「夫の節約は間違ってる!」“おつとめ品”は買いたくない39歳パート妻の不満。働いているのは何のため?

並木まき ライター・エディター
更新日:2025-12-13 11:45
投稿日:2025-12-13 11:45
 男女の関係では、交際相手や配偶者の態度に悩む人も少なくありません。愛し合っている男女間でも、価値観や物事の判断には個人差があります。ひとつの出来事への解釈や目的が、男性と女性では異なる場合もしばしば。男性と女性では、夫婦のあり方への認識が大きく異なる場合も。

 魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様分析を得意とする並木まきが、そんな男女の“冷酷” と“激情”のあいだを垣間見るエピソードをお届けします。

ウチの夫はお金にうるさい

 節約方針が夫婦で異なると、家庭内の雰囲気が悪くなりやすいもの。39歳の翠さん(仮名)は、1歳年下の夫・カイトさん(仮名)が家計に口うるさいとに悩んでいます。

「ウチの夫は、お金にかなり厳しいタイプだと思います。たとえば『湯船は週に1回にして』『エアコンはなるべく使わずに、厚着をすべきでしょ』みたいな細かいことを、毎日のようにいちいち指示してくるんです。

 今は物価がすごく上がっているし、日々の節約は大事って私も思うんですけど…。そこまでケチケチされると、何のために働いているのかわからなくなってイラつくんですよね」

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“おつとめ品”を優先的に買えと言われても

 翠さんは、結婚4年目。生活費は夫が7割・翠さんが3割を負担し、日々の買い物や支払いなど実際の出納は翠さんが担当しています。

 新婚当初の夫は家計管理にほとんど口出ししなかったそうですが、物価が上がるにつれて日々の出費を細かくチェックしてくるようになったそうです。

「食費についても、ウチの夫は細かいんですよ。

『食材はなるべく安く』というのは私も同意なのですが、そのためなら安い加工品でもいいとか言うし、産地にはこだわらずに値段重視で買ってこないと怒るんですよね。

 野菜も肉も、“おつとめ品”のシールが貼っているものを優先的に買うように言われていますが、いつも行っているスーパーマーケットの“おつとめ品”は、けっこう萎びていたり、お肉の色が悪かったりと、なかなか手が伸びません…」

 翠さんいわく「ウチの家計は、ゆとりがたくさんあるわけではないけれど、そこまでケチケチしなくても食費や日用品くらいは贅沢しなければ普通に買えると思う」とのこと。

並木まき
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ライター・エディター
元市議会議員・時短美容家(一般社団法人 時短美容協会・代表理事)の肩書きを有する。20代から見聞きしてきた魑魅魍魎(ちみもうりょう)な人間模様への分析を活かし、美容や恋愛に関するコラムを中心に、さまざまな媒体に寄稿。
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日刊ゲンダイ掲載「あの人は今」
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