「葉蒜豆鼓炒海瓜子(葉ニンニクとアサリの豆鼓炒め)」

コクハク編集部
更新日:2020-11-19 06:00
投稿日:2020-11-19 06:00
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・千歳烏山の台湾料理店「天天厨房」の謝天傑さんに、アサリをたっぷり使った「葉蒜豆鼓炒海瓜子(葉ニンニクとアサリの豆鼓炒め)」のレシピを教えていただきました。

アサリと豆鼓は純米酒と合わせて

 台湾人といえば、あまり飲酒の習慣がないとよく聞きます。

「台湾は国全体が比較的暑く、ビールは別にして、その気候の中でお酒を飲むのって、正直しんどいですよね。屋台はエアコンもないし。そういう意味で言うと、日本酒は、まさに日本の気候で飲むものだと思います」

 これまで、習慣的に台湾料理の店ではビールや紹興酒などを頼んできましたが、謝さんに勧められるままに燗酒や古酒などを合わせると、そのマッチングの良さには驚くばかり。酒飲みには感涙ものの「前菜5種盛り」にはエビの紹興酒漬けやカラスミ、干し豆腐の和え物などが並ぶが(メニューはその時々)、「確かに言われてみれば、日本酒、いいわ」と納得してしまいます。何を選んだらいいか迷ったら謝さんに聞いてみましょう。

「今後は、台湾料理と日本酒の組み合わせのいろんな可能性を、お客さんに見つけていってもらいたい。台湾ブームですが台湾だとご飯はおいしいけど、もうひとつのお酒が寂しい状況。おいしいご飯とおいしいお酒で、食事をより豊かに楽しんでもらいたい」

 それができるのが、天天厨房です。

【材料】

・アサリ 200グラム
・葉ニンニク(なければニンニクの芽)
・豆鼓
・ニンニク
・唐辛子
・台湾のたまり醤油(なければオイスターソースと濃い口醤油)
・台湾の米酒(なければ料理酒)
・砂糖

【レシピ】

 

(1)アサリは水に漬けて砂抜きをする。
(2)豆鼓は水で戻して細かく切る。ニンニクは粗みじん切りにする。
(3)フライパンにサラダ油を引いて、ニンニク、豆鼓、唐辛子を入れて軽く炒め、アサリ、たまり醤油大さじ1杯、水大さじ2杯、米酒大さじ2杯、砂糖小さじ1杯(あるいは、オイスターソース、濃い口醤油、水、料理酒、砂糖。割合は味を見て)を入れて、フタをして中火にする。
(4)アサリの口が開いたら、強火で水分を飛ばす。
(5)水溶き片栗粉を入れて、とろみをつける。適度な大きさに切った葉ニンニクを入れて火を止め、混ぜる。

本日のダンツマ達人…謝天傑さん

▽シャ・テンケツ
 1980年台湾省基隆市生まれ。小学生から料理人の道を志す。台湾・高雄の調理師学校で台湾・中華料理などを学ぶ。2004年来日。誠心調理師学校を卒業後、和食料亭で経験を積んだあと、東京・経堂のパクチーハウスの料理人に。13年10月10日に同店を開店。

▽天天厨房
 台湾料理の良さをキープしつつ、和食の要素を取り入れたシンプルな味付けが特徴。まさに“毎日食べておいしく健康的”な料理だ。アルバイト君が「ここに来て日本酒が好きになった」と言うほど、シェフの日本酒にかける愛は強く、フレッシュな酒から古酒までそろい、しかも行くたびに新しい日本酒に出合える。初めての方はぜひ「前菜5種盛り」を。日本酒とのペアリングの素晴らしさにうなること間違いなし。東京都世田谷区粕谷4―18―7。

(日刊ゲンダイ2019年2月6日付記事を再編集)

コクハク編集部
記事一覧
コクハクの記事を日々更新するアラサー&アラフォー男女。XInstagram のフォローよろしくお願いします!

フード 新着一覧


クルミの食感が楽しい「アボカドとクルミのマスカルポーネ」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・鶯谷の居酒屋「根岸 川木屋」の川木一伸さん...
飲みながらでも作れちゃう「サーモン玉ネギクミン炒め」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋の人気モンゴル・中華料理店「モンゴリア...
「漬けまぐろとアボカドの和え物」まぐろの漬け時間は短めに
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・代官山の日本料理店「代官山 やまびこ」の佐...
てんこ盛りが美味しい「ザワークラウトのチーズトースト」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・新橋のドイツ料理が楽しめるワインバー「ワイ...
コリコリ食感が美味しい「ズッキーニのサラダ ミント風味」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のスパイス料理専門店「スパイス・カフェ...
おウチ女子会は「簡単フィンガーフード」と泡で盛り上がる!
「とりあえず」と言ったらビールですが、女性には「泡」も人気! むしろ、女性にとっての「とりあえず」はスパークリングワイン...
ぐっち夫婦 2020-01-15 14:51 フード
「タンドリーラム」じっくりと漬け込んだスパイスが香る
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・経堂のインド料理店「ガラムマサラ」のハサン...
どんなお酒にも合う万能選手「フライドポテトのチーズ巻き」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・向島の老舗料亭「櫻茶ヤ」の添野光二さんに、...
おつまみ「おこげ」 普通のご飯が“ビールのお供”に大変身
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・門前仲町のミシュランにも掲載された割烹「ふ...
「万願寺トウガラシの肉詰め焼き」ピリッと辛い大人の味わい
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・押上のワインビストロ「CLOUD NINE...
中華好き女子に人気「豆乳ごま担々麵」が簡単に作れちゃう!
 ぐっち夫婦の夫・Tatsuyaさんはよく中華料理を作るそう。今回は女性の友人にも人気という「豆乳ごま担々麺」を紹介して...
ぐっち夫婦 2020-01-15 14:50 フード
濃厚な骨のお出汁とふっくらした身を味わう「魚の酒蒸し」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は宮崎市の板前料理店「福重」の福重浩さんに、魚の自...
和えるだけの簡単レシピ「豚足とピクルスのゴマソース和え」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・赤羽の名店「Nomka 」の五十嵐祐二さん...
定番グラタンをおつまみ風に「クルクルと丸めたグラタン」
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・西麻布のイタリアン「オッジ・ダルマット 」...
「水晶鳥の梅ソースがけ」 食感の秘密は“片栗粉”にあり!
 伝説の達人に聞く、男子が泣いて喜ぶおつまみ。題して“ダンツマ”。今回は東京・銀座の和食店「かこい亭」の栫山賢一さんに、...
ホムパでも大盛況!みんなで作ろうジューシーなシュウマイ♪
ぐっち夫婦は気の合う仲間となかなかの頻度でホームパーティをしているそう。みんなで食べるごはんは2倍も3倍も美味しいもので...
ぐっち夫婦 2019-09-18 15:20 フード