大流行の麻辣湯、食べるとスッキリする…気のせい? 香辛料に秘めた意外な効能【医療従事者監修】

コクハク編集部
更新日:2026-01-08 11:45
投稿日:2026-01-08 11:45

2. 麻辣湯の代表的な成分と働き

「サクラさん、麻辣湯を食べるときに汗をかくのは、そんなに心配することではないわ。むしろ、東洋医学の観点からは自然なことなのよ。麻辣湯に含まれていることが多い花椒・唐辛子は、からだを温める食材のなかでも代表的なものなの。

 冷えは不調のもとになるから、麻辣湯を食べて汗をかくのはいいことよ。それに、冷えを感じる人ほど、からだが温まっていることを自覚しやすいともいわれているわ」

「そういえば、私はどちらかというと冷え症な方です。夏でもエアコンの風に当たると手足が冷えてしまいますし、冬になると布団に入ってから手足が冷たくて眠れないこともあります」

「それなら、サクラさんと麻辣湯は相性がいいかもしれないわね。それに、麻辣湯の効果はそれだけではないわ。

 たとえば、香辛料のように香りが強い食材は、緊張をゆるめたり、気分の停滞を和らげたりする作用があると考えられているの。麻辣湯や麻婆豆腐の匂いをかいだときに、なんとなくスッキリするような気持ちになったことはない? このような香辛料には、憂鬱な気分や重だるさを改善する効果があるといわれているのよ」

「なるほど…。麻辣湯を食べた後でスッキリすると感じたのは、友達と話してストレス解消ができたということだけが理由ではないかもしれないんですね。そういえば、前に友達がにんにくやショウガが入っているから、からだにいいって言ってた気がします」

「その通りよ。スープにはにんにくやショウガ、香辛料などがたくさん溶け込んでいるわ。スープを全部飲まなくても、少し食べるだけでもそれらの食材の栄養素を効率的に摂りこむことができるのよ」

「麻辣湯って、単に流行っている食べ物というだけではなくて、いろいろな効果があるんですね。でも、いくら美味しい麻辣湯でも毎日食べると飽きてしまいますし、刺激が強いから胃が痛いときは避けたいですし…。あと、友達に私と同じくらい冷え症で悩んでいる子がいるんですけど、その子は辛い物が苦手だから麻辣湯が食べられなくて…。えりのさん、なにかいいアイディアはありませんか?」

「いい質問ね。それなら、麻辣湯が苦手な人のための対策を今から紹介するわ」

3. 麻辣湯を食べられないときの代替案

 たくさんの健康効果がある麻辣湯ですが、「近くにお店がない」「今日は気分じゃない」「麻辣湯があまり好みではない」などの理由で食べられないケースもありますよね。そういったときの代替案を紹介します。

3-1.香辛料を日常的に摂る

 麻辣湯に限らず、香辛料には血行を促進して冷えを解消したり、消化を促進して胃腸の調子を整えたり、香りや刺激によって食欲を増進させたり、抗酸化作用・抗菌作用によって老化や病気を防いだりする働きがあるといわれています。

 ショウガやにんにく、山椒やシナモンなどの香辛料を日常的に摂るように意識しましょう。そのままでは苦手という人も、薬味として少し添えたり、食べ物や飲み物に添えたりすると摂りやすいですよ。東洋医学の観点では、一気にたくさん食べるよりも毎日少しずつ摂るのが理想的だといわれています。

3-2.冷えを防ぐ食材を知る

 辛い物は血行を促進するので、冷えの改善に効果的だといわれています。ただし、辛い物が苦手という人もいますよね。そういう人は、冷えを防ぐ食材を意識的に摂りましょう。

 たとえば、ネギや玉ねぎ、ニラなどに含まれる硫化アリルという成分は、血行を促進して冷えを防ぐだけではなく疲労回復効果もあるといわれています。また、ラム肉やマトン肉は冷え症を改善したり疲労を回復したりするだけではなく、貧血予防にも効果があるといわれていますよ。

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