元不倫相手からの連絡に揺らぐ女…いい人風“下心オジサン”から七夕の夜に届いた言葉【なぜ禁断の恋をするのか?】

蒼井凜花 官能作家・コラムニスト
更新日:2025-06-20 10:25
投稿日:2025-06-20 06:00

再びのメッセージに返信をしてしまう

 次に彼から連絡があったのは、七夕の夜。

 郁美さんは、インスタとFBに浴衣姿の写真をアップした。

「夫と七夕デート。夏風邪ぎみなので、お酒は控えました」

 そんな何気ない一文を添えて投稿すると、しばらくして昭雄さんからメッセージが届いた。

 ――体調は大丈夫ですか?白湯を飲んで体を温めて。郁美の浴衣姿、すてきだね。

 その文面に、郁美さんは息をのんだ。白湯の健康効果――それは、かつてふたりでよく語り合った思い出だった。懐かしさに胸がざわつく。迷いながらも、彼女は夫に隠れてひとことだけ返信した。

 ――ありがとうございます。

 間髪入れずに返事が届く。

 ――返信くれて嬉しいよ。お大事に。

「夫に申し訳ない」と葛藤する日々

 その後も、新年や季節の変わり目、満月の夜にはメッセージが届くようになった。

 ――あけましておめでとうございます。今年も郁美にとって、素晴らしい1年となりますように。

 ――満月がきれいですね。郁美のことだから、月光浴や満月ヨガをしているのかな。

 郁美さんは困惑しつつも、「返信はどうしよう…でも、夫に申し訳ないし、無視するのも気が引ける」と葛藤する日々が続いている。

蒼井凜花
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官能作家・コラムニスト
CA、モデル、六本木のクラブママの経歴を持つ異色の官能作家。近著に「CA、モデル、六本木の高級クラブママを経た女流官能作家が教える、いつまでも魅力ある女性の秘密」(WAVE出版)、「女唇の伝言」(講談社文庫)。
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