脱ネガティブ! マインドフルネスって何?【専門家監修】1日5分から始める簡単メソッドを解説

コクハク編集部
更新日:2025-02-06 06:00
投稿日:2025-02-06 06:00

3. いよいよ実践!マインドフルネスのやり方と注意点

 マインドフルネスのやり方や注意点、行う時間帯別の効果を紹介します。

3-1. マインドフルネスのやり方

 マインドフルネス瞑想を行うときは、できるだけ静かな場所で行ってください。

(1)背筋を伸ばして楽な姿勢で座る
(2)頭のてっぺんが天井から糸で引っ張られているとイメージする
(3)肩の力を抜いて目を閉じる
(4)鼻から息を大きく吸う
(5)鼻からゆっくりと息を吐き出す

 このような腹式呼吸を行うことで、副交感神経が優位になりリラックス効果が期待できます。1回5分程度を目安に、行いやすい時間で1日2回行ってください。

3-2. 注意点

 マインドフルネスを行う際には、呼吸に集中してください。それにより、雑念や不安を取り払い集中力を高めることができます。意識しすぎると呼吸のリズムが乱れるので、自然なリズムに任せることが重要です。

 静かな環境で瞑想を行うと、ネガティブな考えや悩みが頭に浮かぶこともあるでしょう。

 その場合は否定せず、客観的に「そういう状況もある」と受け入れてください。こうした態度をとることで、ストレスや不安に対する心の柔軟性が高まり安定します。

3-3. 時間帯別の効果

 マインドフルネスは行う時間帯によって効果が異なるといわれています。

・朝:眠っていた脳を覚醒させて、1日の集中力アップ
・昼:午前で疲れた脳を休ませて、気持ちの切り替え
・夜:ネガティブな気持ちを抑えてリラックスし、睡眠の質の向上

 上記のように効果が異なるので、自分の目的に合わせて試してください。ただし、瞑想に慣れないうちは昼の瞑想はおすすめしません。昼は雑念が湧きやすく瞑想に集中できる環境を作りにくいので、注意してください。

 入浴後も、からだが温まっているので瞑想に集中しにくいといわれています。夜に瞑想を行う場合は、入浴後20~30分ほど経ってからだが冷えてから行うのがおすすめです。

4. 心を整えて豊かな毎日を送ろう!

「瞑想っていうと難しく感じましたけど、マインドフルネスは手軽に取り組めそうですね」

「自分で気持ちのリフレッシュができるようになれば、きっと集中力が高まって単純ミスが減るわよ」

「今までメンタルケアはしたことがなかったので、早速試してみます」

「瞑想をしてもなかなか効果を感じられない場合、他の方法もあるわ。そのときは気軽に相談してね」

 えりのボスの言葉に、アズサさんは嬉しそうに頷きます。

「また気になることがあったら、いつでもサロンへいらっしゃい」

 優しい表情でサロンを去っていくアズサさんを、えりのボスは笑顔で送り出しました。

★サロン「コクハク」のオーナー えりの

 顔と口調は若いものの、年齢不詳。タヌキか妖怪の噂も囁かれる謎めいた主人だが、ココロやカラダ、健康に関する知識はズバ抜けており、何気にハイスペック。ムスメ時代に苦労してるため、自分より“後輩”の女にはしあわせになって欲しいと願っている。愛称は、えりのボス。

(漫画/腹肉ツヤ子

  ◇  ◇  ◇

<この記事の監修者>

あんしん漢方薬剤師 中田 早苗(なかだ・さなえ)

 デトックス体質改善・腸活・膣ケアサポート薬剤師・認定運動支援薬剤師。病院薬剤師を経て漢方薬局にて従事。症状を根本改善するための漢方の啓発やアドバイスを行う。健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-youtubeチャンネルでは、お薬最適化薬剤師として「無駄な服薬はお財布と体の敵!」をモットーに薬の最適な選び方を解説する動画を公開中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

「あんしん漢方」を詳しく見てみる

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

ビューティー 新着一覧


【夏の脇汗】毎シーズン悩む…洋服の黄ばみ&ニオイどう防ぐ
 夏になると多くの人を悩ませるのが「脇汗」ですよね。洋服の種類によっては、くっきりと脇汗部分だけ色が変わって、黄ばみやニ...
2022-06-15 06:00 ビューティー
実感!偉大なる“おばあちゃんの3大教え” 2022.6.14(火)
 おばあちゃんっ子です。母が病弱だったこともあり、小さな頃からしょっちゅう祖母の家に預けられていました。大学も祖母の家か...
梅雨・台風の不快を減らしたい!1日1分の耳穴ストレッチ<前>
「梅雨の時期や台風が多い時期は、なぜかカラダの具合が悪い……」という人は、意外と多いのではないでしょうか。それは自律神経...
疲れ目対策&美鼻狙いで「耳穴ストレッチ」1日2分でOK<後>
 前編では、骨格矯正士の清水ろっかん氏の著書「『聞こえ』がよくなる! 耳穴スイッチ」(世界文化社)から、「気象病」を治せ...
髪色より眉色チェンジ!垢抜け狙いの時短メイクは目元がカギ
 メイクのテイストを変えるなら、“眉色”に変化をつけるのも人気ではあるけれど、せっかく眉を変えても「なんだか垢抜けないか...
やせたいのに食べてしまう!脱・過食は歯磨き粉を味方にする
 ダイエット中、やせたい気持ちとは裏腹に食べてしまった経験はありませんか? そのたびに自己嫌悪に陥り、さらにストレスで過...
低用量ピル愛用歴10年でドクターストップが!2022.6.9(木)
 ここ数年ですっかり身近になった低用量ピル。周囲にも「飲み始めたんだ~」と気軽に話してくれる友人が増えてきました。しかし...
梅雨の湿気で髪ボンバー!「ボサこ&ぺたんこ」お悩み別対策
 湿気の多い梅雨の季節は、髪に関する悩みが尽きませんよね。ボサボサになって広がってしまう人、うねってしまう人、ぺたんこに...
「黒目を大きく見せるメイク」習得すべし!やりがちNGも紹介
 ポイントメイクの中でも、多くの女性が重要視しているアイメイク。アイメイクのトレンドは変わっていくものの、黒目の部分が大...
万年ダイエッター卒業? 夏までに無理せず緊急ダイエット5選
 ダイエットは、女性にとって永遠のテーマです。「年中、ダイエットをしている」なんて人もいれば、なんらかの理由で「すぐに痩...
2022-06-04 06:00 ビューティー
【ドラコス3選】ギョッ!シミ・シワのケアは毎日の習慣に
 久しぶりにデパートのコスメカウンターに座って鏡を見た時に、自分の目元のくすみにギョッとしてしまいました。デパコスを買う...
「本気デートに合うバッグ」男性は金銭感覚も見てるんだと!
 大好きな彼とデートに行く時、メイクや洋服のコーディネートはばっちり決めていくのに、バッグに関してはいつもの使い慣れたも...
痩せられる人と痩せられない人には明確な“境界線”があります
 女性の多くは、ダイエットを経験しているでしょう。でも、「結果を出せた!」という人は、意外と少ないもの。どうして同じよう...
「刈り上げ女子」への疑問 伸びてきたらメンテどうしてる?
 最近増えている「刈り上げ女子」。下ろしていればいつも通りのスタイル、アップにすればクールな印象になり、2WAYのスタイ...
叶姉妹は無理でも40女のセクシーメイクは“カモメ”を意識して
 家事や仕事、子育てに奮闘する30代を過ぎ、少し落ち着いてくるのが40代。あらためて、女性としての色気や魅力を大切にして...
どうしてる? 30代40代にも多い「外出先での尿もれ」対策6つ
「尿もれなんて、年を取ってからの悩みでしょ?」と、思っている人は多いかもしれません。でも実は、出産や病気などが原因で30...