どんな彼女を連れて行ってもダメ出しばっかりされていたので、どうせ加恵も認めないんだろうなって半分諦めていたんですよ。

 ところが会わせてみたら『妻にするなら、ああいう女性がいいんじゃないの?』なんて言い出して。それで俺は母親の気が変わらないうちに急いで加恵にプロポーズして、OKをもらいました。

 当時の俺は、結婚を焦っていましたからね。

 だけど“俺の妻として相応しい女性”かと、母親が加恵を人として気に入っているかというと、話は別なんですよ。

 母親は最近かなりイライラしていますね。42歳にもなって第二子を作ろうとしない加恵に対して、妻や母としての責任を放棄しているように見えるみたい」

 どこか他人事のように、母親と妻との関係を淡々と話すリョウさん。「俺はふたりのあいだには入りたくないし、入る気もない」と言います。

並木まき
記事一覧
ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
Instagram公式HP

日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/277865

関連キーワード

ラブ 新着一覧


一生許さない! 出産時に夫がしでかしたありえない行動4選
 公園や街中で、パパとママが子どもを連れている光景は、微笑ましいですよね。そのファミリーが放つ幸せオーラに、ついつい目尻...
田中絵音 2020-02-26 06:00 ラブ
試行錯誤の末に…鬼嫁に“鬼の仮面”を外させた夫の秘策3選
 妻の鬼嫁っぷりに頭を抱える夫の中には「なんとかして、鬼になるのを、やめてもらえないだろうか……」と試行錯誤する人もいる...
並木まき 2020-02-26 06:00 ラブ
モラハラ男の特徴と対処法!上手に恋愛する4つの秘訣とは?
「モラハラ」は精神的な暴力とも言われ、長い間モラハラを受け続けると心に深い傷ができてしまいます。一人で我慢しすぎると「強...
恋バナ調査隊 2020-02-25 06:00 ラブ
彼氏へのマッサージで愛が深まる!メリットや疲れないコツ♡
 お付き合いをする上で「癒し」ってとても大切なものでしょう。でも、あなたがもしも彼氏に「癒しを与えてあげられるかな?」と...
孔井嘉乃 2020-02-25 06:00 ラブ
女性からデートに誘うのはダメ?男性心理や成功率UPの誘い方
 気になる男性との仲を深めたいなら、手っ取り早く2人きりでデートするのが◎。とはいえ、女性から男性をデートに誘うって、な...
リタ・トーコ 2020-02-24 15:01 ラブ
「セカンドしてました…」本命になれなかった貴女への金言
 私は3年半、彼女がいる方と付き合っていました。  同じ職場の人で、彼女も同じ会社でした。3年半のうち約1年は一緒...
神崎メリ 2020-02-23 11:30 ラブ
“別れたい”と思うのはどんな時? 男女別の「5つの理由」とは
 どんなに理想的な相手と出会い、交際できたとしても、別れるという結果を迎えてしまうことがあります。付き合ってみなければ分...
恋バナ調査隊 2020-02-23 06:00 ラブ
胸キュン…? 鬼嫁が「かわいく見えた」夫の怪エピソード3選
 鬼嫁と呼ばれる女性でも、ふとした瞬間に「かわいげ」が、垣間見えることもあるみたいです。  魑魅魍魎(ちみもうりょう)...
並木まき 2020-02-23 06:00 ラブ
夫が帰宅拒否…本気で離婚を決意した男性に見られる行動3つ
 男女問題研究家の山崎世美子(せみこ)です。昨年11月に離婚が報じられたタレントのSHELLYさん(35)が、バラエティ...
山崎世美子 2020-02-22 06:00 ラブ
誰に嘘をつきたくない? 不倫をして痛い目に逢わないために
 不倫はなるべくなら避けたいもの。  でも、好きな男性ができ、男性も自分に想いを寄せているのであれば、燃え上がる恋...
うかみ綾乃 2020-02-21 06:00 ラブ
結婚相談所の出会いもアリ?メリット&デメリットを紹介!
 結婚相談所というと、「モテない人のいくところ」と思っている人もいるでしょう。そんなイメージから、興味があっても利用でき...
恋バナ調査隊 2020-02-21 06:00 ラブ
花粉がつらい時期 屋内でも春を感じられるデートスポット3選
「ハックシュン! ズビズビ、ぶしゅ!」  2月の頭ごろから眠気や日差しとともにやってくる悩みのタネ……それは「花粉症」...
七海 2020-02-21 06:00 ラブ
なぜ年上女性? 婚活パーティーの参加男性に聞いてみました
 最近の婚活パーティーは細分化され「バツイチ同士」が集まるものもあれば、「マンガ好き」同士が集まるもの、それから「ぽっち...
内藤みか 2020-02-20 06:00 ラブ
カップルには別れやすい時期がある! 5つの要注意サインとは
 好きな人と付き合った当初は別れなんて想像することもないでしょう。しかし、どんなに気の合うカップルも、別れが訪れることが...
恋バナ調査隊 2020-02-20 06:00 ラブ
彼の部屋に置く…女にだけ分かる“女のニオイがするゴミ”5選
 何人かいる女性のうちの一人だと分かっていても、どうしても諦められない恋もあります。自分では彼への愛を止めることができな...
ミクニシオリ 2020-02-19 06:00 ラブ
年下彼氏は不安がいっぱい! 女性を悩ませる原因5つ&対処法
 彼氏が年下だと、「本当に私のこと好きなのかな……」「若い女の子に気移りしないか心配」など、不安な気持ちでいっぱいになっ...
恋バナ調査隊 2020-02-19 06:00 ラブ