自立を促すと逆上…44歳の娘が家を出ない。子育てが甘かったのでしょうか(74歳男性、69歳女性) 

植草美幸 恋愛・婚活アドバイザー
更新日:2025-11-21 08:00
投稿日:2025-11-21 08:00

年収3000万の夫と破局、施設に預けるケースも

 また、結婚して連れ子を連れてきたけれど育てられず、施設に預ける人もいます。「自身がきちんと面倒を見ないなら子どもを育てられなくなる」という現実を、親がしっかり話す必要があります。

 実際、年収3000万の医師と離婚した女性も、裁判中に2人の子どもを数年間施設に預けていました。裕福でも、面倒を見なければこうなってしまう。

 別のケースでは、母親が働いていなかったために親権もとれず、子どもは施設を経て父親のもとに引き取られました。その後、母親は婚活をして再婚しましたが、「次はちゃんと育ててね」と送り出したこともあります。

 このように、親のせいで辛い思いをする子どもたちは、実際に何万人もいます。相談者さんのように親(祖父母)は元気なうちは娘(母親)が頼ってきたら助けたいと思うかもしれませんが、親が亡くなったり、高齢になって施設に行った後、自立していない娘の元に残された子供(孫)は不幸な人生を送る可能性があります。

 だからこそ、親御さんがきちんと説明し、現実を突きつける必要があります。娘には「自立して子供を育てられないなら、あなたの生活ももちろん、孫は施設に行くことになる」ということをはっきり伝えなければいけません。

 娘本人に「現実」を突きつけること。親がこれまでの子育てを反省するだけではなく、ここで本気の姿勢を見せないと、娘も子どもも誰も幸せになれない。これは厳しいようでいて、今後の人生を左右する大事な分岐点なんです。

  ◇  ◇  ◇

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恋愛・婚活アドバイザー
1995年、アパレル業界に特化した人材派遣のエムエスピーを創業(現・代表)。そこで培われたコーディネート力と実績を活かし、2009年、結婚相談所マリーミーをスタート。業界平均15%と言われる成婚率において、約80%の高い成婚率(※)を誇り、成婚件数も1000件以上を数える。著書は「ワガママな女におなりなさい 『婚活の壁』に効く秘密のアドバイス」(講談社)、『、「結婚の技術」(中央公論新社)、「なぜか9割の女性が知らない婚活のオキテ」(青春出版社)など多数。(※)成婚退会者数÷全体退会者数で算出。
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